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Report

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
"「COMBAT-2000」ミレニアム・スペシャル"
2000年11月11日(土)東京・後楽園ホール

「日本人キラー健在。ラビットもグライガンワーンの毒牙に」
 

第13試合 メインイベント 56.5kg契約/5回戦 
× MA S・バンタム級王者
ラビット関
(山木)
判定0-3

48-50,47-50,48-50
元ラジャJrライト級4位
グライガンワーン
(タイ)

 COMBAT-200 0トーナメント優勝者ラビット関が、グライガンワーン・オー・スィーブワローイと対戦、タイ人の巧みな試合運びの前に完敗した。過去に立嶋篤史、金沢久幸、小野寺力という錚々たるメンバーに勝利しているグライガンワーンだが、試合は昨年9月の金沢戦以来。当時からミドルの切れには衰えが見られ、勢いに乗るラビットの前では敵ではないと思われたが、それが甘い考えだった事を我々はすぐに思い知らされることになる。
 開始直後に得意の右ミドル。その切れ味は数年前の全盛時を思い起こさせるそれで、仕上がりは絶好調のようだ。グライガンワーンはこのミドルを軸にラビットを翻弄。踏み込んでローを連発、あるいは左フックを叩き込むするラビットだが、その度に前蹴りや首相撲からの膝蹴りに阻まれる。
 中盤以降、グライガンワーンの首相撲からの膝が次々に決まり始め、これでポイントを失ったラビットが今年最後の試合で今年初めての黒星をなすりつけられてしまった。
 試合後のラビットは「身体の調子は悪くなかった。ミドルは巧かったけど軽くてそれほどダメージがあったわけではない。ただ前蹴りが邪魔で中に入りきれなかった。(自分の実力を)出し切った感じもないし、スカされた感じ」と憮然とした表情で語った。「これに勝てばランバーとか現役(でタイで活躍しているような選手)を呼んでもらうようお願いするつもりだったけど・・・・。」
 一方のグライガンワーンは未だキックルールで対日本人無敗。「今日の試合に備えて、酒も煙草も量を減らして頑張った。でも勝つのは簡単。日本人は(自分に比べたら)まだまだ子供さ」
 日本の軽量級のトップに立った選手をセミリタイヤの選手が子供扱いとは・・・!
 ムエタイ恐るべし。トップは未だ遙か先なのだろうか?日本人選手が倒すべき相手がまた一人..。

第12試合 63kg契約/5回戦 
元ラジャ・フェザー級王者
ヌンサヤーム・ヤマキ
(タイ)
3R0分44秒

KO
MAライト級1位
中林勇人
(ビクトリー)
×

 元ラジャ王者の肩書きを持つヌンサヤーム。昨年までタイで活躍していたバリバリの一線級だ。序盤中林が細かいパンチを入れていくがヌンサヤームは動じない。ミドルや前蹴りであしらっている感じ。3R、打ち合いを仕掛けた中林にヌンサヤームも応じ、あっという間にコーナーに追いつめるとカウンター気味の右ショートで中林は大の字、KOされた。
 試合後のヌンサヤームは「来日してから練習できたのは4〜5日くらいだったが問題なかった。日本人はまだまだ敵じゃない」と余裕のコメント。

第11試合 57.15kg契約/5回戦 
× 元K−Uバンタム級王者
水井聡
(習志野)
5R 負傷判定0-3

48-50,49-50,49-50
日本フェザー級
梅下湧暉
(谷山)

5R1分40秒ほど経過したあたりで水井が偶然のバッティングによりカット、試合続行不可能に。その時点までの判定となり、パンチで積極的に攻めていた梅下が指示され勝利。

第10試合 53.5kg契約/5回戦 
日本バンタム級
加村健一
(習志野)
判定2-0

50-48,50-50,50-49
MAバンタム級1位
山本ノボル
(士道館シカノ)
×

首相撲から膝、そして投げで山本を何度となく転がした加村が文句なしの判定勝利。

第9試合 69kg契約/5回戦 
MAミドル級2位
TOGANEジャガー
(東金)
3R3分00秒

TKO(カットによるドクターストップ)
MAウェルター級2位
伊達皇輝
(新潟山木)
×

3R終了直前、首相撲の状態でブレイクがかかった直後にジャガーの回転肘がヒットし伊達の目尻をカット。
協議の結果この攻撃が認められジャガー来日後3連勝でジャン・クロード・バンダムばりの勝利の開脚パフォーマンス。


 なお、MAスーパーライト級王者の佐藤堅一(士道館)が「より強い相手と戦っていきたい」との理由で同王座を返上。今後は1階級上のウェルター級の王座を目指していく。

 また、2001年のMAの後楽園ホール興行の予定は下の通り。

1月27日(土)士道館主催
3月30日(金)山木ジム主催
5月20日(日)東金ジム主催
6月15日(金)士道館主催
7月13日(金)真樹ジム、山木ジム主催
9月29日(土)山木ジム主催
11月9日(金)連盟主催


第8試合 61.23kg契約/5回戦
日本ライト級MA   フェザー級1位
小石原勝(習志野) 対 カズ工藤(士道館新座)
勝者:カズ工藤 TKO 5R1分34秒(出血によるドクターストップ)

第7試合 69kg契約/5回戦
MAウェルター級  MAウェルター級3位
嶋村哲昌(山木) 対 TOGANEタイソン(東金)
勝者:TOGANEタイソン 判定0-2[49-50,49-49,49-50]

第6試合 57.15kg契約/5回戦
日本フェザー級    MAフェザー級2位
高島義幸(習志野) 対 ファイティング前沢(土浦)
勝者:ファイティング前沢 判定0-3[48-49,47-50,47-50]

第5試合 53.52kg契約/5回戦
日本バンタム級    MAバンタム級2位
高橋拓也(習志野) 対 田中信一(山木)
ドロー 判定1-0[50-50,50-49,50-50]

第4試合 53.52kg契約/4回戦
MAフライ級   MAバンタム級
辻直樹(山木) 対 若林孝至(マイウェイ)
勝者:辻直樹 KO 1R1分36秒

第3試合 66.68kg契約/3回戦
MAウェルター級     MAウェルター級
荻野兼嗣(ビクトリー) 対 隼人(山木)
ドロー 判定0-0[30-30,30-30,30-30]

第2試合 59kg契約/2回戦(1R2分)
日本フェザー級        日本フェザー級
アティシャ ミク(習志野) 対 尾上佳子(禅道会)
勝者:尾上佳子 判定0-3[19-20,19-20,19-20]

第1試合 57.15kg契約/3回戦
MAフェザー級    日本フェザー級
奥津伊久磨(東金) 対 中西一覚(谷山)
ドロー 判定0-1[30-30,29-30,29-29]

レポート:新小田哲  写真:菊地奈々子

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