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Report

新日本キックボクシング協会「THE STYLISH FORCE」
2000年9月10日(日)東京・平和島R'n(アールン)ホール

第13試合 メインイベント 59kg契約/5回戦
前日本フェザー級王者
小野寺力
(藤本)
3R 2分56秒

KO(3ダウン)
日本フェザー級4位
江森禎紀
(治政館)
×

3月大会での負傷欠場から日本フェザー級王座を返上、スーパー・フェザー級ウェイトに転向し復帰2戦目となる小野寺力が地元のリングに登場。フェザー級ランカーで主催ジム治政館のホープ、江森禎紀相手のチューンナップ・ファイトを行った。

小野寺は地元応援団の大声援の中登場。
初のメインで少々動きの堅い江森。その江森に対して小野寺は序盤得意とする多彩なパンチコンビネーションからのローキックで攻め立て序盤から圧倒。
今回はボディへのパンチを織り交ぜバリエーションが多様化した感じだ。
江森はこれをブロッキングやバックステップでガードするが、このラッシュの圧力にたびたびバランスを崩す場面が目立つ。

2Rから動きのよくなった江森がローキックや左右フックを繰り出すが、小野寺は余裕を持ってこれに対処。相手の攻撃にカウンターを合わせつつ相変わらず上下に散らした攻めで的を絞らせない。
3R、小野寺が決めに出る。ボディを多用したパンチコンビネーションを自由自在にあて江森を追いつめる。コーナーでパンチと肘を正確かつ冷徹に浴びせ、立て続けにダウンを二つ奪ってみせる。江森のドクターチェック(肘で目を負傷!)を挟み、好調な証拠のソバットもヒットさせると、一気にロープ際でパンチの連打。ガードをするしかなく立ちつくす江森の様子をみてとったレフェリーが試合のストップを要請、救い出した。

王座の返上はムエタイ路線に専念する予定だったのだが、復帰後組まれたのは二戦とも日本人ランカー。小野寺はそれに対しチラリと不満を漏らしつつも、10月大会でようやく組まれたタイ人選手との対戦に向け「強い奴とやりたい、それだけです」と前向きな発言を繰り返した。


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レポート:新小田哲  写真:薮本直美

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