1Rお互い激しい打ち合いから試合は始まった。チームドラゴンに移籍になったKIYOHIROは、自分のキック生命をかけてそして宍戸はシュートボクシングの看板を背追って試合に臨んだ。黒のロングパンツにレガースという出で立ちはまさにシュートボクシングを否応なしにも連想させる。
いつもの癖か、宍戸はKIYOHIROの首をつかんで投げようとする。その度に「おい!」と宍戸を威嚇する。あからさまに苛立っているようだ。
KIYOHIROはパンチ、キックと積極的に宍戸を攻め、宍戸はハイキック、ミドルキックとキック主体で攻撃、2Rの後半では右ハイキックがKIYOHIROの顔面を捉える。
3Rに入り、KIYOHIROに疲れが見え始め、宍戸の右ハイで倒れかかる。しかし、危ういながらも打ち合いに持っていき3Rは凌いだ。
4R宍戸はキック主体の攻撃からパンチへ攻撃の主体を切り替えていく。開始早々打ち合いからKIYOHIROダウン。しかし、宍戸はKIYOHIROに粘られ倒しきれず5Rに突入するも判定に持ち越された。
判定はダウンを取り、ハイキックで攻めた宍戸が文句なく判定勝利を収めた。ゴングが鳴り終った瞬間、KIYOHIROは「くそ!くそ!」と言葉を履き捨て、宍戸は、膝を突いて床にパンチを打ちつけた。
KIYOHIROは悲壮感を漂わせ「せっかくのチャンスをいただいたのに、もう次はないかもしれないのに落としてしまって申し訳ありません、打撃も効いていないのにとられてしまって…情けない、情けない…」と涙声で自分の不甲斐なさを嘆いた。
一方、勝利を収めた宍戸は朗らかに「ヴェルファーレといっても後楽園と変わんないです。お客さんはのりがよくてやりやすかった。今日は肘うちなしのいわゆるK-1ルールだったけれども、同じルールならばスピードで魅せてしかも倒して極める試合をしたい。」と語り「今後は村濱選手とシュートボクシングのルールで戦ってみたい」とアピールした。
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