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Report

全日本キックボクシング連盟「LEGEND-VI」
2000年6月20日(火)東京・後楽園ホール

第8試合 セミファイナル 日本・韓国国際戦58kg契約/5回戦 
全日本フェザー級1位
立嶋篤史
(RIKI)
判定3-0

49-48,49-48,49-48
韓国ライト級王者
金炳助
(韓国)
×

 韓国でフェザー、ライトの二階級を制覇している金。タイでも修行を積んでいる。5月にはタイ人を相手にハイキックKO勝利をおさめた実績もある。その前評判通り、試合はパワフルで紙一重の攻防が繰り返された。
 1ラウンド、立嶋が左フックと右ローで前進。金は左右のパンチを繰り出しパワフルさを見せつける。組んではヒジを打ち下ろす立嶋に対しても金は一歩も引かない。内側からさして逆にヒザをたたきつける。このあたりに金のタイでの豊富な練習量がうかがえる。立嶋はローと首相撲を中心にペースを守るが、3ラウンドにバッティング。立嶋はかなり痛そうな表情を浮かべたが一時中断のあと再開。ややペースを乱した感のある立嶋に対し、金はショートレンジのパンチを繰り出す。コーナーでのパンチ連打を凌いだ立嶋だが、4R以降も金の勢いは止まらない。アッパー、ヒジと至近距離での攻撃のコンビネーションを見せる金に対して立嶋も後半はヒジとボディでロープに押し込む。一発を争うというよりも連打の主導権を奪い合う、といったほうがいいだろう。緊張感のある攻防が続いた。

 5ラウンド、2度目のバッティングで金が減点1となる。これが響いて判定は三者とも49−48。実際はイーブンの内容だった。もちろん減点に対しては文句のないところだが、このアクシデントを除けば両者の特性が代わる代わる現れる拮抗勝負だったといえるだろう。立嶋は「もう一回やりたいです」と再戦の意思を表明。金も実力者ぶりを見せただけに、再度の登場を待ちたい。

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レポート:薮本直美  写真:菊池奈々子

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