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kick MA日本キックボクシング連盟 3月20日 後楽園ホール大会“COMBAT-2000”
第9試合 55kgトーナメント1回戦第1試合/5回戦 
× MAバンタム級2位
田中信一
(山木)
2R1分13秒

KO
前MAバンタム級王者
山本ノボル
(士道館シカノ)

「COMBAT-2000 55kgトーナメント」は門戸開放を標榜するMAキックが他団体に呼びかけて開催されたトーナメント。フリーの谷山ジムを含めると実に4団体からバンタム〜フェザークラスの王者・上位ランカークラス7名が集い、今日の1回戦を勝ちぬいた選手とシードの土屋ジョーが5月26日の大会で2回戦、決勝の2試合を行い、55kgウェイトの最強を決定する。優勝者には特典として「本人が希望する世界のトップクラスとのマッチメーク権」が約束されている。
この日はシードの土屋ジョーを除いた6選手による1回戦が行われたが、団体と個人の威信をかけた各選手の持ち味がフルに発揮され白熱の好勝負が続出した。

国際式の元日本チャンプにして、当たれば誰でも倒れるダイナマイトフックの持ち主田中信一に卓越したコンビネーション技術とカウンターを誇る山本ノボルが対戦。田中の左フックを前蹴りやフットワークで警戒する山本だが、1R中盤その田中の黄金の左が炸裂し山本ダウン。なおも大振りのフックを振り回す田中に山本は右ミドルを入れ、さらに首相撲で凌ぐ。田中は首相撲に捕らえられるとボディに細かいパンチ。2R、明らかに左を狙う田中に山本ダッキングでこれをかわすとローキック。これを気にする田中の首筋に山本の右ハイがヒット、田中ダウン。さらに山本、肘の連打からまたも左ハイキック、これは田中かわすが今度は右ハイがヒットして田中2度目のダウン。完全に形成逆転の山本、さらにハイキックから膝蹴り、肘打ちを連打するとレフェリーが試合をストップ。山本はリングを転がりまわって喜びを表現した。

「技術とかじゃなくて気持ちで勝負した」という山本、1月の王座陥落から2月には沖縄でタイ人に完敗と沈んでいた男がこの勝利で再浮上を狙う。2回戦の相手は強豪山口元気だが、「相手は誰でもいい、5月は(2回戦、決勝各3ラウンド)6ラウンドのつもりで頑張る。優勝してムエタイのチャンピオンと戦いたい」と意気込みを口にした。


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レポート:新小田哲  写真:大場和正


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