BoutReview: 2000.2.26 日本キック --- 9. 尾崎英樹 vs 海老沢朋和

2000.2.26 日本キックボクシング連盟 "2000年感動シリーズ" 後楽園ホール

第9試合　日本バンタム級王座決定戦トーナメント／５回戦　

○

日本バンタム級１位
尾崎英樹
(ピコイ・錦)

3R2分11秒

日本バンタム級４位
海老沢朋和
(平戸)

※尾崎が決勝戦へ進出

　前バンタム級王者村上信次がフェザー級転向に伴い返上した王座を巡って日本キックバンタム級のトップ４が集まり開かれたトーナメント。
　まずは海老沢が左右フックの連打から膝蹴りで先制。しかし尾崎が海老沢の弱点であるローを放つと早くも海老沢ぐらつく。早々にＫＯ決着必死の予感。海老沢はフックの連打にアッパー、膝蹴りを織り交ぜ、これに尾崎がローを返していく展開で１Ｒゴング。
　２Ｒは海老沢が左ボディからパンチのコンビネーションでまず攻めたてるが、尾崎のローで再びぐらつき、たたみかかけるように尾崎がロー連打、体がくの字になった海老沢に左フックで追い討ちかけ、ダウンを奪う。さらにローで攻めたてる尾崎、しかし海老沢も必死の反撃、パンチの連打でコーナーに詰めるが尾崎にまたも右ローを入れられ苦痛に体をよじったところでゴング。
　３Ｒ尾崎のローが効いている様子の海老沢、その前に倒すべく左右ストレートの連打でコーナーに詰めラッシュ。しかしそれまでのダメージを引きずっていたためか尾崎のローで続けざまに３度のダウンを喫し、ＫＯ負け。
　尾崎悲願の王座まであと１勝、決勝で田村健治と対戦する。

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レポート：新小田哲