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キック 2000.2.4 J-NETWORK "KICK BOXING SHANGURILA-1" 後楽園ホール
第11試合 メインイベント 日・タイ交流戦 フェザー級/5回戦
全日本フェザー級王者
増田博正
(アクティブJ)
5R2分09秒
TKO
元ナコンラチャシマスタジアムフェザー級王者
ソンポン・ソーチタラダ
(タイ)
×
 この試合は第1回日本・タイ友好杯として行われた。しかし、ここまでタイ勢に押され気味できており、メインの増田まで負けてはしゃれにならない。友好よりも勝負の一戦となる。

 ソンポンは、いきなり飛ばしてかかってくる。普通タイ人との試合では1Rは”見る”ものだが、ミドルで前進してくるソンポン。左右を打ち分け、ハイを織り交ぜて積極的に攻めてくる。増田はかわしながらもローを入れていく。これが中盤以降効いてくるのだが、増田はパンチとうまく組み合わせて左ローを有効に使っていく。ソンポンは右ミドルからロープ際で肘につなげる。前半はソンポンの積極的な動きが目をひいた。


 3R、増田が右、左とパンチの連打でダウンを取る。ソンポンは立ちあがったものの再び増田がパンチで攻込む。このあたりからローの影響でソンポンは動きがやや鈍ってくる。増田の攻撃が面白いようにヒットしはじめる。ローの連打からストレートへ、ソンポンの蹴り足を取ってパンチを叩き込む増田。4Rに再びパンチのラッシュでソンポンがダウンを喫する。このまま決まるか?と思われたがゴングが一時二人を分けた。


 5Rになると、ソンポンは下がる一方となった。1Rとは逆に、増田が追いうつように攻撃を入れていく。パンチで棒立ちとなり、スタンディングダウンを取られるソンポン。その後もコーナーに詰めてはストレート、ハイ、ボディと増田のラッシュ。最後は左ストレートがソンポンを倒し、即レフェリーストップとなった。


 快勝となった増田は「今年は強い選手とやりたい。国内でも国外でも」と抱負を語った。「できるかどうかわからないけれど、他団体のチャンピオンとやりたいですよね、そしたら誰が強いかわかるし。僕はまだファンの人にチャンピオンと認識されていないし。前田憲作選手とか、K−1のフェザー級トーナメントとか、そういうのに上がれば誰が強いのかわかる」と攻めの姿勢を見せた。次のJ−NETの興行前にタイで試合を行う可能性もあるという増田。フェザー級王者にふさわしい道を、今年はっきり残せるか注目したい。

(薮本直美)



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レポート:薮本直美  写真:大場和正

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