BoutReview: 2000.1.30 ＭＡキック後楽園ホール --- 12. 佐藤堅一 vs 井上哲

2000.1.30 ＭＡ日本キックボクシング連盟
"マッハ士道館・戦国シリーズ仁義なき戦いパート３" 後楽園ホール
　

第12試合　ＭＡ日本ライト級タイトルマッチ５回戦

△

ＭＡ日本ライト級王者
佐藤堅一
(士道館)

判定1-0

50-50
50-59
50-50

ＭＡ日本ライト級１位
井上哲
(山木)

△

※佐藤が防衛に成功。

「切り裂き魔」の異名をとる挑戦者井上、リングインと同時に得意のヒジを観客にアピール、「これで切ってやる」と言わんばかり。そのとおり試合はまさに両者のヒジが飛び交う壮絶な流血戦となった。
先に仕掛けたのは佐藤。いきなり踏み込むと相手のお株を奪うヒジを振るう。応戦する井上、そして互いにローを蹴り合う。初回から積極的な打撃戦となった。両者積極的に手数を出しつつコンビネーションから、あるいは首相撲で組んだ状態からヒジ。４Ｒには左目上をカットした井上がドクターチェックをうけるが佐藤も側頭部から流血し二人同時のドクターチェックという珍しい場面も。さらにこの後佐藤は耳、井上は口から出血する。佐藤はローと左右のフック、井上はミドルとローを軸に最終回まで手数が落ちず、全くの互角のまま最終回のゴング。ジャッジも一人が佐藤を指示したがあとの二人は互角として裁定はドロー。規定により佐藤が王座を防衛した。

　

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レポート：新小田哲　写真：大場和正