BoutReview: 2000.1.29 NJKF 後楽園ホール --- 9. 弘中史樹 vs 桜井洋平

2000.1.29 ニュージャパンキックボクシング連盟
"Millennium Wars 1" 後楽園ホール
　

第9試合　バンタム級５回戦

△

NJKFバンタム級３位
弘中史樹
(ウィラサクレック)

判定0-1

46-47
48-48
48-48

NJKFバンタム級４位
桜井洋平
(岩瀬スポーツ)

△

桜井は、王座挑戦者決定戦への出場権を取ったばかりで勢いに乗っている。182cmというバンタム級屈指の長身を利したリーチの長いパンチは、イレギュラーの強みを持っている。弘中はこのところ勝利がないが、技のキレとコンビネーションに定評がある。距離を詰めてしまえば、弘中有利か。
初回開始直後、早速桜井がパンチの連打でダウンを奪い、いきなりアドバンテージを得る。だが弘中にダメージは少なく、ここから反撃をかける。至近戦、首相撲で桜井のスタミナを奪ってゆく。一進一退の攻防が繰り返され、桜井は一時期ダウン寸前まで追い込まれる。
桜井は自分の有利なアウトボックスへ持ちこもうとする。弘中の攻撃に対して下がりながら鋭いジャブとテンカオ（膝蹴り）で弘中の前進を阻む。通常の選手よりも長い弧を描いて入ってくる桜井の膝が弘中の胸横にヒット。だがさすがにいつまでもつかまる弘中ではない。隙をついてはコンビネーションをヒットさせる。
両者の攻撃がくるくると入れ替わったこの試合。お互いの持ち味を出したといえるが決定的な一打が出るには至らなかった。
判定はドロー。弘中桜井の王座挑戦マッチの結果によって、弘中のポジションも明確に見えてくるだろう。

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レポート：薮本直美、新小田哲