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Report
kickboxing 2000.1.29 ニュージャパンキックボクシング連盟
"Millennium Wars 1" 後楽園ホール

 
第10試合 NJKFフェザー級タイトルマッチ5回戦
NJKFフェザー級王者
中島稔倫
(大和)
判定3-0
50-47
50-48
49-46
NJKFフェザー級1位
楠本勝也
(東京北星)
×
※中島が防衛に成功。
 
現在NJKFのフェザー級が提供できる最高のカード。
中島は昨年10月日本キックとの交流戦で大塚一也と闘い、限りなく勝利に近いドローの結果を残した。公式記録はドローだが、これで中島の実力は再評価されたといっていい。
楠本はキレのあるパンチとローキックのコンビネーションが持ち味だ。
昨年7月の王者決定戦で両者は対戦、その時は延長ラウンドまでもつれ込んだ末に中島が僅差で勝利した。
あれから半年、両者の差は開いたのか縮まったのか、それとも逆転したのだろうか。


初回中島は慎重な出だし。ジャブで距離を測りつつタイミングのいいミドルを入れていく。一方楠本は得意のワンツーからローのコンビネーション。中島は楠本の攻撃に全てカウンターを合わせる作戦、何度もパンチ、キックが相撃ちする。
お互いの攻撃がヒットする”ビシッ”という音が小気味好く響き渡る。
3Rまでは手数的にもほぼ互角だったが4Rからそのバランスが崩れ始める。楠本スタミナ切れから、攻撃の手が失速しはじめる。きっちり返していた動きも鈍ってきた。
ここで中島は更にスタミナを奪う首相撲で楠本をいいようにコントロールし、ヒザを入れていく。楠本はローを入れていくが、コンビネーションにつなげられず、単発気味となっていく。中島はヒザだけでなくミドル、ヒジも交えた攻撃へ。崩れはじめた楠本を翻弄する中島が、完全にペースを握った。
最終回早々、中島のヒザで楠本ダウン。これが決定打となり中島が判定で完勝。最強挑戦者相手に堂々の防衛を果たした。



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次の試合 :11. オーローノー vs ニキエマ

レポート:薮本直美、新小田哲  写真:薮本直美

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