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Report
kickboxing 2000.1.29 ニュージャパンキックボクシング連盟
"Millennium Wars 1" 後楽園ホール

 
第8試合 ライト級5回戦
× NJKFライト級4位
ソムチャーイ・高津
(小国)
1R1分08秒
KO
NJKFライト級7位
笛吹丈太郎
(大和)
 
強いことは誰もが認めているのに、戦績が奮わない高津。タイを強く匂わせるファイトスタイルで相手を飲み込んでいく高津のファイトはいつも”好試合”といわれながら彼に白星をもたらさない。対する笛吹は試合間隔が長いものの、これまで無敗の選手。ここで高津を食えば、ライト級のトップが狙えるポジションを得る大きなチャンスだ。高津のタイスタイルと、笛吹のファイタースタイル、どちらが試合を染めるのか。

試合開始早々、笛吹の左ボディが高津にめり込む。さらにもう一度左ボディから返しの右オーバーハンドを高津の顔面に叩き込む。いきなりの連打に捉えられて高津がダウン。 立ち上がったもののダメージの残る高津に、たたみかけるかのように今度は左フックをアゴに打ち込み2度目のダウン。最後はボディ。前に出ようとするが体は動かない。高津は前のめりに倒れ最後のダウン。試合終了。

僅か68秒の出来事だった。

最初のダウンのダメージが高津を引きずり、スリーダウンまでなだれ込んだという形だ。ラッキーか?いや、高津のペースを最初からつぶしていった笛吹の勝ち方を誉めるべきだろう。
キャリア7年でこれまで7戦しかなかった「遅れてきた男」が、この日ライト級戦線に踊り出てきた。

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次の試合 :9. 弘中史樹 vs 桜井洋平

レポート:薮本直美、新小田哲

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