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Report
kickboxing 2000.1.29 ニュージャパンキックボクシング連盟
"Millennium Wars 1" 後楽園ホール

 
第7試合 ヘビー級交流戦/5回戦
× NJKFヘビー級
安部康博
(健武館)
3R2分47秒
KO
富平辰文
(フリー)
 
 話題の元極真戦士、富平が今度はNJKFマットに登場。昨年11月のフリー転向以来、2戦をKO勝利で飾っているキックヘビー級の注目選手である。しかし、今回対戦する安部はこれまでの相手とは違うヘビー級の強豪。最近ではK−1で中迫剛と激戦を繰り広げたにのが記憶に新しい。「K−1に出たい」という意志を明らかにする富平にとっては願ってもない相手であり、また安部にとっては培ってきた実績と実力を示す機会でもある。入場から激しい歓声が飛ぶ。どちらかといえば「安部、やっちゃえ!」といったホームへの声援が大きかった。
 
 初回、富平がヒザとワンツーで前進する。これに対し安部はタイミング良く右ストレートを出しこれを止める。気負い気味の富平がバランスを崩したところに安部左ミドルからパンチの連打で富平にロープを背負わせる。そしてボディーへ膝、ワンツーで富平の顔面をヒット。安部のペースだ。
 2R、富平は初回とは違い、ローキックに絞って攻撃を組みたてる。安部はカウンターの右ストレートを当てていく。そして踏み込んできたところへ肘。さすがに安部は簡単には崩れない。前進してくる富平に対し、キックからパンチへ繋げるコンビネーションで対抗してくる。しかし、後半になるとローが徐々に効き始め、安部の左の外腿が赤く腫れあがる。嫌がる素振りが見えてきた安部に対し、富平はハイキックからボディーへのパンチで追い込む。両者の迫力ある打ちあいに、観客席が大きく湧いた。

 
そして3R。富平はローの連打で突き進んでくる。ローに意識を取られたか、安部のガードが下がり始める。富平ここでローを起点にパンチのラッシュ。ローからのワンツー、アッパーで安部をコーナーに追い込む。
一方的な富平ペースになってきた。パンチで怒濤のラッシュを見せ、カウンターのストレートとヒジを狙うしかない安部を後退させる。そして富平の右フックが顔面を捉える。阿部がマットに倒れこむ。
安部はカウント6で立ち上がる。しかし食らったフックのダメージは大きいようだ。再開後、さらに富平が右フックからヒザを入れると再度のダウン、ここでレフェリーが試合をストップした。

「安部選手は中迫選手ともいい試合をしているし、倒して勝って、自分をアピールしたかった」という富平。空手にこだわらず、K−1のトップを目指したい、と発言する富平は次に誰と対戦するのか。また、安部にしても活動場所を奪い合う富平相手にこのままでは済まない。二人の”次の舞台”が注目される。

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次の試合 :8. ソムチャーイ・高津 vs 笛吹丈太郎

取材:薮本直美、新小田哲  写真:薮本直美

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