BoutReview: 2000.1.28 全日本キック北沢タウンホール --- 7. 川井vs笠原

2000.1.28 全日本キック「YOUNG GUN」北沢タウンホール

第7試合　バンタム級／３回戦

川井りん太郎
（藤）

判定3-0

[30-28,30-28,30-28]

笠原大介
（飛鳥塾）

○

※関谷雅之（作真会館）が負傷欠場により、川井りん太郎（藤）に変更

　関谷雅之の負傷欠場のため代打出場になった川井、試合前のコールでは相手の名前を足でマットに描いて踏みつけるようなパフォーマンスを見せたが、いざ試合が始まると互いに手の内を探り合うような展開でなかなか攻撃が出ない。
　一旦攻撃に入るとリングの端から端までを使って怒濤のように前に出る川井、しかし身体が前に出る割に肝心の手数が少なく、笠原のローや後回し蹴りといった反撃を喰らって徐々にスタミナをロス。苦しそうに口を開けて相手の攻撃を受けるシーンが増えていった。代打出場ということで、コンディションの調節が充分でなかったのかも知れない。
　対する笠原の方も、自ら「変に待つ癖が出るのが良くない」と語ったように、１Ｒでは川井同様相手を見るシーンが多かったが、試合後半に入ると川井の息が上がったのに乗じ、跳び膝蹴りを幾度となく狙うなど試合全体の流れを掴んでポイントを引き寄せた。しかし本人もこうした試合内容には不満を隠さず、「点数を付ければ０点」と試合後辛口のコメント。

（高田敏洋）

結果一覧に戻る
← 6. 中村vs丸山　／　8. 酒井vs箱崎 →

取材：高田敏洋・薮本直美・井原芳徳