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kick 00.1.23 新日本キックボクシング協会「DOUBLE IMPACT」後楽園ホール
第8試合 セミファイナル 54kg契約/5回戦
日本バンタム級王者
菊地剛介
(伊原)
判定3-0
50-48
50-48
50-48

ラジャダムナンスタジアム認定フライ級9位
ウェンペット・チューワッタナ
(タイ)
×

現役ランカーとの対戦で、苦戦になるか?と思われたこの試合。
1Rは様子見か、それぞれ軽くジャブ、ローを出すにとどまった。
2Rからミドルの打ち合いになっていく。それぞれミドルをもらうとすぐに蹴り返すムエタイ的な展開へ。相手の作法につきあってもひけをとらない、という菊地の自信が見える。ミドルをスウェーでかわし、ワンツーローを打ち込んでいく菊地だが、ウェーンペットはここまで、全てブロックしてみせる。さすがに壁は高い。
 
3Rから菊地が先手を取り始める。常に動きながら、ワンツーで相手を下がらせてからのローが再三ヒット、ミドルは完全にスウェーで対応。タイスタイル・菊地は安定感さえ漂わせる。ウェーンペットはボディへのパンチ、ミドルを中心に攻撃するがほとんどブロックされる。さすがに全開の打ち合いとはいかない。
 
4R、菊地のワンツーがヒット。ウェーンペットミドル。そしてボディへストレート。菊地ちょっとタメをつくって振り下ろす独特の右ロー。ヒット。菊地テンカオも見せる。
ウェーンペット少し動きが鈍い。強引な首相撲へ行くが菊地動じない。アッパーを見せる菊地。冷静な様子で試合を進める。そこへ菊地のローがまたもヒット、ウェーンペットがぐらつく。効いているのか、ウェーンペットの動きが鈍る。ラウンドを通じて、菊地は常に動きながらジャブを軸にストレート、ローを入れる。
 
最終ラウンド。ウェーンペットが前に出てくる。右のローを放つが菊地は下がりながらミドルを返していく。パンチで前進。菊地ロープを背負うが落ち着いて対処し、そこからパンチの連打で攻め込み後退させる。ウェーンペットは最後まで大振りのパンチやミドルで挽回を狙うが最後まで菊地の動きを止められなかった。
終わってみれば快勝だった。菊地はあまり大きくアピールはしないが、きっちりと試合ごとに課題を消化している地力を感じさせた。
 

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取材:薮本直美・新小田哲  写真:薮本直美

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