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ノブ、JAPAN越えの連打炸裂

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　第一試合で宮本正明を怒濤の重戦車ファイトで押し潰したノブ・ハヤシが、今度は中井一成を血祭りに上げた。

　とにかくパワーが違いすぎるのだ。中井の攻撃にも大木のように軸のずれないハヤシは、ズカズカと踏み込むとワンツーから掴まえて膝蹴り。首相撲になっても技術を云々する以前の問題で、中井がきちんとセオリーに沿ったガードを固めていようがお構いなし、パワーでそれを強引にこじ開けて重いパンチをねじ込んでしまう。

　ハヤシのパンチは、切れやスピードはそれほどでもないが、重さと同時にもう一点非常に優れた点がある。相手に当たる瞬間の角度や衝撃力の集中のさせ方が上手いのだ。実戦肌でスパーリング重視のチャクリキならではといえるかも知れない。要するに「当て方」を身体で覚えている強み。だから客席から見てスピードに欠けていても、実際に相対する選手には危険なパンチになるのだ。

　試合時間僅か52秒の圧勝劇。俄然場内の注目はこの台風の目に注がれることになった。

　

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