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リベンジならず！

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　昨年と同一カードとなったこの一戦、昨年は本戦延長合わせて４ラウンドを闘い、40-39、40-39、40-40という非常に僅差の判定で大石が勝利した。しかし２回戦の佐竹戦で左ミドルでレバーを痛打されてKO負けした大石は、その後本格的なヘビー級への転向を図って10kg以上増量しており、従って前回のように技術の大石、パワーのタケルという図式は成り立たない。

　斯くして前回同様、得意の首相撲から膝蹴りの勝負を狙うタケルに対し、今回は大石が押し戻して得意のコンビネーションを連打するような展開となる。１ラウンドはほぼ互角で推移したが、２ラウンドに入るとエンジンが掛かってきた大石の目まぐるしいコンビネーションは、中央に甘さのあるタケルのガードを突き破ってヒットし始める。一発の破壊力があるタイプではないためダウンには至らないが、隙のないその攻撃でタケルはロープ際でガード一方に追い込まれる。ラウンド終了が近づくと最早首相撲からの膝でさえ大石がタケルを上回っていた。

　タケルには残酷だが、この１年で両者の力は差が開いたと云って良いだろう。

　

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