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伏兵はここにもいた！

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　膝軍と共に参戦予定だった中国散打の安虎選手がハワイでの中国アメリカ武術トーナメントで右肩を脱臼、急遽参戦が決まった中井一成は日進会館ノックダウンオープントーナメント重量級優勝の２２歳。２週間前に電話で参戦打診を受けたときは食事中で、「その後食事が喉を通らなくなった」そうだが、試合では緊張でぎこちなくなっているような印象は無く、お馴染みのプロレスラー安生洋二に伸びやかなハイキックを放っていく。

　基礎からしっかりトレーニングされている選手だが、ややガードには甘さがあるか。試合開始直後の勢いが一端落ち着くと、今度は安生のインサイドワークが目立ち、地味だが有効打はどちらかというと安生の方に多かったように思えた。

　だが２ラウンド、安生の右ストレートが空振りして体勢が流れた所へ中井の右ストレートが顎にクリーンヒットしてダウン。このダメージが尾を引いて足許が怪しい安生、間もなく再び右ストレートでダウンを奪われてKO負け。フリーファイト系への参戦も決定している安生、率直に言うとやや集中力が低下していたように筆者の目には映ってしまった．．．。

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