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[K-1] 7.14 福岡 (前日会見):デンプシー、武蔵を暴行で挑発

K-1 "アルゼ K-1 WORLD GP 2002 in 福岡" 7月14日(日) マリンメッセ福岡

▼ (7/14 up) K-1では恒例の大会前日記者会見が福岡で行なわれ、第四試合に出場するプロレスラー、ジョシー・デンプシーが対戦相手の武蔵を突き飛ばし、罵倒するという非常に後味の悪いパフォーマンスを繰り広げた。通例K-1の前日会見では、各試合ごとに対戦選手が左右の席から登場し、中央で両者揃ってのツーショットで写真撮影と記者質問に答えるという形式ですすむのだが、この日デンプシーはいきなり武蔵のムネを突き飛ばし、ポケットに準備していた武蔵の人形を頭に投げ付けるというパフォーマンスを演じたのだった。この挑発に一瞬武蔵もむっとした表情で詰め寄るが、それ以上の乱闘にはならない。と、見るやデンプシーは武蔵の胸倉をとってみせる。どこから現れたのか島田レフェリーがデンプシーを引き離し、両者はインタビュウ席についたが、デンプシーは「この気にくわないFucki'nなジャパニーズをぶっ飛ばしてやる」と絶叫し両手を振り上げ、わめき散らすばかり。対する武蔵は言い掛かりを受ける筋合いもないわけで、冷笑を浮かべ「とても愉快で、腹立たしい人だなと思いました。明日は思いっきりぶっ倒したいと思います」と語るのみだった。
 実際、このパフォーマンスが競技スポーツとしてのK-1の世界観とは余りに異質で、脈絡の無い行為であるのは言うまでもない。単にプロレス文脈で興行を捕らえたデンプシーが個人的に自己主張を試みたのか、興行を盛り上げるための偽悪的なポーズをとったのかはわからないが、今年に入っての他流試合路線が、K-1の持つクリアな世界を踏みにじるような勘違いや、全回6月の富山大会でのVS中迫戦のボブ・サップのルール無視のような行為を横行させているのも事実である。会見中、他の選手たちはこうした茶番を笑い飛ばす気配をみせていたが、有る意味、変質していくK-1の世界の風景に戸惑ったゆえの笑いではなかったか?とも思われた。
 一方、会見の最後に登場した石井館長は「久しぶりに記者会見を見て興奮しまして、思わずDYNAMITE!と叫んでしまいました」と、デンプシーのパフォーマンスを半ば肯定するような発言を行い、「最も観客を沸かせた試合に3万ドルのDYNAMITE!賞を出したいと思います」と非常に御満悦の模様だった。かたや、今回久しぶりにリングに復帰する宮本正明が、殺さんばかりの視線でデンプシーの背中をにらみ付けていた光景に、立場の違い、思想の違いを感じた。
 この大会は、PRIDEvsK-1対抗戦とという側面ばかりがクローズアップされて、まるで8月28日の国立競技場におけるDYNAMITE!の前哨戦的な捕らえ方をする向きも多いかもしれない。しかし、第一試合のノブVS宮本に始まり、新鋭マーティン・ホルムの突然の抜てきや、ミルコVSボンヤスキー戦やイグナショフVSアーツ戦など、今年の東京ドームへの重要な伏線になる純k-1的に面白い試合が、沢山控えてもいる。願わくば、このあまりに茶番じみたパフォーマンスを吹き飛ばす熱戦を期待したい。

(井田英登)

▼ (7/13 up) 福岡大会でレミー・ボンヤスキーと対戦するミルコ・クロコップが12日、成田空港に到着した。
 記者陣の質問はどうしても8月28日のDynamite!での桜庭和志戦についての内容に偏るが、ミルコは「今はサクラバとの試合のことは考えたくないね。福岡の試合についてもっと質問してくれない?」と拒否反応を示した。桜庭戦を前に、急成長株のボンヤスキーとの試合を確実に白星で終らせたいという警戒心の現れかもしれない。だが、桜庭戦に対して心配はないかと聞かれると、「心配ならオファーを受けないよ。人生は短いし、それにクロアチアの警察官としての誇りもあるから、勝つ自信がなければここに立ってないさ」と堂々と語り、桜庭の「右ハイKO宣言」に対しても「無理だろう」と一蹴した。
 福岡大会に向けて総合の練習はひと休みし、K-1の練習に専念してきたミルコ。ボンヤスキーが前日に成田に到着した時に「ミルコには90%ぐらいの確率で勝てる」と発言したことについて、ミルコは「僕は10%しかないなあ」とジョークでお返し。だが「オランダ人特有の大口だろう。日本に来たのも2回目のくせに。まあ実際どうなるかは試合を見ればわかるさ。お仕置きしてやるよ」という厳しい言葉も忘れなかった。また、ボンヤスキーが仕事を辞め、この試合に集中していたことを聞くと「意気込みは買うけど、正直、仕事は続けといたほうが良かったんじゃない? 治療費もかかるだろうし、しばらく試合ができなくなって、お金がかかるだろ?」と皮肉った。
 ミルコは会見後、福岡に向けて飛び立った。(井原芳徳)

テリグマン欠場。スウェーデンのマーティン・ホルムが代打

▼ (7/9 up) 第2試合に出場予定だったトレイ・テリグマンは、練習中の怪我のためドクターストップがかかり、欠場することになった。代わってマーティン・ホルムがグラウベ・フェイトーザと対戦する。よって「K-1対PRIDE対抗戦」は3試合に減ったこととなる。
 ホルムは3月の名古屋大会でベテランのヨッキ・オビを相手に1RKO勝利を収めた、ムエタイスタイルの本格派。実力は関係者の間でも高く評価されている。
 また、オープニングファイト第2試合に位置付けられていた宮本正明 vs. ノブ・ハヤシは、「第1試合」に格上げされた。

メインはセフォー×アイブル。純K-1注目戦も実現

▼ (7/2 up) 全カードが発表された。当初計画されていた「K-1対PRIDE対抗戦」に該当するカードは4試合だけとなり、「純K-1対決」のアーツ vs. イグナショフ、ミルコ vs. ボンヤスキーという注目カードが組み込まれた。当初PRIDE軍にラインナップされていたセーム・シュルトは出場しない模様。オープニングファイトでは、宮本正明がノブ・ハヤシとの試合で復帰する。

▼ (6/3 up) 対抗戦の出場候補選手のラインナップが一部変更となった。PRIDE側からはガイ・メッツアー、K-1側からはピーター・アーツ,シリル・アビディ,ノブ・ハヤシ,宮本正明の名前が消え、レイ・セフォーが新たに名を連ねている。6月2日の富山大会ではセフォーがヴァンダレイ・シウバとの対戦を希望するアピールをしたが、ヴァンダレイは4月のPRIDEでのミルコ・クロコップ戦の怪我の治療中のため、福岡大会に出場できるかは微妙だ。
 対抗戦の試合数も当初の予定の7対7から5対5にに縮小される模様。両陣営ともちょうど5人ずつ揃っているが、名前の上がっている選手はあくまで候補選手のため、今後変更の可能性もある。

▼(6/1 up)5月27日のK-1パリ大会の期間中、K-1プロデューサーの石井和義・正道会館館長は7月14日の福岡大会で「K-1対PRIDE7対7全面対抗戦」を行なうことを発表した。両陣営の出場予定選手は次のとおり。PRIDE側はノゲイラ、シウバらチャンピオンの名前がないものの、ストライカータイプの選手が名を連ねており、ジョシー・デンプシーは、往年の人気プロボクサー・ジャック・デンプシーの孫で、日本でもプロレス団体ZERO-ONEの大会に登場している。トレイ・テリグマンはケン・シャムロックと同門で、プロボクシングでの戦績も豊富だ。

K-1 "アルゼ K-1 WORLD GP 2002 in 福岡"
2002年7月14日(日) 福岡・マリンメッセ福岡
開場・13:30 開始・15:00

第7試合 3分5R
レイ・セフォー(ニュージーランド/アメリカン・プレゼント・ボクシングジム)
ギルバート・アイブル(オランダ/ゴールデン・グローリー)

第6試合 3分5R
ピーター・アーツ(オランダ/メジロジム)
アレクセイ・イグナショフ(ベルラーシ/チヌックジム)

第5試合 3分5R
ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・スクワッドジム)
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)

第4試合 3分5R
武蔵(日本/正道会館)
ジョシー・デンプシー(米国/ZERO-ONE USA [LAボクシングジム] )

第3試合 3分5R
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)
マーティン・ホルム(スウェーデン/ヴァレンテュナ・ボクシング・キャンプ)

第2試合 3分5R
シリル・アビディ(フランス/チャレンジ・ボクシング・マルセイユ)
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(米国/チーム・イハ)

第1試合 3分5R
ノブ・ハヤシ (日本/ドージョー・チャクリキ)
宮本正明 (日本/正道会館)

オープニングファイト
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY)
滝川リョウ(日本/日進会館)


◆入場料金 : (当日券は会場で13時より販売開始予定)
SRS席(スペシャルリングサイド) : \22,000-
RS席(ロイヤルシート): \17,000-
SS席(スペシャルシート): \12,000-
S席: \8,000-
A席: \5,000-

◆チケット販売窓口 :
●6月8日(土)10:00〜 一斉発売
ローソンチケット 【特電】TEL:0570-00-0072 [携帯・PHS不可]
チケットぴあ TEL:092-708-9999
イープラス http://eee.eplus.co.jp/
キョードー東京 TEL:03-3498-9999
●6月9日(日)10:00〜 一斉発売
ローソンチケット TEL:092-847-9999 [Lコード:80589]
チケットぴあ TEL:092-708-9999
イープラス http://eee.eplus.co.jp/
キョードー東京 TEL:03-3498-9999

◆お問い合わせ先:
チケットに関するお問い合わせ先:キョ−ドー東京(TEL:03-3498-9999)
大会に関するお問い合わせ先:K-1(TEL 03-3796-2977 / FAX 03-3796-2978)

Last Update : 07/13

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