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[ORG] 5.12 板橋産文 (レポ&写真):WKネットワーク、U-FILEに圧勝

GCMコミュニケーション
"ORG the 2nd"

2002年5月12日(日) 東京・板橋産文ホール

レポート:石動龍
写真提供・GCMコミュニケーション

▼ORG恒例となりつつある団体対抗戦。今回の相手は田村潔司率いるU-FILE CAMP。5人ずつの代表を出し合って勝敗を競い、WK-NETWORKが4勝1分で圧勝した。
 袖のない胴衣着用の総合格闘技というルールに加え、龍をかたどったコーナーポスト、さらにはゴングの代わりにドラを用いるなど独特の世界を形成しているORG。会場は小規模ながら、スモークを炊いての選手入場や中華テイストの音楽を使用するなどWKネットワークの主催大会らしい凝った演出が印象に残った。

 次回大会は6月16日(日)にTOKYO FMホールで開催され、ロデオスタイルとの間で第3弾の対抗戦を行う。ロデオスタイルにはリングス・ライト級で活躍し、シュートボクシングでも激闘を見せた小谷直之などの強豪選手が所属しており、今回の対抗戦以上に熱戦となることは間違いないだろう。

◆第二部 ワンマッチ

第8試合 -85kg契約 5分2R
○久松勇二(Tiger Place)
×鶴巻伸洋(フリー)
判定 40-35 (1R 20-18, 2R 20-17)

 鶴巻が開始早々バックハンドブローで奇襲するが、久松は冷静に対処して鶴巻をテイクダウン。動きまわる鶴巻相手に有利なポジションをキープし続け、細かいパンチでダメージを与える。久松は鶴巻に攻める機会をほとんど与えない。一本勝ちこそならなかったものの、完勝といっていい内容で試合を終え、出場が決定している6月9日のDEEP2001の日本人ミドル級トーナメントに向け勢いをつけた。

第7試合 -60kg契約 5分2R
△実原隆浩(Team品川)
△晝間貴雅 (ストライプル)
判定 39-39 (1R 20-19, 2R 19-20)
※1R晝間の金的攻撃によりマイナス1ポイントあり

 レスリングベースの実原が打ち合いを避け、しつこくスピードのあるタックルでテイクダウン。だが下になった晝間の襟をつかんでのパンチに苦しめられ、思うように攻めることができない。実原がパスガードを狙おうと前に突き進めば、晝間は襟をつかんでマットに背中をつけたままズルズルと後ろに動きディフェンス。
 試合直後は39:40で晝間の勝利と発表された。だが、1Rにおける晝間の金的攻撃によるマイナスポイントがジャッジ集計に加算されていなかったことが判明し、大会後のビデオによる考証と両陣営の同意の上、翌日39:39のドロー判定と改められた。GCMは選手・関係者・観客に謝罪し、この様な事態の再発がないよう体制の見直しをはかる。

第6試合 -97kg契約 5分2R
○内藤征弥 (A-3)
×小沢 強 (禅道会)
1R 4'17" TKO(タオル投入)

 小沢が払い腰で内藤を豪快に投げ飛ばす。内藤は下になったがじっくりと三角絞めを狙い、小沢の首を捕らえる。がっちりロックし、タップを奪うには至らないも、内藤は絞めながらパンチを連打。波状攻撃を受ける小沢になす術はなく鮮血で顔面が赤く染まっていく。最後は小沢のセコンドからタオルが投入された。勝った内藤は欽ちゃんジャンプで喜びを表現。

◆ 第一部 WK-NETWORK VS. U-FILE CAMP 5対5団体対抗戦

第5試合 大将戦 -83kg契約 5分2R
○門馬秀貴(A-3)
×松田英久(U-FILE CAMP)
1R 2'35" 三角絞め

 松田が上になるが、門馬の序盤のパンチで鼻血を出しドクターチェック。門馬のコスチュームが返り血で染まる。松田が再び上を取ってパンチを落とし、でん部に膝を叩き込む。だが門馬は隙をうかがうと、松田の一気に三角絞めへ。松田はしばらく耐えていたが門馬がガッチリと固めタップアウト。

第4試合 副将戦 -73kg契約 5分2R
○飯田崇人(A-3)
×西内太志郎(U-FILE CAMP)
判定 40-37 (1R 20-19, 2R 20-18)

 西内がテイクダウンしてパスガードを狙う。しかし飯田は相手の襟を掴んで巧みにガード。下から強烈なパンチを当てていく。西内も上から攻めようとするが飯田のガードワークの前に自由にパンチを打たせてもらえない。判定となり、有効打の差で飯田に軍配。

第3試合 中堅戦 -75kg契約 5分2R
○平山貴一(慧舟會千葉支部)
×磯崎則理(U-FILE CAMP)
判定 40-37 (1R 20-19, 2R 20-18)

 MAキックで93年度新人王を獲得し、フェザー級5位まで登り詰めたことのある磯崎則理(のりみち)が、開始早々強烈な右ロー、ミドルを放つ。だが平山はパンチをもらいながら組み付くと、磯崎の帯と裾をつかんで倒しハーフガードに。この体勢で3分近く膠着するが、残り15秒で磯崎がひっくり返して上に。
 2Rも平山が打撃の距離をつめてテイクダウンする展開が繰り返される。一度目はガードポジションで膠着しブレイクがかかるが、二度目と三度目はすぐにサイドポジションを奪うことに成功。磯崎もオープンガードからのパンチ連打でばん回を計るが、まもなく試合終了を告げるドラの音が鳴った。

第2試合 次鋒戦 -70kg契約 5分2R
○西野 聡(慧舟會東京本部)
×小武悠希(U-FILE CAMP)
判定 40-39 (1R 20-20, 2R 20-19)

 1R、引き込んだ西野が小武の手首を三角絞めのような体勢のままで極めるが、小武は持ち上げて外す。このあとも西野が下からの攻めを続ける。スタンドでは小武が有利で、2R序盤に右カウンターを当てたが、西野はタックルでグラウンドに持ち込むとマウントポジションを奪い、残り20秒からパンチラッシュ。僅差ながら西野が勝利した。

第1試合 先鋒戦 -65kg契約 5分2R
△村田卓実(A-3)
△小林悟郎(U-FILE CAMP)
判定 39-39 (1R 20-19, 2R 19-20)

 1R、下になった村田だが、ハーフガードの体勢の小林からスイープ。今度は逆にテイクダウンに成功し、ハーフからサイドに移行。再び下になるが、道衣をつかんでパンチを打つ。
 だが2Rは両者スタミナロスが目立ち始める。小林がテイクダウンしインサイドガードになる展開が繰り返される。決定的な攻撃はなかったものの、1Rの失点をばん回し、ドローに持ち込んだ。



<前回大会> 2.10 "ORG the 1st" TFMホール WK vs. ストライプル
<次回大会> 6.16 "ORG the 3rd" TFMホール WK vs. ロデオスタイル

Last Update : 06/04

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