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[プロ柔術GI] 5.2 有明 (レポ&写真):日本プロ柔術に“ジーコ”現る!?

IF-PROJECT
"プロフェッショナル柔術リーグ GI um - GROUND IMPACT"
2002年5月2日(木) 東京・ディファ有明
認可:日本ブラジリアン柔術連盟

レポート:BOX-T (KillerDoop, D-SOUL)
写真:井原芳徳  コメント編集:磐田レン


<CONTENTS>
1. 日本プロ柔術に“ジーコ”現る!?
2. ブラジル人が見せた“普通”の柔術
3. 全試合レポート

<関連記事>
前日計量+会見&大会概要紹介
前夜祭 GI zero レポ&写真(紫帯マッチ6試合)

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◆ 日本プロ柔術に“ジーコ”現る!?


 空調の効いた薄暗いディファ有明の会場の真ん中の、リングならぬ、畳のマットを敷き詰めた柔道場が美しくライトアップされ、巨大なスクリーンには「GROUND IMPACT」の大会ロゴが映し出されている。
 クラブ風にアレンジされたボサノバやサンバの曲が、柔術がブラジルから来たスポーツである事を思い起こさせてくれる。会場には全体的に今風なアートディレクションが施されている。
 そう、これが日本初のプロ柔術の試合会場だ。汗臭い体育館や柔道場で行われるアマチュア大会とは、全く世界を異にしている。

 格闘技をやっていると思われる体格のいい客のみならず、一般の格闘技ファン、そして、仕事帰りのOLと思われるオシャレな女性客達までもが、選手のパスガードや道衣を使った攻防に息を殺しジッと見入り、ポイントやアドヴァンテージを取るような動きがある度にドーッと歓声を上げる。一見地味な攻防も、総合格闘技を通じてほとんどの観客が学習済みなことも功を奏しているようだ。私は、この日本の格闘技シーンの肥えた土壌の上でなら、プロ柔術がこれから花開き定着していくことを確信した。

 試合も劇的な内容が多かった。第2試合の渡辺 vs. 丹では、圧倒的にポイントリードされていた渡辺が、残りわずか2秒で腕ひしぎを極め、見事逆転勝ちした。修斗フェザー級現王者・大石の戴冠後初試合がプロ柔術で、しかも黒星になるという波乱も起こった。 そして本場ブラジルの黒帯3選手は、器械体操のような側転パスガードや、相手ごと前転してバックを取る動き等、変幻自在なテクニックを披露。試合後は自分のチームのTシャツを誇示し、客席に投げ入れると、観客が奪い合うシーンも見られた。この日のディファには紛れもなく“プロ”の柔術が存在していた。

 確かに今大会を「日本対ブラジル」の観点から見れば日本勢の惨敗だった。だが日本のブラジリアン柔術の現状をサッカーに例えれば、Jリーグ発足当時に似ていると思う。強豪外国人選手に必死で喰らいつくことで本物の実力を体験し、その経験を道場に持ち帰り生徒に伝える事で、全体的なレベルの向上を図っていく時期だ。その点からもプロ柔術の大会を日本で開催することは大きな意味を持つ。総合格闘技もそうだが、日本人はハードを充実させればソフトでも必ず世界に通用する物を築き上げる。プロ柔術にも明るい未来が待っているはずだ。

 今大会を発足当時のJリーグに喩えた理由はもう一つある。それはメインとセミに登場したヴィエィラ兄弟から、日本のサッカーを発展させたジーコに似た心意気を感じたからである。ジーコはサッカーの本場・ブラジルで選手として頂点を極めながら、お世辞にも強豪チームとは言えなかった鹿島アントラーズに呼ばれ、選手兼コーチとして活躍し、鹿島をJリーグ1年目で優勝まで導き、Jリーグ全体の水準の向上に大きく貢献した人物だ。ヴィエィラ兄弟の心意気は、兄・レオジーニョの次のコメントから少しは理解いただけると思う。

「(日本でも)とりあえずたくさんの柔術大会を開催すべきだ。スポーツとしての柔術をやっていればレベルは高くなると思う。柔術はクリーンなスポーツだから、色々な所がスポンサーになって欲しい。」

 一選手にすぎないにも関わらずスポンサーの事にまで言及し、日本のプロ柔術に指針を示している。試合の中でも、弟のヒカルジーニョは髪を緑に染め黄色の道衣を着て、ド派手なブラジルカラーで日本のファンの度胆を抜いていた。一方残念なことに、日本人選手のほとんどは名前をコールされてもアマチュアの競技会と変わらず四方にお辞儀をする程度で、パフォーマンス的に物足りない印象を受けた。もっと『柔術でスターになってやる』という意気込みが見たかった。柔術専業の日本人スターの誕生が待たれる所だ。

 選手の遅刻により大会開始が約30分遅れるトラブルも発生したが、日本で初のプロ柔術の大会は結果としては大成功だったのではないかと思う。満員のお客さんは柔術に酔いしれ、満腹で家路についたに違いない。



◆ ブラジル人が見せた“普通”の柔術


 この日のブラジル人選手の動きは、ライター泣かせの変幻自在でアクロバティックな物だった。だがそれは単なるパフォーマンスではなく、ポイントや有利なポジションをとるための実戦的な動きである。

 例えばメインイベントの中井対レオジーニョでの、中井が亀になり足のフックをされないようディフェンスしている場面。ここからレオジーニョは両腕で左側から中井の体をガッチリとホールドして襟をとると、自分の頭を支点にして倒立する。そして足を前後に振って反動をつけ、中井の体ごと前転し、スキを作らせてバックポジションを奪った。

 そして既にポイント大差がついていた試合終了直前。下からの襟絞めで中井がタップしないと見るや、自分からガードポジションを放棄し襟絞めをしたまま立ち上がり、中井を押し倒すようにして上をとり、万全の体勢で一気に絞めて一本をとっていた。

 このようにブラジル人選手は、自分が動くことで、自分が有利になるような反応を相手から引き出していた。先を読んで闘っているというよりは、その場の状況から有利な手を自ら作って闘っているような印象を受けた。一方日本人選手同士の試合では、相手にいいポジションを取られないよう気をつけすぎるあまり、お互い動かず、 相手だけを動かそうとして、結局うまく行かず膠着状態に陥りがちだった。

 再び中井対レオジーニョの一場面。立っているレオジーニョの右足に中井が寝転がった状態ですがりつき、さらに左足も取ろうと手を伸ばす。レオジーニョは中井の手を振り払って掴ませないようにする。我慢比べのように二人はそれを何度も繰り返していたが、中井がその動きに固執している間にレオジーニョは次の展開を考えていたようで、結局隙を見て素早く動き有利なポジションを取っていた。

 ブラジリアンは身体能力の高さだけでなく、次の展開を考える想像力、駆け引きのうまさ等でも日本人を上回っている。そして一つ一つの堅実な技術の積み重ねが、結果的に派手に見える動きを生み出し、エンターテイメントとしても成立している。

「今日見せたのが本物の柔術だと思っています。自分は常に極めを狙っています。自分の知っている柔術をやれば、ファンの人が喜ぶ試合になると思う」というのがレオジーニョのインタビューでの答えであるが、つまり彼にとっては、私たちが驚くような試合内容も、本物の柔術を普通にやった結果でしかないようだ。

 インタビューで中井は「日本人とブラジル人の差は縮まった」と何度も言っていたが、外から見ている分には、まだかなりの差があったように感じられた。しかし今回のような大会を積み重ねる事によって、本物の柔術を日本人選手が実体験で学ぶ機会が増え、また観客も目の当たりにすることで柔術に関心を深めれば、レベルの差は確実に急速に縮まっていくことだろう。

 いつかサッカーのように、日本で柔術の世界選手権が開かれる日が来るかもしれない。



◆ 全試合レポート


第10試合 黒帯ペナ級 10分1本勝負
○レオナルド・ヴィエイラ(ブラジル:アリアンシ/'02パンアメリカン黒帯ペナ級優勝)
×中井祐樹(パレストラ/第3代修斗ウェルター級王者、'99ブラジレイロ黒帯ペナ級3位、'98パンアメリカン茶帯ペナ級優勝)
9'58" 襟絞め

 26歳の天才柔術家・レオジーニョが得意の側転パスガード、スイープ→バックマウントの連続技などで中井を翻弄。中井も必死にテイクダウンを狙うがポイントを一つも奪えず、10点以上差を付けられてしまう。レオジーニョは残り2分あたりから一本を積極的に狙う動きを見せ始める。そして試合終了残りわずか2秒、襟絞めを極め中井から一本勝ち。日本の観客にブラジル現役最高峰の実力をまざまざと見せつけた。

◆中井のコメント
「今日はワンテンポ仕掛けが読まれてました。自分のイメージ通りいかなかったです。
(ブラジルの一線級との力の差について?)差はあると思うんですけど。自分の出来る事以上をもっとやらなくてはいけないですね。技に差があるとは思わないです。もうちょっと考えてやりたいと思います。色々な面をですね。自分の思い通りに出来る心・技・体があれば勝てると思う。
 やりたい事をしようとした結果なので真摯に受け止めています。全部の技が掛かると思ってましたけど、そこで掛からなかった時の対処が課題ですね。差は縮まってると思います。まだまだやらなくてはいけない事も多いですけどね。一つ一つやっていきたいです。自分も含めてみんなブラジルの表彰台に登ることを目指してやってるんで、出来ると思います。やりがいのある目標だと思います。今後は今年のムンジアルでいい成績を残せるようにトレーニングします。」

◆レオジーニョのコメント
「ナカイは海外でも名のある選手なので、今回はいい試合ができてうれしい。自分は7歳から柔術を初めて、柔術は自分の体の一部です。今日見せたのが本物の柔術だと思っています。自分は常に極めを狙っています。自分の知っている柔術をやれば、ファンの人が喜ぶ試合になると思う。
(日本のレベルについて?)これからもっと成長すると思う。とりあえずたくさんの柔術の大会を開催すべきだ。スポーツとしての柔術をやっていればレベルは高くなると思う。柔術はクリーンなスポーツですから、色々な所がスポンサーになって欲しい。」

第9試合 黒帯プルーマ級 10分1本勝負
○ヒカルド・ヴィエイラ(ブラジル:アリアンシ/'02パンアメリカン黒帯プルーマ級優勝、'01ムンジアル黒帯プルーマ級優勝)
×吉岡 大(PUREBRED大宮/'02パンアメリカン黒帯プルーマ級3位、'01パンアメリカン茶帯プルーマ級優勝)
ポイント10-0

 ヒカルジーニョはメインに登場するレオジーニョの3つ年下の弟。黄色の道衣に緑の髪という、ブラジル国旗をモチーフにしたド派手なスタイルで登場した。試合も派手な動きの連続。大会前日に来日し2度目の計量でパスするという厳しい状況で試合に臨んだとは思えない。この試合は3月のパンアメリカンの再戦で、その時はレオジーニョがアドバンテージ3-0で辛勝したが、今回は次々とポイントを奪う余裕の攻め。吉岡は終了間際の手首固めをなんとか耐えきり一本負けを免れたが、実力差がはっきりと出た試合だった。

第8試合 黒帯チャレンジ 69キロ契約 10分1本勝負
○マルコス・バルボーザ(ブラジル:バルボーザ柔術/'99ブラジレイロ黒帯ペナ級優勝/黒帯)
×朝倉孝二(パレストラ池袋/'00,'01カンペオナート紫帯ペナ級優勝、 '01パンアメリカン紫帯ペナ級3位/茶帯)
2'18" 送り襟絞め

 99年のブラジレイロで中井、ホイラ−・グレイシーらを破り優勝したバルボーザも今や33歳だが、全く衰えを感じさせない動きで次々ポイントを奪った末、朝倉を絞め落とした。

◆バルボーザのコメント
「(見事な一本でしたが?)いつもと同じように試合を運んだつもりです。関節技・絞め技を狙ってました。(朝倉選手の印象は?)素晴らしい選手だと思います。可能性に満ちてると思います。今後に期待できると思う。(日本の柔術のレベルについて?)もっと時間をかければもっと良くなると思います。」

第7試合 茶帯プルーマ級 8分1本勝負
○宍戸 勇(PUREBREDアリーナ/'01パンアメリカン紫帯プルーマ級優勝)
×福住慎祐(名古屋BJJクラブ/'02パンアメリカン紫帯プルーマ級優勝)
ポイント6-0 アドバンテージ2-1

 両者座り込むような体勢でガードに引き込み合う。宍戸が三角の体勢からスウィープに切り替えリバースに成功し、そのままマウントをとり合計6ポイントをゲット。上から車絞めを狙うが、福住が抜け出してスタンドに戻る。序盤と同じ体勢で引き込み合い、宍戸がスウィープを狙いアドヴァンテージを得たり、跳びつき三角を見せるなど、福住を翻弄し続けた。

第6試合 紫帯ペナ級 7分1本勝負
×大石真丈(ヂャッカル・クラブ/第2代修斗フェザー級王者)
○林 秀徳(グレイシーバッハ四国/'01コパ・パレストラ南日本青帯ペナ級優勝)
ポイント0-2 アドバンテージ2-0

 林がオープンガードで着々と罠を仕掛けて見事にスウィープするが、林の親指が大石の袖の中に入った形でギを掴んでいた(反則)として無効。ブレイクして中央から仕切りなおし。大石が四点ポジションの上をとり、アドヴァンテージを得るが、林がリバースに成功し2ポイントを得る。大石がガードをとり、林が攻めあぐねて注意を受け大石がアドヴァンテージを得た後、パスガードの攻防が続き、試合終了。

◆林のコメント
「試合前に思ってた試合運びが10%も出来なっかったです。勝ちはしたけど悔しいですね。大石選手は予想以上にバランスもよく力も強かったです。(次回の試合は)6月2日の全日本に紫帯のぺナ級でエントリーします」

第5試合 紫帯レーヴィ級 7分1本勝負
×桑原幸一(東京イエローマンズ/'00カンペオナート紫帯ペナ級準優勝)
○三島★ド根性ノ助(格闘サークルコブラ会/'01カンペオナート青帯レーヴィ級優勝)
ポイント0-2 アドバンテージ1-1

 試合開始直後、三島がタックルを決め2ポイントをゲット。桑原が下から襟絞めを狙い、三島が「クッ」という苦しそうな声を上げ、桑原が絞めのアドヴァンテージを得る。三島が桑原を持ち上げ、その場でクルクルと回り客を沸かせる。その後も桑原は絞めを狙うが、逆に三島にハーフガードのアドヴァンテージをとられて試合終了。名前をコールされる時に飛び廻し蹴りのパフォーマンスを見せた三島のプロ根性を、柔術生え抜きの選手も見習っていって欲しい。

◆三島のコメント
「初めての舞台で緊張して、それがほどけて一安心です。もっとアグレッシブに行きたかったんですけどプレッシャーが凄くて、次やったらわからないですね。(今後の予定は?)ある団体(パンクラス)にアマチュアとして出ることになってるんで、ちょっと行って来ます。その後は6月の修斗に出たいですね。五味選手とやりたいですけどね。」

第4試合 紫帯ペナ級 7分1本勝負
×植野 雄(グレイシーバッハ東京/'99コパ・パレストラ東日本大会青帯ぺナ級優勝)
○植松直哉(K'zファクトリー/元修斗ライト級1位)
ポイント0-2 アドバンテージ0-2

 植野がオープンガードの状態で引き込もうとするが、植松は立った状態でパスガード狙う。その植松の足に植野は腕を絡めて倒そうとするがうまくいかない。その後両者が立ち上がり、植松がテイクダウンと腕十字のアドヴァンテージを得るが、場外に出て仕切りなおし。再開後すぐに植松の両足タックルが見事に決まり、ポイントを取ったところで試合終了。植松の勝負強さが見られた一戦だった。

◆植松のコメント
「もっと攻めたかったですね、お互い警戒しすぎました。(腕十字の感触は?)一瞬入ったんですけど上手く逃げられました。仕掛けが不十分でした。今日は中井さんの復帰戦ですし、中井さんの為だけではないんですけど、中井さんの為にこの大会に参加できるのは格闘家冥利につきます。(今後の予定は?)ムエタイをやってきます。修斗は夏はお休みです。ひたすら、強くなる為だけに生きますよ。」

第3試合 紫帯ペナ級 7分1本勝負
○渡辺 孝(パレストラ東京/プロ柔術2戦2勝 '01ムンディアル紫帯ぺナ級3回戦進出)
×岩間朝美(名古屋BJJクラブ/ヒクソン・グレイシーLA大会1位)
ポイント0-0 アドバンテージ2-0

 試合開始直後から両者共に素早い立ち技の攻防を見せ、渡辺がテイクダウンのアドヴァンテージをとる。何度か場外に出た後、立ち技のじっくりとした展開になる。岩間が引き込んでガードポジションになり、渡辺がパスガードのアドヴァンテージを得て、そのまま時間切れ。

◆渡辺孝のコメント
「今日は勝つだけで精一杯でした。(今後は?)じっくり練習してレベルを上げて出直してたいです。次の試合は全日本を予定してたんですが、日程的にきついし怪我もあるんで。ムンジアルが1番の目標なんで、全日本は出ないかもしれないです。」

第2試合 紫帯レーヴィ級 7分1本勝負
○渡辺直由(SSSアカデミー&K'zファクトリー/'01カンペオナート紫帯レーヴィ級準優勝)
×丹 裕(ストライプル/'01カンペオナート・アダルト青帯レーヴィ級準優勝)
6'58" 腕ひしぎ十字固め

 丹が引き込んでリバースでポイントを取る展開を二度続け主導権を握る。しかし中盤から渡辺がガードになり、なんとか丹の猛攻を凌ぎながら、下から腕十字で2回アドヴァンテージをとる。最後はリバースして腕十字。丹は耐えるが、残り2秒でタップアウト。渡辺が劇的な逆転勝利をしてみせた。

第1試合 青帯プルーマ級 6分1本勝負
○茂木康子(ストライプル)
×鈴木尚美(ノヴァユニオンJAPAN)
ポイント0-0 アドバンテージ1-0

 茂木が引き込んでガードを取り、鈴木が一方的にパスガードを狙う展開が続く、しかし終了間際に茂木が鈴木を三角の体勢にとらえアドヴァンテージを取ったところで試合終了。女子柔術選手のレベルの高さをうかがわせる好試合だった。

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Last Update : 05/21

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