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[UFC] 5.10 ルイジアナ (カード):ブスタマンチ、休場の危機を回避

UFC "UFC37 - High Impact-" 2002年5月10日(金) 米国ルイジアナ州ボザーシティー・センチュリーセンター

▼(5/5 up)休場の危機のささやかれていたムリーロ・ブスタマンチだが、ブスタマンチが自らその噂を否定した。ブスタマンチと同じブラジリアン・トップチームの選手がPRIDE.20のために来日した際、ブスタマンチの指がばい菌に感染し、ブスタマンチに休場の恐れがあることを明かし、このことがアブダビコンバットクラブのニュースサイトを通して世界に伝わった(該当記事)。だが数日後ブスタマンチが同サイトのインタビューで、現在は治療をほどこし練習を再開しており、UFC出場に問題がないことを明かした(該当記事)
 なお前座戦に出場予定だったジョン・ピエリニが欠場し、スティーブ・バーガーが代理出場する。バーガーはUFC1戦1敗。

初参戦選手が多数ラインナップ

▼(4/16 up)すべてのカードが決定した。メインイベントではムリーロ・ブスタマンチのミドル級王座にマット・リンドランドが挑戦する。リンドランドは前回パット・ミレティッチに完勝し、タイトル挑戦権を得た。アメリカの格闘技ファンはリンドランドにアメリカへのベルト奪回を期待している。
 今大会は初出場選手が多いのが特徴だ。宇野薫のライバル・BJペンと対戦するポール・クレイトン(Paul Creighton)は、5歳からレスリングを習い、現在はヘンゾ・グレイシーの弟子。ブラジリアン柔術の紫帯も取得しており、総合格闘技では5勝無敗の成績を残している。
 ヘビー級王者・バーネットと同じAMCパンクレイションからは、アイバン・サラベリーとアーロン・ライリーが参戦。サラベリーは修斗で郷野聡寛に敗れており、3月のフックンシュートでジョン・レンケンをわずか23秒TKOで破り、同大会のミドル級王者となった。ライリーは総合11勝2敗。スティーブ・バーガー、イーブス・エドワースとも対戦している。
 前座でライリーと戦うロビー・ローラーはパット・ミレティッチの弟子で、総合では無敗。同じく前座ではジョン・ピエリニ(Joao Pierini)とベンジー・ラダッチ(Benji Radach)という選手が対戦する。ピエリニはユージン・ジャクソン率いるグラジエーター・トレーニング・アカデミー所属。ブラジリアン柔術黒帯で総合は5戦しており、全て一本かノックアウトで勝利をおさめている。ラダッチはデニス・ホールマンの弟子で、ニックネームは「カミソリ(The Razor)」。総合10勝無敗の戦績を誇る。

高阪はリコ・ロドリゲスと対戦

▼(3/28 up)ZUFFA体制のUFCは、ニューヨーク上陸をにらんでの東部ニュージャージーやコネチカット、あるいは格闘技のメッカ・西部ラスベガスなど、いわゆる“戦略拠点”での大会開催に熱心だ。そのため今回UFC 37の開催されるルイジアナ州にピンと来ないファンも多いかもしれない。だがSEGが主催だった2年前までは、ボクシングコミッションがUFC開催に協力的な全米唯一の州として、ルイジアナは半ばUFCのホームタウン化していた。今回はニューUFCとして南部再上陸という格好となる。
 この大会に注目カードが追加された。RINGSの活動停止を受け久々のUFC登場となる高阪剛が、プエルトリコ出身の成長株=リコ・ロドリゲスと対戦する。リコは元々マーク・ケァーと行動を共にしていたが、日本の高田道場での武者修行を経て、ZUFFA体制移行後のUFCのエース=ティト・オーティス率いるチームパニッシュメントに移籍し、UFCヘビー級王座奪取を目指している。リコとしては、UFC 36でヘビー級王座についたばかりのジョシュ・バーネットの「シアトル仲間」でもある高阪を撃破し、今年前半最大の山場・UFC 37 7.13ロンドン大会でのジョシュの初防衛戦に名乗り出たいようだ。
 だが高阪の立場になれば、この戦いをクリアした先は親友のジョシュとの対戦ということになる。だがジョシュはUFC 36の直後「高阪と対戦することになってもスポーツとして正々堂々と闘う」と宣言している。高阪のクールな性格もあわせて考えれば、このカードのロンドンでの実現は問題はないとみるべきだろう。
 
ベウフォートがUFC 37欠場。伝染病の治療薬のアレルギーが原因

▼(3/20 up)ビクトー・ベウフォートがUFC 37を欠場することになり、UFC 37でプランされていたチャック・リデル戦が中止となった。ベウフォートの母親が弁護士を通してUFC側に伝えた所によると、ベウフォートはデング熱の治療薬でアレルギーを起こし体調を悪化させたという。デング熱とはマラリアや黄熱病に似た伝染病で、現在ブラジルで猛威を振るっている。
 ベウフォートは昨年9月のティト・オーティズとのタイトルマッチの直前に右腕を負傷し、ティトと戦えなくなった(→関連記事)。さらに今週金曜予定されていたティト戦も、ティトの怪我で中止となった。そして今回の病気欠場。ベウフォートの復帰は9月のティトとのライトヘビー級タイトルマッチとなる模様だが、今度こそベウフォートがオクタゴンで戦う姿が見られることを祈りたい。(井原芳徳)

宇野薫がイーブス・エドワーズと対戦

▼(3/14 up)宇野薫の所属するGCMコミュニケーションは、宇野のUFC 37出場が決定したと発表した。対戦選手はイーブス・エドワーズ。スーパーブロウル17(2000年4月15日・ハワイ)で佐藤ルミナに18秒で秒殺された選手として有名だが、その後はキング・オブ・ザ・ケージやフックンシュートで実績を積み、UFC 33(2001年9月28日・ラスベガス)でUFCデビューを果たした。その時はマット・セラに判定負けしている。(井原芳徳)

UFC37 - High Impact-
2002年5月10日(金) 米国ルイジアナ州ボザーシティー・センチュリーセンター

メインイベント UFCミドル級タイトルマッチ
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/王者)
マット・リンドランド(アメリカ/挑戦者)

ヘビー級
リコ・ロドリゲス(アメリカ)
高阪剛(日本)

ライト級
宇野薫(日本)
イーブス・エドワース(アメリカ)

ミドル級
フィル・バローニ(アメリカ)
アマール・スロエフ(ロシア)

ライト級
BJペン(アメリカ)
ポール・クレイトン(アメリカ)

ミドル級
アイバン・サラベリー(アメリカ)
アンドレイ・シメノフ(ロシア)

前座戦 ウェルター級
アーロン・ライリー(アメリカ)
ロビー・ローラー(アメリカ)

前座戦 ウェルター級
スティーブ・バーガー(アメリカ)
ベンジー・ラダッチ(アメリカ)

Last Update : 05/05

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