UFCビクトー負傷欠場。代役はマティシェンコに決定
▼UFC 33(2001年9月28日・米国ネバダ州)に出場予定だったビクトー・ベウフォートが火曜日の練習中に右腕を負傷したため、ティト・オーティスのUFCライトヘビー級王座挑戦が取り消されたことが発表された。(情報源:フルコンタクトファイター誌ニュースページ)
「どうやらベウフォートがパンチを放ったところ、うっかりしてリングの横の窓ガラスをぶち破ってしまったらしい。上腕三頭筋の裂傷で30針縫ったそうだ。彼のドクターと話したところ、少なくとも40日は練習できないみたいだね」とUFCのダナ・ホワイト氏はがっくりした様子で話していたという。
さらにもう一つやっかいな問題が浮上してきた。米国の同時多発テロ事件の影響で延期されたプロボクシング世界ミドル級統一戦、WBA王者フェリックス・トリニダード vs. WBC & IBF王者バーナード・ホプキンスが、UFC33の翌日、29日(土)に行われることが決まったのだ。ビッグマッチが連夜行われることとなると、「後攻」のUFCは、べウフォートの負傷も相まって、採算ラインの10万ペイパービューを達成できなくなる可能性が高まる。ホワイト氏は「このニュースには打ちのめされた気分だよ」と落胆しているが、「ビクトーに代わる信頼できる選手を用意することをファンには保証するよ」と語り、かつてのUFC常連ケン・シャムロックと交渉中であることを明かした。だがケンはライトヘビー級まで体重を落とすのが難しいため、出場したとしてもヘビー級のノンタイトル戦となりそうだ。他にもケビン・ランデルマン戦の決まっているウラディミール・マティシェンコをベウフォートの代役に据える可能性もあるという。
▼(追加情報)20日明らかになった情報によると、ビクトーの代役として当初フランク・シャムロックにオファーしたが、フランクはティトがミドル級まで階級を下げることを要求したため破談となったという。続いてケン・シャムロックにオファーしたが、主催者の18万ドルの提示に対しケンが50万ドルを要求したため却下。続いてウラディミール・マティシェンコには4万ドルのギャラに加え4万ドルの勝利報酬を提示したが、マティシェンコも拒否。そのため、現在ケビン・ランデルマンに白羽の矢が立っているという。金額は明らかではないが、マティシェンコと同様の条件が提示されている様子だという。ここのところチャック・リデル、ランディ・クートゥアに敗れるなど不調だが、もしティトとのタイトル戦が決まれば、ランデルマンにとってビックチャンスが巡ってきたと言えるだろう。
▼(再追加情報)ティトの相手はマティシェンコに決定した。ライトヘビー級チャンピオンシップとして行われる。ランデルマンは欠場。 (井原芳徳)
UFC 33 "Victory in Vegas" 2001年9月28日(金) 米国・ネバダ州ラスベガス マンダレイベイ・イベントセンター
<予定カード> ■ライトヘビー級チャンピオンシップ ティト・オーティス vs. ウラディミール・マティシェンコ ■ライト級チャンピオンシップ ジェンズ・パルヴァー vs. デニス・ホールマン ■ミドル級チャンピオンシップ デイブ・メネー vs. ジル・カスティーリョ ■ライトヘビー級 ワンマッチ チャック・リデル vs. ムリーロ・ブスタマンチ ■ライト級 予備戦 ファビアノ・イハ vs. ディン・ト−マス ■ウェルター級 予備戦 中尾受太郎 vs. トニー・デ・スーザ ■ミドル級 予備戦 ヒカルド・アルメイダ vs. ユージン・ジャクソン ■ウェルター級 予備戦 マット・セラ vs. イーブス・エドワース
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Last Update : 09/25 06:03
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