[修斗] カルドッソの“ドタキャン”でメインのKID戦が中止／3.15 後楽園 (カード)

プロフェッショナル修斗公式戦
2002年3月15日（金）東京・後楽園ホール
主催：イーフォース・ジャパン（Tel. 047-378-6400）

▼（3/14 up）メインイベントに出場予定だったマイク・カルドッソが15日までに来日できないため、山本“KID”徳郁戦は中止となったことが13日の北沢タウンホール大会で発表された。チケットの払い戻しは大会当日、後楽園ホールで行なわれる。
　後楽園大会を主催するイーフォースジャパンは3月10日までは変わりなくカルドッソと連絡を取っていたものの、本人から「12日日本到着の飛行機に搭乗できなかった」との連絡が入った。カルドッソ側からは「13日日本到着のチケットを手配できた」とエージェントを通じて連絡が入ったが、本人は「この日程では試合が行なえない」と申し入れた。イーフォース側からは再度考え直すよう数度に渡りコンタクトを試みたが、その後全くカルドッソ側からの連絡が途絶えてしまい、中止という結果に至った。
　酒井正一・イーフォース代表が諸事情で北沢タウンホールに来られなかったため、坂本一弘・サステイン代表（日本修斗協会会長）が今回の事態をリング上で謝罪した。坂本代表も数度に渡りカルドッソに出場するよう要請したといい、「経緯を調査し、カルドッソ選手にはしかるべき措置を取る」と語った。（井原芳徳）


各試合みどころ解説 （2/28 up）

メインイベント　ライト級 5分3R
山本"KID"徳郁（日本／PUREBRED大宮／９位）
マイク・カルドッソ（アメリカ／シカゴ・ファイト・チーム）

　KIDにとっては昨年9月以来の修斗での試合、クラスAに昇格しての初戦、そしてもちろん初のメインイベントである。過去3戦全てで会場を沸かせ、そのうちの2試合でKO勝利を収めているKIDの戦いぶりに今回も注目したい。相手のカルドッソ（コルドッソ）は昨年１月に植松と対戦しており、判定で敗れたものの植松を苦しめた。一筋縄ではいかない相手、初の3回戦など不安材料もあるが、無敗街道を歩むホープは今回も白星を重ねることができるだろうか。

ウェルター級 5分3R
マーシオ・クロマド（ブラジル／スポート・フィジカル／２位）
雷暗 暴（アメリカ／無所属／４位）

　クロマドは膝十字固めで、雷暗は僅差の判定でそれぞれランキング１位の三島☆ド根性ノ助に敗れているわけだが、二人とも三島を大いに苦しめその実力を証明した。総合力では雷暗がやや上と見るが、クロマドには宇野薫、中山巧を葬った一発勝負の極めの強さがある。三島へのリベンジ、さらにはその先にタイトル挑戦をもくろんでいるであろう二人の対戦は、今後のウェルター級戦線を占う意味でも見逃せないものになりそうだ。

ライト級 5分3R
阿部裕幸（日本／AACC／４位）
バレット・ヨシダ（アメリカ／グラップリング・アンリミテッド／５位）

　ランキング4位と5位の対戦ではあるが、上位三名がチャンピオンであるノゲイラにすでに敗れているため、実質タイトルへの挑戦権がかかる試合と言える。2月9日に32回目の誕生日を迎え、選手として残された時間はそう多くない阿部と、勝田・戸井田に連敗を喫し、これ以上の敗北は許されないバレット。敗者はタイトル争いからの大きく後退するためまさに勝てば天国、負ければ地獄だ。単なる技術戦を越えた意地のぶつかり合いが期待できる。レスリングを基礎とする阿部だが、シュートボクシングにも参戦し打撃技術が向上している。世界最高レベルの寝技テクニックを持つバレットに、打撃と寝技をどのように使い分けるかが勝敗の鍵となりそうだ。

ライトヘビー級 5分2R
山下志功（日本／パレストラSAPPORO）
北川 純（日本／直心会格闘技道場）

ライト級 5分2R
石川 真（日本／PUREBRED大宮）
南部陽平（日本／シューティングジム横浜）

02年度新人王トーナメント バンタム級1回戦 5分2R
端 智弘（日本／PUREBRED大宮）
塙 真一（日本／和術慧舟會）

02年度新人王トーナメント フェザー級1回戦 5分2R
小塚誠司（日本／PUREBRED大宮）
横山宜行（日本／総合格闘技STF）

（解説：石動龍）

Last Update : 03/14