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(レポ&写真) [パンクラス] 9.5 後楽園:北岡・前田・川村が揃って勝利

ワールドパンクラスクリエイト "PANCRASE 2007 RISING TOUR"
2007年9月5日(水) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第8試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
○北岡 悟(パンクラスism/1位)
×ジェイソン・パラチオス(アメリカ/チーム・ヤスダ)
判定2-1 (和田28-30/梅木29-28/松宮30-28)


 開始すぐ、前進して左ミドルを当てた北岡だが、パラチオスの右ストレートでダウン。パウンドも浴び、左目がふさがるが、下から足関を仕掛けピンチを逃れる。その後は危ない場面は無く、ハーフガードからプレッシャーをかけ続ける攻防が大半。相手の防御が上手いため攻めあぐね、ジャッジのダメージと主導権の評価が分かれたものの、なんとか勝利をものにすると、飛び上がって喜び涙を流した。

 北岡はマイクを持つと、元エース・船木誠勝への挑戦表明を「僕なりの愛です」と総括した後、「もう寄り道はしません。世界を目指します」と宣言した。既に前日計量の時点で船木戦に見切りを付けたことを明らかにしていたが、バックステージでは「結果的に船木さんに自分がまだ子供だったことを教えてもらった」ともコメント。今日の試合を「今の実力のままじゃダメ」と反省しつつも、「これから英語と肘打ちを練習する」「コマいところには出たくない。“ジョーク”じゃ無いところに出たい」と話し、UFCかWECへの参戦意志をほのめかした。

第7試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組/王者)
×ジョニー・フラシェ(フランス/ジュカオ・アシル・チーム / bodog)
1R 3'38" KO (グラウンドパンチ)


 吉朗はリングインするとフラシェに近寄り、笑顔でにらみ合い。試合前に話していた自信の現れか? しかしフラシェは本来ライト級と大柄で、蹴りも伸びやかな曲者。右ハイで吉朗をダウンさせると、バックマウントからのチョークで大チャンスを作る。場内は悲鳴に包まれるが、フラシェがマウントに移行すると吉朗は脱出。スタンドに戻ると、踏みつけ、右ストレートで反撃の狼煙を上げ、最後は強烈な左ミドル。フラシェをマットに沈め、サッカーボールキックとパウンドのラッシュで見事大逆転に成功した。
 コーナーに昇って大喜びした吉朗は、マイクを持つと「いやー、危ない危ない。でもたまに危ないんも稲垣組。川村もいい試合するし、俺も逆転する。メインイベントの北岡さんもしっかり見届けてよ!」とアピールした。

第6試合 ミドル級キング・オブ・パンクラス 次期挑戦者決定戦 5分3R
○竹内 出(SKアブソリュート/1位)
×ブライアン・ラフィーク(フランス/ジュカオ・アシル・チーム / bodog/2位)
判定3-0 (和田30-29/松宮30-29/梅木30-29)


 竹内がコーナーに押し込んだ際、ラフィークが再三ロープをつかんだため減点1。その後ロープをつかまなくなったが、竹内はなかなかグラウンドに持ち込めず、結局減点分で竹内が勝利。11/28(水)後楽園大会での王者・中西裕一への挑戦権を獲得した。

第5試合 ライトヘビー級 5分3R
○川村 亮(パンクラスism/3位)
×ジェーミー・フレッチャー(アメリカ/ザ・シャーク・タンク)
1R 1'36" KO (サッカーボールキック)


 前回初黒星を喫し、入場テーマを以前の曲に戻して颯爽と登場した川村。珍しく右ミドルを連打し、スタイルチェンジを印象づけた後、右フックで豪快に倒し、サッカーボールキックでとどめを刺した。

第4試合 ライト級 5分3R
×松田恵理也(TEAM坂口道場/3位)
○星野勇二(和術慧舟會GODS)
1R 0'28" ギブアップ (アキレス腱固め)


 予想通りの打撃戦でスタートしたが、うまく当てていたのは星野の方。倒して上になると、「練習ではよく極めていた」というアキレスで秒殺した。マイクを持つとライト級初代王者決定戦出場を熱望した。

第3試合 フェザー級 5分3R
△砂辺光久(P's REAL/4位)
△吉本光志(AJジム/ネオブラッド・トーナメント'07フェザー級優勝)
判定0-1 (和田28-29/松宮29-29/梅木29-29)


 砂辺が再三タックルを試みるが、吉本が場外に出てブレイクがかかる展開の繰り返し。吉本も後半は打撃でプレッシャーをかけるが、決定打がなかなか出ず。念願の前田吉朗戦を前にランカーの壁にぶち当たる結果となった。

第2試合 ミドル級 5分2R
×渡辺大介(パンクラスism)
○ガジエフ・アワウディン(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)
2R 0'32" 判定0-3 (小菅18-19/和田19-19/松宮18-19)


 1R、ガジエフが打撃で圧倒したが、2R開始間もなく、偶然のバッティングにより渡辺が右眉尻から大出血。ガジエフに減点1。ドクターストップによりその時点までの内容で判定が下された。

第1試合 ライト級 5分2R
○小路伸亮(KILLER BEE)
×フラービオ田中(ブラジル/ノヴァ・ウニオン・ジャパン)
2R 2'59" TKO (レフェリーストップ:左の蹴りによる負傷骨折)


 2R、小路のタックルのカウンターで左の蹴りを2度当てた田中だったが、この攻撃で自爆してしまった。

 大会開始時には7月28日に82歳で逝去した“プロレスの神様”カール・ゴッチ氏を偲び、10カウントゴングが鳴らされた。ゴッチ氏はパンクラスを旗揚げした船木誠勝、鈴木みのるに多大な影響を与えた人物で、パンクラスの名付け親でもある。

Last Update : 09/06 12:41

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