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(レポ&写真) [NKB] 4.28 後楽園:武笠2階級制覇。巨輝20歳で王者に

日本キックボクシング連盟 "2007 奪還シリーズ"
2007年4月28日(土) 東京・後楽園ホール
認定:NKB実行委員会

  レポート&写真:井原芳徳  【→掲示板スレッド】



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第11試合 NKBウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×板倉光明(大阪真門ジム/王者)
○武笠則康(渡辺ジム/ライト級1位)
判定0-3 (加賀見47-49/君塚47-50/仲47-50)

※武笠が新王者に

 板倉は昨年11月、瀬尾との王座決定戦で勝利し新王者に。今回が初防衛戦となる。武笠とは05年8月の水戸大会で、ウェルター級契約で対戦し、板倉がKO負けしている。以前からライト級での減量のキツさを漏らしていた武笠。昨年12月、ライト級王座の防衛に失敗すると、ウェルター級に転向。今度は板倉のベルトを賭け、再戦の火蓋が切られた。

 1Rから両者ともフックとローを積極的に当てる展開。サウスポーの板倉が膝蹴りを当てると、武笠の右目が腫れる。だが武笠は2R、パンチのコンビネーションからの右ストレートをクリーンヒットさせダウンを先取する。
 3Rにも右ストレートでダウンを奪った武笠。このまま順調に返り討ち&王座奪取かと思いきや、板倉が粘る。3R終了間際、パンチで反撃した後、ストレートの連打で武笠をまっすぐ下がらせ、左ハイをクリーンヒット。1Rからたびたび出していた攻撃をコンビにうまく絡め、ダウンを奪い返す。

 武笠は一転ピンチに。4R、両者とも疲れた表情を見せるが、疲れの度合いの高さでは武笠のように見える。板倉は手数で優勢。だが5R、激闘で気持ちが通じ合った両者は、たびたび笑顔を浮かべながら足を止めて殴り合う、我龍タイムのような状態に。板倉陣営は肘での一発逆転を指示するが、板倉はパンチに固執してしまう。左ハイを出しても読まれ、リベンジとベルトを逃した。

 2階級制覇を達成した武笠だが「ベルトうんぬんより、楽しい試合がしたい」と勝利者インタビューでコメント。実際、この日も楽しい試合で沸かせたが、たくさんの支援者がいるのもこういう試合をし続けているからだろう。記録はもちろん、それ以上に記憶に残る王者として、今後の躍進を期待したい。

第10試合 NKBフェザー級タイトルマッチ 3分5R
×松本浩幸(八王子FSG/王者)
○巨輝[なおき](大阪真門ジム/2位)
判定0-3 (君塚47-50/仲47-50/前田47-50)

※巨輝が新王者に

 巨輝は昨年12月に松本と同門で1位の岩田とドロー。その試合を挟んで6戦負け無しと好調の20歳だ。対する松本はキャリア9年・26戦目のベテラン。試合は両者とも1R、ローとパンチをバランス良く当てていたが、2Rからはパンチの連打が何度も交差。スリリングな打ち合いとなる。
 均衡が崩れたのは3R2分過ぎ。巨輝の左ボディがクリーンヒットすると、松本は後ずさり。流れをつかんだ巨輝は、4Rに右ハイキックでダウンを奪う。松本も王者の意地を見せ、パンチで反撃するが、巨輝もパンチを当て返し松本にチャンスを大きな与えず。ポイント差をつけたまま逃げ切り、見事王座奪取に成功した。
 勝利者インタビューで巨輝は「最後はパンチをもらったけど気持ちで勝てた。ライト級も視野に入れたい。もっと力をつけ、KO勝ちを目指したい」と話した。この日は同門の板倉が王座から陥落したが、6月30日の後楽園大会でのミドル級・フライ級の王座決定戦にも真門勢が登場する。真門勢の躍進から、まだまだ目が離せない。

 
第9試合 ウェルター級 3分5R
×塚野真一(拳心館/2位)
○SEIITSU(八王子FSG/3位)
判定1-2 (48-49/49-48/48-49)

第8試合 ライト級 3分5R
×亜斗武(杉並ジム)
○石川 竜(八王子FSG)
4R 1'23" KO (膝蹴り)
※1R右フックで石川に1ダウン

第7試合 フェザー級 3分3R
○大和知也(SQUARE-UP道場)
×猪ノ川真(大塚道場)
判定2-0 (30-29/30-30/30-29)

第6試合 ウェルター級 3分3R
○麻生雅義(村越ジム)
×○[まる](八王子FSG)
判定2-0 (30-28/30-30/30-29)

第5試合 ウェルター級 3分3R
△腰越正和(勇和会)
△岡田清治(大塚道場)
判定1-1 (前田29-28/仲29-30/君塚29-29)

第4試合 フェザー級 3分3R
×安田一平(SQUARE-UP道場)
○佐藤祐平(TEAM KOK)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

第3試合 フェザー級 3分3R
○須賀聖二(SQUARE-UP道場)
×榊 兵悟(神武館)
1R 1'10" KO (3ダウン:ストレート連打)

第2試合 ウェルター級 3分3R
○藤田飛竜(テツジム)
×鎌田東洋(TEAM KOK)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)

第1試合 ライト級 3分3R
×キムラ・モトキ(SQUARE-UP道場)
○長島達也(TEAM KOK)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)


Last Update : 04/29 15:02

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