(レポ&写真) [NJKF] 1.28 ディファ:ムエタイ強豪が日本勢を翻弄
ニュージャパンキックボクシング連盟 "FIGHTING EVOLUTION II 〜進化する戦い〜 MUAYTHAI OPEN" 2007年1月28日(日) 東京・ディファ有明
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第13試合 トリプルメイン(3) 60kg契約 3分5R ○センチャイ・ソー・カムシン(タイ/ルンピニーSフェザー級王者) ×竹村健二(名古屋JKF/シュートボクシング日本Sフェザー級1位・J-NETフェザー級10位) 4R 1'52" KO (左肘打ち)
昨年7月のムエタイオープンでは強さを見せつけたものの、今ひとつ技術の幅と奥深さの伝わりきらなかったセンチャイ。本人もそのことを意識していたといい、今回はムエタイの最高峰のテクを存分に伝える試合を見せた。 サウスポーの構えから、左の前蹴りを竹村の顔面とボディに何発も当て、竹村が突進してくれば、まるで合気道の達人のように、軽々とマットに倒してみせる。3Rにはカカト落としや、マットに手をつけてのカポエラのような蹴りも披露。 センチャイも讃えるほど、竹村の心は強かったが、4Rには前蹴りをもらい続けグロッキー状態となり、最後は肘打ちでマットに沈んだ。 今回相手探しに難航したセンチャイ。その強さのあまり、タイでも同体重でなかなか戦える選手がいないという。次回ムエタイオープンは7/29ディファ。センチャイに挑む日本の猛者は現れるのか?
第12試合 トリプルメイン(2) 51kg契約 3分5R ○ラッタナデェ・KTジム(タイ/ルンピニー&ラジャダムナン・ミニフライ級1位) ×魂叶獅(はまっこムエタイジム/J-NETWORKフライ級王者) 3R 2'52" KO (3ダウン:左肘打ち)
ラッタナデェはガードを下げて魂叶獅を挑発しつつ、次第に左ミドル、膝蹴り、肘打ちのヒットを増やす。魂叶獅も膝蹴りや前蹴りを返すが、ペースを握らせてもらえない。 そして3R、エンジンのかかったラッタナデェはパンチのコンビネーションからの左フックでダウンを奪取。さらに左のテンカオでダウンを奪う。ラッタナデェのパンチと肘のラッシュに、魂叶獅も真っ向勝負を繰り広げ最後まで粘るが、左肘をもらい抵抗を阻止された。
第11試合 トリプルメイン(1) 58.5kg契約 3分5R ×ダニエル(南アフリカ/WMC香港Sフェザー級王者) ○久保優太(立川KBA/NJKFフェザー級暫定王者) 判定0-3 (山根45-49/和田45-49/多賀谷45-49) ※1R左ストレート、3R膝蹴りでダニエルに各1ダウン
1R、久保が多彩な蹴りで観客を湧かせた後、左ストレートでダウンを奪取。2Rも膝蹴りとパンチで主導権を維持し、3Rにも膝蹴りでダウンを奪う。楽勝ムードにも見えた。 だがそれ以降、久保の左のテンカオに、ダニエルが左右のストレートやアッパーを合わせるようになり、4R終了後のインターバルには久保はグロッキー状態に。5Rは強引に組み付いて判定に持ち込み、デビュー以来の連勝記録を12に伸ばしたが、初めて苦しい表情を見せた試合だった。3/18後楽園のタイトルマッチで、失敗はできない。
第10試合 ライト級 3分5R ○ヨーユット(タイ/元ルンピニー・フェザー級4位) ×大和哲也(大和ジム/NJKFライト級3位) 判定3-0 (高木50-47/和田50-47/多賀谷50-47)
19歳のホープ・大和が日本人キラー・ヨーユットの牙城にどこまで食い込めるか期待がかかったが、相手のプレッシャーが強く、なかなか中に入れず。3R以降はヨーユットの右の蹴りとパンチのヒットが増え、4Rには縦肘で大和の額をカット。その後も前蹴り、膝蹴りで主導権を維持する。大きなダメージの無かった大和。最後まで攻めさせてもらえず、体よりも心の痛い一戦だっただろう。今回の経験をどう活かすかに注目したい。
第9試合 ライト級 3分5R ○ソンクラー・VPPジム(タイ/元BBTV・WPKFフェザー級王者) ×藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/全日本ライト級3位) 4R 1'13" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)
32歳のソンクラーが老獪さを発揮。1Rは藤牧のハイキックをスウェーでかわし続け、2Rからのローの打ち合いで次第に優勢に。下に意識を向けさせた後、3Rにパンチの連打でダウンを奪う。4Rには藤牧に右ローを連続で打たせた後、蹴り足をつかんでロープに押し込んでの肘一発で試合を終わらせた。
第8試合 84kg契約 3分5R ○ノーンバンク・ルークプラバーツジム(タイ/クルーザー級) ×敏センチャイジム(センチャイムエタイジム/ヘビー級) 判定3-0 (シーナ50-49/山根50-49/高木49-48)
第7試合 フライ級 3分3R ×サッミングノム・SKVジム(タイ) ○久保賢司(立川KBA) 2R 2'11" KO
第6試合 バンタム級 3分3R −戸丸 朗(上州松井ジム) −幸二郎(OGUNI GYM) 中止 (幸二郎の負傷により)
第5試合 63kg契約 3分3R ○谷 拓也(立川KBA) ×獅センチャイジム(センチャイムエタイジム) 判定2-0 (30-29/30-30/30-28)
第4試合 ライト級 3分3R ○松葉賢治(インスパイヤード・モーション) ×とし(OGUNI GYM) 判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
第3試合 ウェルター級 3分3R ○巧センチャイジム(センチャイムエタイジム) ×清水佑一(東京北星ジム) 判定2-0 (30-29/29-29/29-28)
第2試合 バンタム級 3分3R ○谷広幸裕(OGUNI GYM) ×寺門義晃(Bombo Freely Gym) 判定3-0 (29-28/29-28/29-27)
第1試合 ライト級 3分3R ○潤センチャイジム(センチャイムエタイジム) ×鈴木光伴(東京北星ジム) 判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
Last Update : 01/31 20:44
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