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(レポ&写真) [J-NET] 1.8 後楽園:寺戸完勝。北山・木村・廣野が王手

J-NETWORK "The Starting Point of J"
2007年1月8日(月/祝) 東京・後楽園ホール
審判:JKBレフェリー協会
(テレビ放映:CS放送「スカイ・A」にて放送)

  レポート:本庄功志  写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第10試合 メインイベント 54kg契約 3分5R
×牧 裕三(アクティブJ/J-NETバンタム級王者)
○寺戸伸近(全日本・BOOCH BEAT/全日本バンタム級1位)
2R 1'16" KO (右飛び膝蹴り)


 1Rは静かな展開で、打ち合いで寺戸がややリードか。しかしラウンドを越えると試合が急ピッチに進む。寺戸が右ストレートでダメージを与え、とどめは飛びヒザで牧をあっさりと料理した。
 「あっさり」とは書いたが、飛びヒザでKOというのは、できるようでなかなかできない。“並”を越えた選手がKO勝ちに繋げられる。本人は試合全体について「本来の動きができませんでした」と謙遜するが、日頃の練習の積み重ねはもちろん、当て勘や、とっさの判断力の良さの賜物だろう。去年は真王杯でベスト4に。今年はそれ以上の活躍を見せてくれそうな気配だ。

◆寺戸「セコンドに言われたことができず、力んでましたね。本来の動きができませんでした。負けが嫌いなので今日は勝ちたかったです。復帰戦という気持ちで臨みました。相手は日本人の中でもテクニックがあるので、それを上回る戦いができたと思います。KOで2007年がスタートできてよかったです。(今後の目標は?)米田選手、国崇選手といずれやってケリをつけたいという気持ちです」

◆牧「日本のトップ選手なので、勝つと負けるじゃ大きく違う。勝ちたかったですね。今日はパンチにヒジを合わせる作戦でした。1Rからもっとヒジを振っていたら、相手は来にくかったかなと思います」
 

第9試合 J-NETウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1分1R)
○北山高与志(S-FACTORY/5位)
×宏二(スクランブル渋谷/8位)
4R 判定3-0 (山中10-8/和田10-8/少10-8)

3R 判定1-0 (山中29-28/和田28-28/少28-28)
※1R、4Rに右フックで宏二に各1ダウン

 この日の第1・2試合での一回戦で勝利した二人による準決勝戦。北山がジャブをコツコツと当てると、一気にパンチの連打に移行しダウンを先取する。だがその後は宏二が前にプレッシャーをかけ続け挽回。相手の額を切り裂き、延長戦に持ち込む。ところがわずか1分間の延長戦で、宏二は打ち合いで負けダウン。北山が決勝進出を果たした。相手は2月の大森大会の4人トーナメントで決定する。
 

第8試合 J-NETフェザー級王座次期挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
×AKIRA(チームドラゴン/1位)
○木村敬明(レグルス池袋/2位)
3R 2'12" KO (3ダウン:左ストレート)

※1R木村にパンチで2ダウン、2R AKIRAにパンチで1ダウン
※木村が王者・尾田淳史への挑戦権を獲得

 試合は序盤からAKIRAペース。豪快な右のパンチで立て続けにダウンを奪う。1R終了時の木村はフラフラ。2R早々、AKIRAがパンチの連打でダウン奪い、勝負ありかと思われたが、木村がまさかの巻き返しを見せる。ヒジ、前蹴りをクリーンヒットさせ流れを引き寄せると、3Rにパンチで3連続ダウンを奪い見事大逆転勝利を果たした。
 リング上での勝利者インタビューで木村は、正月明け間もないにも関わらず、「今年のベストバウトです」と話し、コメントでも観客を楽しませた。
 

第7試合 J-NETミドル級王座次期挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1
×小澤和樹(ブリザードジム/3位)
○廣野 祐(NPO JEFA/8位)
判定0-3 (小川29-30/山中29-30/シーナ29-30)

※廣野が王者・寒川直喜への挑戦権を獲得

 弱冠17歳で7戦6勝の戦跡を残すニュージェネレーションファイターの小澤。対する廣野も22歳と若く、どちらが決まっても、寒川とのタイトルマッチは大チャンスとなる。
 廣野は身長186cmの小澤のリーチを活かした攻めに苦戦するものの、ローキックを攻めの軸にし、確実にダメージを与えていく。段々足が止まってきた小澤は、効いているのかダウン気味のスリップを連発し、印象が悪い。結局、相手の足を狙い蹴り続けた廣野が、判定で勝利し寒川への挑戦権を手にした。 
 

第6試合 60kg契約 サバイバルマッチ1
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETライト級4位)
×大高一郎(山木ジム/元MA日本フェザー級王者)
判定2-0 (和田29-29/シーナ30-29/小川30-29)


 黒田が手数多く、右アッパーをヒットさせるなど試合を進めるも、2R以降は両者組み付きの多い展開になる。膠着気味のまま流れ、試合終盤に大高がパンチを細かくヒットさせ試合は終了。僅差の判定で黒田が勝利した。
 

第5試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○ファイヤー原田(レグルス池袋/J-NET 3位)
×道浦義和(MA・多田ジム/MA日本 6位)
2R終了時 TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)


 原田は相手より手数は若干劣るものの、確実に左ボディを攻め、ラウンド終了時にはヒジで相手の額をカットする。2R、スリップで倒れた道浦を挑発する原田は、もう爆発寸前。ハイを被弾する場面も見られたが、クリーンヒットにはならず。試合が進むにつれ、1Rで与えた道浦のカットの傷が深くなる。2度のドクターチェックの後、ようやくストップ。その瞬間原田の興奮はレッドゾーンを越え“ヘブン”状態に。「踊るぞー!!」と叫び、入場曲の「ヒーロー」に合わせダンス。会場を一気に暖めた。
 

第4試合 バンタム級 サバイバルマッチ1
○大原清和(レグルス池袋/J-NET 2位)
×炎出丸(クロスポイント吉祥寺/J-NET 6位)
3R 0'28" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左眉のカット)
※大原が契約体重を1kgオーバーしたため1R減点1。通常のサバイバルマッチとして行われた。

第3試合 62kg契約 サバイバルマッチ1
○菅原勇介(山木ジム/元MA日本ライト級10位)
×上杉武信(全日本・藤原ジム/全日本ライト級8位)
判定3-0 (少30-29/山中30-29/小川30-29)

第2試合 J-NETウェルター級王座決定トーナメント一回戦 3分3R
○北山高与志(S-FACTORY/5位)
×入江達郎(山木ジム/7位)
判定3-0 (小川30-28/少30-28/山中30-28)

第1試合 J-NETウェルター級王座決定トーナメント一回戦 3分3R
×左 禅丸(レグルス池袋/6位)
○宏二(スクランブル渋谷/8位)
判定0-3 (小川28-30/シーナ28-29/和田28-30)

Last Update : 01/13 19:32

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