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(レポ&写真) [MAキック] 12.3 ディファ:白須、WMAF王者に

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "SURPRISING 8 〜MA日本キック連盟祭・オールタイトルマッチ〜"
2006年12月3日(日) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第8試合 WMAF世界スーパーウェルター級王座決定戦 3分5R
○白須康仁(花澤ジム/MA日本ウェルター級王者)
×笛吹丈太郎(大和ジム/NJKFウェルター級王者)
2R 終了時 TKO (ドクターストップ:右膝蹴りによる額のカット)

※白須が新王者に

 2R序盤まで、静かなローの打ち合いが続いたが、パンチ戦に突入すると、白須の左フックがヒット。タイの名門・ゲオサムリットジムでの3週間ほどの修行で習ったという技で笛吹をぐらつかせる。笛吹はなんとか倒れるのを防いだが、すぐさま白須は飛び膝蹴り。これでダウンを奪うとともに、笛吹の額を切り裂く。
 ドクターチェック後、後がない笛吹はパンチラッシュ。「笛吹さんのパンチは結構重かった」と振り返る白須だが、落ち着いてローで距離を取り、ラウンド終盤にパンチと膝をまとめる。笛吹の傷口は広がり大出血。インターバルのドクターチェック後、TKO負けが宣告された。

 約10試合ぶりのKO勝ちだという白須。今年は自分らしい戦いができなかったことから、3年前にMA日本ベルトを獲った時と同じトランクスを履いて世界タイトル戦に臨んだ。勝利につながった左フックから飛び膝への流れには、その思いが凝縮されていたように感じられた。MA王者が他団体王者に負ける状況が続く中、今年抜群の強さを発揮したNJKF勢から1勝を奪った価値は小さく無い。

 伊藤隆氏のかつて保持したWMAFベルトを腰に巻き、MA日本ベルトを肩にかけた白須は、勝利者インタビューで「来年はK-1で大暴れしてきます。MAも盛り上げます」と表明。バックステージでは「K-1 MAXの日本代表決定トーナメントに出られるなら、一回負けてるTATSUJI選手に決勝で勝って優勝したい」と話した。白須らしさを来年も維持できれば、ブレイクも不思議ではない。

第7試合 MA日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
○木村 允(土浦ジム/王者)
×山本佑機(橋本道場/2位)
3R 0'23" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)

※木村が防衛

 互いにローを当て合う静かな攻防。肘やパンチも交錯し、ホープ・佑機は、エース・木村相手にほぼ互角の技術戦を繰り広げる。
 2Rには両者とも足が少し効いてきた様子を見せるように。木村はサウスポーからオーソドックスに1分ほどスイッチする場面も見られた。
 3Rもローの打ち合いから始まり、まだ試合は動かないかと思いきや、木村の左肘が佑機の額に炸裂。木村いわく「ゴツッ」といった当たりだったといい、すぐドクターストップがかかった。
 経験の差を発揮し、今年も防衛に成功した木村は「来年はデビュー10周年なので、集大成を見せたい。まだまだMAが凄いってところを見せたい」と観客に表明した。

第6試合 MA日本ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○神谷友和(橋本道場/王者)
×高山博光(DANGER/3位)
判定3-0 (松田50-46/秋谷49-46/梅沢50-46)

※神谷が防衛

 神谷がサウスポーから左の蹴りとパンチを当て続ける。2Rには高山がパンチで挽回する場面もあったが、神谷の左ローが効いてくると、試合中盤以降は神谷のペース。4R以降も手数を落とさずパンチとハイとミドルで攻め続け、完勝で初防衛に成功した。

第5試合 MA日本スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
×小石原勝(習志野ジム/王者)
○アトム山田(武勇会/1位)
2R 1'06" KO (右ストレート)

※山田が新王者に

 1Rは小石原がミドル、アトムが右ローを当て、静かな出だしだったが、2Rにアトムが右ボディを効かせると、一気にスパート。後ずさりする小石原のボディに攻撃を集中した後、右ストレートで豪快に小石原をマットに沈め、王座を奪った。

第4試合 交流戦 62.5kg契約 3分3R(延長1R)
×渡辺大介(ダイケンジム/MA日本ライト級3位)
○梶原龍児(チームドラゴン/J-NETWORKライト級王者)
3R 2'39" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)


 梶原が得意のパンチのコンビネーションと右ローで攻めるが、渡辺も打ち合いでパンチを当て、右ローを着実に効かせる。3Rには渡辺の右ローで一瞬梶原がぐらつく。渡辺はバックブローも当て、勢いに乗ったかに思われた。だが梶原はパンチを当て返し、残り30秒を切ったところで、右の縦肘で渡辺の額をカット。見事ピンチを凌ぎ、J-NET王者の威厳を保った。

第3試合 MA日本ミドル級王座決定戦 3分5R
×K.ルイス(ブラジル/花澤ジム/1位)
○城戸康裕(谷山ジム/2位)
4R 1'44" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる頭部のカット)

※城戸が新王者に

 ルイスがミドルと膝を当てれば、城戸が右ローを返す展開。城戸は「相手の出方をうかがった」といい、なかなか手数が出なかったが、4Rに右ローの連打で勢いをつけると、左の縦肘一発でルイスの頭を切り裂きベルトを奪取した。

第2試合 MA日本フライ級王座決定戦 3分5R
×エリー隆司(武勇会/1位)
○飛燕野嶋(契明ジム/2位)
判定0-3 (49-50/49-50/49-50)

※野嶋が新王者に

 ムエタイスタイルのエリーに、なかなか得意のパンチを当てられない野嶋。互いに単発の攻撃が続いたが、最終ラウンド、野嶋の左ミドルが効き、パンチの連打でチャンスを作る。結局これで差がつき野嶋がベルト奪取&リベンジに成功した。

第1試合 オープニングゲーム 女子フライ級 肘無し 3分3R(延長1R)
○早千予(白龍ジム/世界女子8冠王者)
×山田純琴(y-park/J-NET J-GIRLS 2位)
判定3-0 (緒形30-29/秋谷30-28/松田30-27)


 始まってすぐ、早千予がいつもどおり、ステップ無しでひたすら攻撃し続けるノンストップファイト。パンチ、ロー、ミドル、ハイを何発も当てる。だが山田は最後までひるまず右フックを返し、早千予の鼻から出血を誘う。早千予は最後まで手数が落ちず完勝。本来階級が違うにも関わらず、最後まで倒れなかった山田は健闘したといえよう。

◆新人戦

第4試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○竹内裕二(菅原道場/10位)
×羽下利春(習志野ジム)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
※フェザー級新人王決定戦は山田太郎(ワイルドシーサー群馬)が負傷欠場のため、羽下が同級新人王に

第3試合 2006新人王トーナメント決勝戦 ウェルター級 肘無し 3分3R(延長1R)
×坂本 章(橋本道場)
○一貴(マスターズピット)
判定0-2 (29-30/30-30/29-30)
※一貴が優勝

第3試合 2006新人王トーナメント決勝戦 ライト級 肘無し 3分3R(延長1R)
×ユウタ(谷山ジム)
○信田智史(習志野ジム)
3R 1'43" KO (2ダウン:膝蹴り)
※信田が優勝

第1試合 2006新人王トーナメント決勝戦 バンタム級 肘無し 3分3R(延長1R)
×信末小僧(MAG)
○しゅん(HIMIジム)
判定0-2 (29-30/29-29/29-30)
※しゅんが優勝

Last Update : 12/05 12:20

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