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(レポ&写真) [J-NET] 11.22 後楽園:TOMONORI、フライ級日本一に

J-NETWORK "MACH GO! GO! '06 〜フライ級最強決定トーナメント準決勝〜 & 喧嘩火山再爆発 〜THE REMATCH 寒川×我龍〜"
2006年11月22日(水) 東京・後楽園ホール
審判:JKBレフェリー協会
(テレビ放映:CS放送「スカイ・A sports+」11月28日(火)22:50〜24:50ほか)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第11試合 メインイベント MACH GO GO 52kgトーナメント決勝 3分5R
×魂叶獅(はまっこムエタイジム/J-NETフライ級王者)
○TOMONORI(OGUNI-GYM/NJKFフライ級王者)
判定0-3 (小川46-49/松田45-49/山中46-50)

※1R右ストレートで魂叶獅に1ダウン
※TOMONORIがトーナメント優勝

 開始すぐ、魂叶獅の右ローに合わせ、TOMONORIが右ストレートを当てダウンを奪取。魂叶獅にダメージはほとんど無い様子だったが、これでTOMONORIは流れをつかむ。魂叶獅をいなして距離を取り、ストレートとローを着実に当てていく。
 2Rには魂叶獅が鼻血を出すように。打つ手が無いようにも見えたが、3Rには右ローを効かせ、右ハイも当て流れを引き寄せる。
 だがTOMONORIは4R、左ミドルの連打でうまく自分の距離を保ち、魂叶獅にローを打たせないように。以降も右アッパー、左フック、左ミドル、左膝等、多彩な攻めで流れをキープ。魂叶獅のパンチをもらいつつも、フルラウンド凌ぎきり、見事勝利をもぎ取った。

 勝利者インタビューでTOMONORIは「相手は強かった。パンチは効いてたけど、それでも前に出た」と試合を振り返り、「これでこの階級で日本一と言っていいと思う。フライ級でも凄い熱い試合ができることを示せた。これをステップに是非K-1のリングに上がりたい」と改めてアピールした。

 
第12試合 メインイベント J-NETWORKミドル級タイトルマッチ 3分5R
○寒川直喜(バンゲリングベイ/王者)
×我龍真吾(ファイティングマスター/挑戦者・J-NETウェルター級王者)
判定3-0 (少49-48/松田50-47/山中50-47)

※寒川が2度目の防衛

 1R、寒川がリーチ差を活かし、左ジャブとストレートと奥足狙いのローを当て主導権。2Rには我龍がハイキックをきっかけに、ボディブロー等を当て巻き返すが、良かったのはここまで。以降は寒川がローとストレートを主体に、ボディブローや左ハイ等も当て続ける。

 5R、我龍も意地を見せ、パンチの連打を返すが、寒川は冷静にブロックしてジャブで突き放し、ストレートとハイキックをヒット。残り1分に殴り合う「我龍タイム」にも付き合わず、ジャブで突き放し続け、文句無しの判定勝利をおさめた。

 試合後の記念撮影を前に、我龍はマイクを持ち、「負けました。強いチャンプでした」と寒川を讃え、前回の試合の遺恨を洗い流した。
 寒川は「お互い戦いを繰り返し、世界に近づきたい。いつかK-1 MAXの決勝で戦いたい。いや、すいません。準決勝は我龍さん、決勝は新田さんとやりたいです」と答え、師匠の新田を立てつつ、我龍にもエールを送った。
 今後については「DOAトーナメントもK-1 MAXも両方取りたい」と話し、ミャンマーラウェイにも挑みたい考えを示した。
 ちなみに我龍タイムに付き合わなかった理由については「格闘技は武道の延長なんで、ガードを下げてジャブを打っただけで。みんな我龍タイムに付き合うんで、一人位付き合わない人間がいてもいいんじゃないかと思いました」と説明した。




第10試合 セミファイナル 70kg契約 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○新田明臣(バンゲリングベイ)
×ダニエル・スミーク(オーストラリア)
3R 判定3-0 (少30-29/松田30-28/小川30-28)


 新田が右ローを主体に、ミドルとハイも随所で当て、最後まで主導権を維持し完勝した。ローが効いていたせいもあるが、スミークは最後まで消極的なファイト。新田は「僕はカウンターを狙うスタイルなので、相手が出てくれなくて倒しきれなかった」と振り返っていた。

第9試合 63kg契約 サバイバルマッチ1
○西山誠人(アクティブJ/WFCA世界ライト級王者)
×ベン・スピヴァック(オーストラリア)
3R 判定3-0 (少30-28/小川30-27/シーナ30-27)

※2R左ミドルでスピヴァックが1ダウン

 スピヴァックが消極的なせいもあり、試合は終始静かな攻防に。2R終盤、西山がダウンを奪うが、蹴りの連打をスピヴァックが嫌がって背中を向けて逃げるような状態でのダウン宣告。結局最後まで西山は攻めきれないまま判定勝ち。試合後は「派手なKOをしたかったけど空回りしてしまった。あのぐらいの相手なら倒せないと」と反省していた。

 さらに西山は、出稽古先である格闘クリニックの練習仲間の鈴木亮司(XXX)の娘の斗和子ちゃんの病気(先天性心疾患)の手術費を補うために企画されたチャリティTシャツ販売のプロジェクトを紹介した。詳しくは格クリのオフィシャルブログの記事参照。

第8試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級1位)
×ムアンファーレッグ・ギャットウィチアン(タイ/元ラジャダムナン認定フェザー級王者)
4R 判定2-1 (山中10-9/少9-10/シーナ10-9)

3R 判定0-0 (山中30-30/少30-30/シーナ29-29)

 300戦近くを戦ってきたベテラン・ムアンファーレッグが、ガードを下げ、多彩なフェイントを駆使。のらりくらりの戦法に、小宮は手を焼く。2R終盤にストレートの連打とハイでチャンスを作るが、直後にアッパーの連打を浴び、ポイントを奪わせてもらえない。試合はこの調子で延長まで続く。とはいえ小宮は、延長終盤に右ストレートを連続でヒット。大差はなかったものの、小宮の執念が実り、元ラジャ王者から勝利をもぎ取ることに成功した。

第7試合 フェザー級 サバイバルマッチ1
×TURBΦ(FUTURE_TRIBE ver. OJ)
○上松大輔(チームドラゴン)
3R 判定0-3 (シーナ26-30/松田26-30/山中26-30)

※1R右フック、3R左フックでTURBΦに各1ダウン

 R.I.S.E.で活躍し、2年足らずで急成長した上松が、TURBΦから金星をもぎ取った。1R、TURBΦがパンチで詰めると、右ショートフックでダウンを奪取。2R、手数では劣るが、R.I.S.E.では反則となる肘打ちでTURBΦの眉間を切り裂く。3RもTURBΦの攻撃を見切り、左フックでダウンを奪う完勝。来年の大躍進を予感させるファイトだった。一方のTURBΦはここ1年で1勝4敗。実力者との試合が続いたとはいえ、この結果は辛いところだろう。

第6試合 J-NETフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○江口光治(チームドラゴン/6位)
×笠原 淳(フリー/7位)
1R 0'40" KO (左フック)

第5試合 J-NETフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント1回戦 サバイバルマッチ1
○木村敬明(レグルス池袋/8位)
×武田晃一(アクティブJ)
判定3-0 (小川30-28/少30-27/松田30-26)
※3R左ストレートで武田1ダウン

第4試合 ヘビー級 3分3R
○長谷川康也(アクティブJ/J-NETWORKヘビー級3位)
×GORILLA(SAMURAI SWOAD)
2R 2'04" KO (右フック)

第3試合 ヘビー級 3分3R
○高瀬大樹(フリー)
×野井翔健(キックボクシング千葉ジム)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)


 互いにコンビネーションにつながらない攻防が続くが、3Rに高瀬がパンチの連打と左ハイで攻勢をキープし、キックデビュー戦を白星で飾った。高瀬は右膝を痛めていたせいもあってか、ステップは使わず、パンチと左ミドル主体のファイトスタイルだった。


第2試合 ウェルター級 3分3R
△小関 誠(バンゲリングベイ)
△堤 大輔(チームドラゴン)
判定1-1 (30-29/29-30/29-29)

第1試合 52.5kg契約 3分3R
×小野寺鉱也 (全日本・DRAGON GYM)
○小林優起(クロスポイント吉祥寺)
判定0-3 (28-30/29-30/27-30)

Last Update : 11/25 12:59

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