(レポ＆写真) [DOG] 9.9 ディファ：門馬、計量オーバーの相手にKO負け

GCMコミュニケーション "D.O.G (DEMOLITION of Octagon Gear) VII 〜D.O.G第1章 最終幕〜"
2006年9月9日(土) 東京・ディファ有明

　　レポート：本庄功志　　写真：井原芳徳　　【→カード紹介記事】　【→掲示板スレッド】

第8試合　78kg契約　5分3R
×門馬秀貴（和術慧舟會A-3）
○ルイジ・フィオラバンティ（アメリカ／ATTオーランド）
1R 2'31" TKO (レフェリーストッップ：グラウンドパンチ)
※フィオラバンティは当日朝の段階で契約体重を3.7kgオーバーしていたが、主催者と門馬陣営の承諾により、試合が成立した。

　今日の門馬はイライラしていた。試合後のインタビューでは貧乏揺すりが止まらず、開口一番「正直イライラしてます」だ。2月のMARSのホドリゴ戦、5月のHERO'Sのカルバン戦に続き、勝利の女神から見放されたことが大きな理由だろう。そして門馬本人は「嫌だったら受けない」と否定したが、対戦相手のフィオラバンティの契約体重オーバーもイライラの理由の一つだったようにも感じられた。
　試合開始前、アナウンサーから契約体重オーバーの件が発表される。当のフィオラバンティはお腹のたるみが目立つ。頑張ればその肉を落とせたのではないかと思うが…。
　試合が始まると、門馬は憤りもあってかパンチを振って速攻で試合を終わらせようとする。圧力で倒し上になると、すぐさまサイドを奪うがフィオラバンティに立たれてしまう。スタンドに戻り門馬は気持ちが早ってガードが甘くなっていたか、打撃の打ち合いでフィオラバンティの左フックをもろに食らってしまいダウン。パウンドの追撃を受ける中、腕ひしぎを狙うなど反応はしていたが、度々パンチをもらい、意識を絶たれた。

◆門馬「自分が左フック出そうとした時に相手の左もらったんですかね。自分の左フックは狙ってました。気付いたらパンチもらっていて、気付いたらレフェリーが止めてました。下から腕を狙ったのは覚えています。ポジションを取ったときにあそこから極めを増やさないと。ずっと敗者のままなので、早く試合したいです。（相手が体重オーバーだったが？）相手は関係ないですし、嫌だったら受けないです。自分の戦いを楽しみにしているファンがいますし、自分も楽しみでした。これからもこういう事が万が一あるかもしれないので、経験できて精神的に強くなれたかなと思います」

第7試合　70kg契約　5分3R
○光岡映二（和術慧舟會RJW）
×ポール・ロドリゲス（アメリカ／ATTオーランド)
2R 0'40" ネックロック
※ロドリゲスは契約体重をオーバーしていたが、主催者と光岡陣営の承諾により、試合が成立した。

　1Rは光岡がアームロックを狙う場面もあったが、膠着状態が続く。2Rに入りロドリゲスが組み付いて来たところ、光岡が相手の頭を押して下げさせるとネックロックを極める。ロドリゲスの体は武士道での石田戦以上に宙に上がり、ほどなくタップ。ロドリゲスは2戦連続フロントチョークでの一本負けで、尚且つ体が浮いてしまうというすっかりこの決め手が定着してしまった形になった。

第6試合　76kg契約　5分2R
○中村K太郎（和術慧舟會東京本部）
×サルマノフ・ジャリィ（ロシア／SKアブソリュート・ロシア）
1R 3'19" チョークスリーパーホールド

　序盤テイクダウンを奪われた中村だったが、下から素早く腕十字を極める。逃げられてしまったものの、スタンドでも左右のフック、ヒザで優勢。タックルに来た相手を潰すと速攻でマウント、バックを奪い、難なくチョークを極め完勝した。
　中村はマイクを持ち「相手ヒジ痛がってますね。極めの強さを見ていただいたかなと。あと今日で15連勝です。日本新ですよ。UFCとか金網の本場に行きたいんで、要チェックですよ！」とアピール。そして「では最後一緒にお願いします。1、2、3、K！」と叫び、お決まりのKポーズで締めくくった。

第5試合　70kg契約　5分2R
○鹿又智成（パラエストラ八王子）
×金原泰義（チーム・クラウド）
判定2-0 (豊永＝鹿又/松本＝ドロー/和田＝鹿又)

　1Rはグラウンドでお互いのポジションが入れ替わる展開。鹿又が下から三角絞め、腕十字と積極的に仕掛けていくもやや膠着気味。2Rに入ると鹿又はテイクダウンされてしまうものの、金網を上手く使いバックを奪取。リバーサルされそうになるも金網を使い良いポジションをキープし、上にいる時間の長かった鹿又が判定で勝利した。

第4試合　70kg契約　5分2R
△美木　航（和術慧舟會RJW）
△吉田幸治（フリー）
判定1-0 (磯野=美木/豊永=ドロー/梅木=ドロー)

　1R美木がテイクダウンを奪うと、上から相手の胸に頭突きをしプレッシャーをかける。吉田はスタンドで勝負したいものの、相手に距離を潰されてしまいグラウンド勝負をせざるえなくなる。しかし下からフロントチョーク、オモプラッタなど仕掛けを見せ互角に試合を進める。結果はジャッジ一人が美木につけるもドローに終わった。

第3試合　72kg契約　5分2R
×飯田崇人（和術慧舟會A-3）
○ウマハノフ・アルトゥール（ロシア／SKアブソリュート・ロシア）
1R 終了時 TKO (ドクターストップ：グラウンドパンチによる顔面の負傷)

　アルトゥールが飯田を豪快に持ち上げて何度もテイクダウンを取る。飯田も足関節を狙うが、潰されバックから強烈なパウンドを何発ももらってしまい劣勢を強いられる。なんとか1Rを凌いだ飯田だったが、バックからもらったパンチのダメージがひどくレフェリーが試合をストップした。

第2試合　79kg契約　5分2R　
○吉田善行（東京イエローマンズ）
×ホセイン・オジャギ（イラン／男組）
2R 3'36" 腕ひしぎ十字固め

　オジャギはガードの低い構えで吉田にプレッシャーをかけていき、右ハイ、ミドルと打撃で優位に立つ。吉田は相手の蹴りで間合いを詰めることができず、1Rはスタンドで押される展開。2Rに入ってもオジャギ優勢は変わらず、吉田はこのまま判定負けかと思われた。しかしラウンド終盤吉田が相手に金網まで押し込まれると、首を捕らえフロントチョーク。外されるも腕十字を極め逆転勝ちを収めた。

第1試合　70kg契約　5分2R
×平山貴一（和術慧舟會RJW）
○高橋　渉（フリー）
1R 4'37" 腕ひしぎ十字固め

　序盤平山のヒザに合わせ高橋がテイクダウンするも、スタンドに戻されてしまう。しかし再び高橋がワンツーから組んでテイクダウンに成功すると、サイドにパスして腕十字を極めた。

Last Update : 09/12 09:56