(レポ&写真) [全日本キック] 7.30 横浜:藤牧、フェザー級転向に意欲
はまっこムエタイジム "Muay Thai Wave from YOKOHAMA V" 2006年7月30日(日) 神奈川・横浜赤レンガ倉庫 1号館3Fホール 認定・全日本キックボクシング連盟
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第9試合 60kg契約 3分5R ×サッグサーコン・ルークマトゥリー(タイ/ウォーワンチャイ・ムエタイジム/ライト級) ○藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/全日本ライト級4位) 4R 1'08" KO (パンチ連打)
サッグサーコンは戦績70戦55勝15敗の36歳。パンフによると、過去にラジャダムナン王者に敗れはしたが、互角の戦いを何度も繰り広げた経験を持つという。そのキャリアを裏付けるように、序盤戦は老かいなテクニックで藤牧にチャンスを与えず。上下の蹴りを巧みに当て、ロープを背にしても藤牧に攻めさせない。2R終了間際には、藤牧の組み際に右肘を当てダウンを奪う。 藤牧は3R開始時になっても記憶が無かったというが、試合前のプラン通り、3Rから勝負に出る。積極的に前に出ると、パンチが当たるように。タイで約10戦経験し、「いつも通り試合に臨めた」ことも幸いした。3R中盤にはサッグサーコンをダウン寸前に追い込み、4Rにはロープに詰めての左右のワンツーで見事逆転KO勝ちをおさめた。 試合終了時、会場はこの日最高の盛り上がりに。藤牧は大会MVPを獲得。これまでライト級で活躍してきたが、「60kgに落としても問題無かった」といい、スーパーフェザー級、フェザー級のタイトル奪取に意欲を見せた。W山本、前田、石川の四天王に食い込めるか?
第10試合 52kg契約 3分5R ×魂叶獅(はまっこムエタイジム/J-NETフライ級王者) ○ペット・ポースワンジム(タイ/フライ級) 判定0-3 (チャモアペット48-50/佐藤49-50/ナルンチョン48-50)
ペットは1988年生まれの新鋭で、戦績24戦16勝(1KO)8敗。BBTVスタジアムで経験を積み、これからメジャースタジアムを目指す選手だという。構えはサウスポー。左ミドルを当て、距離が詰まれば首相撲で魂叶獅をつかまえ、膝を何発も当てる。 ローを当てたかった魂叶獅だが、最後までペースをつかめず。試合後は「何もできなかった。疲れていない」と無念の様子で語った。「うちの全選手が勝ってて、KOしたかった」が、自分のジムの主催興行のメインというプレッシャーも相まって心と体が空回りした。 J-NETのMACH GO! GO!トーナメント参戦に関しては「次がそれになるかどうかはわからない。出るなら出る」と話すに留まった。
第8試合 バンタム級 3分5R ○真後和彦(はまっこムエタイジム/3位) ×手塚 豊(JMC横浜GYM) 5R 2'24" KO (レフェリーストップ)
1R、真後が肘打ちでダウンを先取。2R終了間際、手塚が近距離からの左フックでダウンを奪い返されるが、3Rには真後が膝の連打で再びダウンを奪う。 以降は真後が膝の連打で手塚を圧倒。4R、5Rにも1ダウンずつ奪う。最後のほうは真後の膝をもらった手塚がたびたび背中を向けるようになり、前蹴りで手塚が力無く倒れたところでレフェリーが試合を止めた。壮絶な倒し合いを繰り広げた両者にはベストファイト賞が贈られた。
第7試合 フェザー級 3分3R ×丸山武士(藤ジム) ○水落洋祐(はまっこムエタイジム) 2R 2'26" TKO (戦意喪失)
第6試合 ウェルター級 3分3R ×小宮隆司(TEAM-1) ○不死身夜天慶(シューティングジム横浜) 判定0-3 (27-30/28-30/28-30)
修斗世界ランカーの不死身夜(ふじみや)は、右のフック、アッパーを主体に、左ボディやローキックも駆使する。小宮の右ストレートを浴びる場面もあったが、ひるむことなくパンチで果敢に応戦。3Rにはコーナーに詰めてのストレートの連打でダウン寸前まで追い込み、キック3連勝を果たした。
第5試合 ライト級 3分3R ○濱島康大(はまっこムエタイジム) ×藤原彰二(立川キックボクシングアカデミー) 2R 0'11" KO
第4試合 非公式特別試合 65kg契約 3分3R ○宿波 明(はまっこムエタイジム) ×紅 祐士(キング・ムエ)※巧センチャイジムが負傷欠場 3R 0'53" KO
◆ 第5回Muay Yoko(ムエヨーコー)決勝戦 ※アマチュアのためヘッドギア着用
第3試合 68kg級 ×大野幸治(キング・ムエ) ○嶽下純一(センチャイムエタイジム) 判定0-3 (28-30/29-30/28-30)
第2試合 64kg級 ×三澤 卓(白井ジム) ○宮田隼児(AJジム) 2R 2'08" TKO (レフェリーストップ)
第1試合 58kg級 ○九島 亮(AJジム) ×雨宮智司(はまっこムエタイジム) 3R KO
※Muay Yoko終了後には、ユタポン前田会長と山本健太君による古式ムエタイの演舞が行われた。手に藁を巻いているのが最大の特徴。健太君の技に対する会長の豪快な受けっぷりが楽しく、会場は笑いに包まれた。
※休憩明けにはタイダンスも披露された。売店ではタイ料理やタイのスナック菓子も売られる等、タイ色の強い大会となった。
Last Update : 08/01 21:36
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