(レポ&写真) [シュートボクシング] 7.7 後楽園:菊地、SHINOBU下す
シュートボクシング協会 "NEO OPΘPOZ(ネオ・オルトロス)Series 4th" 2006年7月7日(金) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第9試合 Wメインイベント(2) エキスパートクラスルール(肘無し) 70kg契約 3分5R ○緒形健一(シーザージム/SB日本Sウェルター級王者) ×ライアン・ディアス(アメリカ/ギブソン・キックボクシング&パンクレイション) 判定3-0 (茂木50-46/和田50-47/北尻50-46) ※4R右膝蹴りでディアスに1ダウン
キックボクシングがベースのディアスは、何度もコーナーを背にするも、うまく回って距離を取り、緒形のローとパンチの連打を許さない。しかも突然距離を詰めるとフック系のパンチや右のテンカオを顔面めがけて放ち、緒形をヒヤリとさせる。 とはいえ終盤戦の4Rに突入すると、さすがに疲れとローのダメージが蓄積してきた様子。総合ファイターとしての性か、タックルで倒しにかかる場面も。緒形はクリンチに来たディアスのボディにパンチを連打すると、パンチラッシュからの膝蹴りでダウンを奪うことに成功。5Rもボディへの攻撃でディアスを苦しめ、きっちり勝利をものにした。 緒形はマイクを持つと「不完全燃焼だったが、1ミリ前に進めた。これまで怪我に泣かされたが、S-CUP優勝目指して、全身全霊を傾ける」と宣言した。
第8試合 Wメインイベント(1) エキスパートクラスルール(肘無し) 70kg契約 3分5R ○土井広之(シーザージム/前SB世界ウェルター級王者) ×ブーヌン・サックホームシン(タイ/ラジャダムナン&WMCスーパーライト級王者) 判定3-0 (茂木50-48/和田49-48/北尻50-48) ※1R、3R、前方への投げで土井にシュートポイント各1 ※試合前、オイルの塗りすぎでブーヌンにイエローカード1
強烈なミドルを放つブーヌンの右足に、サウスポーの土井は得意のキラーローを集中。すると効いてきた様子のブーヌンは、2R途中から接近戦でのパンチと首相撲を多用するスタイルに移行し、ローを防ぐように。3R以降は土井も攻めきれず、5Rには消極的なクリンチの多様によりイエローカードをもらってしまう。やや不完全燃焼となったが、2度の首投げのポイントで点差をつけ判定勝ち。シュートボクサーとしての面目を保った。
第7試合 エキスパートクラスルール(肘無し) 68kg契約 3分5R ×SHINOBU・ツグト・アマラ(モンゴル/チーム・ハードコア/前全日本キック・ライト級王者) ○菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級2位) 判定0-2 (大村48-50/北尻48-48/和田48-49) ※5R左ストレートでSHINOBUに1ダウン
SHINOBUは重みのある右のフックやボディブローを何発も当て、3R以降は攻勢に。だが元の体格差と菊地のタフさが相まって、なかなかダウンを奪えない。一方の菊地は猛攻に耐えつつ、コツコツと左ローとパンチを当て続けた努力が5Rに実を結んだ。 SHINOBUの蹴り足をつかんで左ストレートを当てるとダウンを奪うことに成功。SHINOBUはスリップだと平レフェリーにアピールするが聞き入れられない。残り時間、力を振り絞りパンチラッシュを仕掛けるが、菊地に逃げ切られ、まさかの黒星を喫してしまった。
第6試合 エキスパートクラスルール(肘無し) 72kg契約 3分5R ○大野 崇(正道会館/ISKA世界ミドル級王者) ×ヤン・デンデレ(ベルギー/シーザージム・オランダ・チーム・サワー/WPKLベルギー・ミドル級王者) 判定3-0 (平50-45/北尻50-47/和田50-47) ※3R左ハイキックでデンデレに1ダウン
サウスポーの大野が得意とする左の飛び膝を当てつつ、左ローも効かせ2Rから攻勢。3Rには左ハイをデンデレのアゴに叩き込みダウンを奪取する。その後も大野は攻勢を維持し完勝するが、最後まで倒しきれず。デンデレは何度もダウンしそうになりながらも、力の入ったパンチを時折返し、同門のサワーを彷彿とさせる根性を見せつけた。
◆シーザー会長、SB大会に復帰
前回大会を入院のため欠席したシーザー武志・シュートボクシング協会会長が戻って来た。今大会の休憩明け、田中秀和リングアナの前口上の後、テーマ曲にのりリングイン。涙を流し、「これからも世のため人のためになる若者を全力を賭けて育てていく」と宣言し、場内は大きな拍手に包まれた。
第5試合 エキスパートクラス特別ルール 60s契約 3分3R ○歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位) ×梅下湧暉(湘南ジム/元全日本キック・フェザー級1位) 3R 判定3-0 (平30-23/北尻30-23/和田30-23) ※1R右フックで梅下に1ダウン、3R後方への投げで歌川にシュートポイント2×2回
開始前、梅下とにらみ合いを繰り広げた歌川が、開始早々右フックでダウンを奪取する。その後も左ミドルやボディパンチで梅下を圧倒。KOできなかったものの、3Rにはジャーマンスープレックスを2発決め、シュートボクサーらしさを発揮して勝利をものにした。
第4試合 エキスパートクラス特別ルール 56s契約 3分3R ○漆谷康宏(和術慧舟會RJW/修斗世界バンタム級3位) ×ファントム進也(龍生塾) 4R 判定3-0 (大村10-9/平10-9/茂木10-9) 3R 判定1-0 (大村30-30/平30-29/茂木30-30)
立ち技2戦目の漆谷のボクシング技術が向上。本戦ではファントムのローとパンチももらい五分だったが、延長戦で右ジャブ、右ストレート等を手数多く当て勝利をもぎ取った。
第3試合 エキスパートクラス特別ルール 55kg契約 3分3R ○えなりのりゆき(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級4位) ×大原清和(レグルス池袋/J-NETバンタム級2位) 4R 判定3-0 (大村10-8/茂木10-9/北尻10-9) 3R 判定1-0 (大村30-30/茂木30-30/北尻30-29) ※4R前方への投げでえなりにシュートポイント1
ポロシャツ姿と「渡る世間は鬼ばかり」のテーマ曲での入場がすっかりおなじみとなったえなり。今回は「幸楽」のノレンをくぐってリングインし、演出をさらにグレードアップさせた。試合も今回も好内容となり、大原の膝蹴りに若干手こずったものの、延長戦では首投げを決め、右ストレートとローキックで圧倒した。
第2試合 フレッシュマンクラスルール ヘビー級 3分3R ○岩下雅大(龍生塾) ×濱田純史(チームドラゴン) 判定3-0 (30-23/30-24/30-24) ※2R濱田に2ダウン、3R濱田に1ダウン
第1試合 フレッシュマンクラスルール 67kg契約 3分3R ○関戸一智(湘南ジム) ×野畑圭介(風吹ジム) 判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
Last Update : 07/09 13:10
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