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(レポ&写真) [修斗] 12.17 新宿:バンタム戦線はマモルとBJが勝利

サステイン "クリムゾン・プレゼンツ プロフェッショナル修斗公式戦"
2005年12月17日(土) 東京・新宿FACE
認定:インターナショナル修斗コミッション

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第8試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜/世界王者)
×高橋大児(秋本道場ジャングルジャンクション/世界8位)
判定3-0 (菅野30-27/浦30-28/鈴木30-27)


 マモルが序盤からプレッシャーをかけ、左右のハイ、ミドル、ボディ、膝等、多彩な技を素早くヒットさせる。1Rは攻め込まれた高橋だが、2Rから左フックが当たりだし、マモルの右まぶたを切ることに成功。傷は浅いがドクターチェックが入る。だがマモルは3Rから再び巻き返し。1R同様上下に散らす多彩な攻めで圧倒。終盤には右ハイもクリーンヒットさせた。
 とはいえ何発も打撃を当てながらも一度もダウンを奪えず。8位との格の違いは見せつけたが、メインイベントとしてはややすっきりしない内容となった感は否めない。そのことを本人も意識しており、試合後のマイクでは「今日KOできなかった分、来年は爆発させたい」とアピール。この試合を肥やしに、さらなる決定力向上を期待したい。

第7試合 セミファイナル ウェルター級 5分3R
○天突頑丈(PUREBRED大宮/環太平洋9位)
×遠藤雄介(GOKITA GYM/04年ウェルター級新人王)
判定3-0 (横山30-28/鈴木30-29/若林30-27)


 遠藤は左右のヘッドワークから右のストレート、ジャブ、アッパーを的確に当てる。3Rには右アッパーが2連発。天突の腰が落ちる場面も。対する天突のパンチはその名前のルーツどおりパンチは大振りで豪快。クリーンヒットは少ないが、派手な攻めはインパクトがある。相手を押し込む場面も多く、1・2Rの終盤にはテイクダウンに成功する。3R中盤にはテイクダウンの後、トップからのパウンドと鉄槌で攻勢。結局この最後の攻めにより勝利を決定づけたが、新人王・遠藤の途中までの健闘も光る接戦だった。
 試合後の天突は、なぜか上半身裸の兄貴分・石川真と記念撮影。この日の大宮勢は1勝2敗だったが、元気たっぷりのファイトは爽快だった。

第6試合 バンタム級 5分3R
○BJ(AACC/世界3位)
×井口 摂(TEAM BADASS13/世界6位)
2R 0'31" TKO (タオル投入:左目の負傷)


 パンチと押し込みの攻防が繰り返されたあとの1R中盤、BJの膝蹴りを股間にもらった井口が苦痛の表情を浮かべる。さらに再開後のパンチ戦でもBJの右が井口の左目に入るアクシデントが発生。レフェリーはそのまま試合を続行し、BJがパンチの連打で一気に攻勢。上からパウンドや鉄槌で攻め、終盤にはバックを取る。
 災難続きの井口はなんとか耐え凌ぎインターバルを迎えたが、左目はふさがったままで渋い表情。2Rが始まっても、力無くコーナーに押し込まれ、膠着ブレイクがかかったところで陣営からタオルが投入された。会場では今一つわからなかったが、拳も負傷していたという。
 BJはマイクを持つと「大した選手じゃない。新人王から出直してこい。10年早いわ」等とふてぶてしくアピール。井口のお株を奪うようなヒールぶりだった。

第5試合 ウェルター級 5分2R
○廣田瑞人(ガッツマン修斗道場/05年ウェルター級新人王)
×光陰 兜(PUREBRED大宮)
判定3-0 (菅野20-19/鈴木20-18/若林20-18)


 1Rはパンチ主体の打ち合い。終盤に廣田がテイクダウンするが、光陰は足を効かせてうまく脱出。相手にチャンスを許さない。だが2R、序盤から廣田が胴タックルで上に。何度も立たれるが、サバ折りでそのたびにテイクダウンを奪い、光陰の体力をじわじわと奪う。ようやく廣田の執念が実ったのは残り1分。4度目のテイクダウンに成功すると、ハーフからマウントへ。バックにも移行しパンチの連打で光陰を痛めつける。最後はスタンドに戻されたが、この猛攻が決定打となり文句なしの判定勝ちをおさめた。戦績は4戦4勝(2KO)となり、クラスA昇格も認められた。


第4試合 ウェルター級 5分2R
○美木 航(和術慧舟會RJW)
×岡田孔明(PUREBRED大宮)
判定3-0 (菅野19-17/横山19-18/鈴木19-17)

※1R左フックで岡田1ダウン

 サウスポー同士の打撃戦は、美木が左のストレートと膝を的確に当て主導権。中盤にはテイクダウンを奪いパウンドと鉄槌で痛めつけると、終盤には立ち上がり際を狙った膝蹴りと左フックの連打でダウンを奪うことに成功する。
 だが2Rは岡田が挽回。中盤までに2度上になり、マウントを奪う等主導権。美木にTKシザースで脱出を許し、さすがに疲れを見せたが、残り1分半で怒濤の底力を発揮する。ハーフからマウントに移行すると、パンチの連打で美木を痛めつける。美木は時間いっぱいまでブロックして逃げ切りたい様子だったが、次第に効いてきた様子。耐えきりなんとか勝利をものにしたが、勝負ごとの怖さを感じさせる結末だった。


第3試合 ミドル級(新人王トーナメント決勝) 5分2R
○中村K太郎(和術慧舟會東京本部)
×吉田善行(東京イエローマンズ)
2R テクニカル判定2-0 (横山20-19/鈴木19-19/若林20-19)

※2R 4'06" 偶然のバッティングにより吉田が右まぶたを切りレフェリーストップ
※中村が優勝

 先にテイクダウンに成功したのは吉田。ハーフから肩固めを狙うが極まらず。スタンドに戻ると、コーナー際のもつれ合いでK太郎が背後に覆い被さる吉田をアームロックに捕まえ、オンブの状態からスリーパーを狙う。そのままグラウンドでバックを取り攻め続けてラウンド終了。K太郎のラウンドに。
 だが2Rには吉田が巻き返し。FACEのリングが通常より狭いため押し込む展開が繰り返されるが、離れると吉田がパンチと膝を的確に当てK太郎を苦しめる。このまま優位をキープしたかったが、打ち合いで偶然にもバッティングしてしまい、吉田が右まぶたを出血しドクターチェック。レフェリーは試合中止を宣告し、その時点までの内容で判定するテクニカル判定扱いに。2者の支持を得た中村がミドル級新人王をもぎ取った。さらに戦績も5戦5勝(2一本)となりクラスA昇格も認められた。


第2試合 フェザー級(新人王トーナメント決勝) 5分2R
○水垣偉弥(シューティングジム八景)
×徹肌ィ郎[てつ・はだいろう](和術慧舟會岩手支部)
判定3-0 (菅野20-18/横山20-18/鈴木20-17)

※水垣が優勝

 この日の徹はドラキュラ風のコスチュームで登場。脱げば頭の半分がスキンヘッド。入場から観客を楽しませる。
 だが試合に入るとスタンドでの打ち合いでのガードが甘く、水垣のパンチを何発ももらってしまいいきなり劣勢。時折グラウンドにもつれ込み、徹は得意の寝技勝負を望むが、水垣はすぐ立ってしまい思い通りにならない。
 2R後半、ようやく上になることに成功するが、水垣は三角狙いでリバーサルに成功し、そのままマウント。徹は足関を狙うが失敗。唯一のチャンスを逃し、水垣に新人王の座を譲った。水垣は5戦5勝(1KO)となりクラスA昇格が認定された。


第1試合 ライト級 5分2R
×中尾享太郎(シューティングジム横浜)
○小林正俊(秋本道場ジャングルジャンクション)
1R 3'30" TKO (レフェリーストップ:左まぶたのカット)


 スタンドの攻防が続き中盤、小林が胴回し回転蹴りに失敗して下に。享太郎は上からパウンドを落とすが、小林は三角を狙いつつ鉄槌を享太郎の顔面に当てる。すると享太郎は左まぶたから出血。ドクターチェック後、ストップがかかり小林の勝利となった。

Last Update : 12/28 15:25

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