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(レポ&写真) [全日本キック] 11.5 日体大学園祭:白鳥ら激闘

全日本キックボクシング連盟 "ALL JAPAN KICKBOXING PRESENTS Rock'n Roll☆U5(ユーゴ) FIGHT☆Hill it!"
2005年年11月5日(土) 神奈川・日本体育大学 健志台キャンパス 米本記念体育館  観衆:1500人(主催者発表)

  レポート&写真:井原芳徳  【→大会概要&カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第6試合 メインイベント スーパーライト級 3分5R
○白鳥 忍(モンゴル/高橋道場/全日本ライト級トーナメント2004王者&前全日本ライト級王者)
×キム・ヨンサン(韓国/大韓格闘技協会ライト級王者)
3R 1'19" KO (パンチ連打)


 白鳥は城西国際大学3年生。母校もこの日は学園祭だというが、留学生仲間が多く応援に駆けつけていた。試合ではいきなりハイキックを当てると、そのまま主導権をキープ。パンチ、ミドル、いずれもパワフルで、変則的なハイとカカト落としでも観客を楽しませる。2Rには肘打ちでヨンサンの額をカット。3Rにはバックブローも駆使する余裕の展開で、最後はコーナーに詰めてパンチを連打したところでレフェリーが試合をストップした。試合後は日体大の学生からサイン&撮影攻めに遭い、一気にハートをつかんだようだった。

 大会演出面では日体大側の準備期間が短く、当然キック大会運営のノウハウが無かったため、後楽園大会をそのまま持ってきたような感じに。大学関係者によると、会場上のライトは大会2日前に急遽設置が決まり、前日徹夜で作った選手紹介プログラムも印刷する時間が無くお蔵入りになってしまう等、予想外のハプニングも多かったという。(写真は大会開始前の会場内)
 ルール説明もなくキック初心者にはやや不親切にも感じられたが、その不足分も各選手の頑張りで十二分にカバーできていたように思う。K-1が老若男女に浸透していることも影響しているだろうが、改めて「キックボクシング」のナチュラルな素材の旨味、ソフトとしての可能性を感じさせられた大会だった。観戦に来ていた他の某格闘技団体の関係者も、学園祭を通じての競技普及に興味を示していた。
 日体大関係者は来年の開催にも意欲的。既にいろいろなアイデアは出ており、もし実現すれば日体大らしさ、および学園祭らしさのより濃いイベントが期待できそうだ。
 

第5試合 セミファイナル 58kg契約 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R)
○山本真弘(藤原ジム/IKUSA -U60戦王・全日本フェザー級2位)
×大高一郎(山木ジム/前MA日本フェザー級王者)
判定3-0 (野口30-27/勝本30-27/豊永30-27)
※2Rに右フックで大高に1ダウンあり


 両者ともスピードのある攻防で観客を湧かせる。互いになかなか決定打が出なかったが、2R序盤、真弘が前蹴りを効かせた後に右フックをかぶせダウンを奪うことに成功する。以降も多彩な技で真弘が主導権を維持するが、組み倒す攻防が多いことから両者に注意1。真弘はIKUSA GPの後で「疲れは無かった」というが「緊張感が足りなかった」といい、終盤バテ気味に。大高を倒しきることができず、勝利をおさめるも不満げな表情でリングを後にした。来年1/4後楽園大会で行われるであろう山本元気とのフェザー級タイトル戦では、緊張感あふれる攻防が見られるはずだ。
 

第4試合 70kg契約 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R)
×江口真吾(AJジム/全日本ミドル級2位)
○チャーンヴィット・ギャットトーボーウボン(タイ/元ラジャダムナン・ウェルター級王者)
3R 判定0-2 (野口30-30/勝本29-30/朝武29-30)


 チャーンヴィットはムエタイの試合前の踊りの儀式「ワイクー」を披露。多くの観客は物珍しげにじっくりと見入っていた。試合も両者ともミドル、膝、肘を駆使するムエタイに比較的近い展開に。チャーンヴィットはMAX参戦を目論んでか、左のボディストレート等のパンチも駆使した。だが何度も差し合いの攻防でブレイクがかかり、激しい打ち合いが少ないせいもあり、観客はやや退屈気味な様子だった。
 

第3試合 ヘビー級 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R)
×桜木裕司(掣圏会館/全日本ヘビー級1位)
○ウィル・リーバ(イギリス/ザ・スピリットジム)
3R 2'00" KO (パンチと膝の連打)


 両者ともフックやローを当て一進一退の展開だったが、2Rになるとリーバのローが効きだし、桜木の動きが悪くなる。それでもパンチやミドルを当て果敢に応戦したが、この展開になると破壊力で勝るリーバが上手。桜木が後ずさりしながら連打を浴びるように。最後はリーバの右ハイをよけたところで倒れてしまい、そのまま立ち上がることができなくなった。このKO負けで12/5の藤原祭りは欠場に。
 

第2試合 女子バンタム級 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R)
○WINDY智美(AJジム/WPKL世界女子スーパー・バンタム級7位)
×ルウ・ウンギョン(韓国/大韓格闘技協会女子バンタム級王者)
3R 1'44" TKO (タオル投入:パンチ連打)


 WINDYがパンチ、ロー、膝のラッシュでルウを圧倒。男顔負けの迫力ある攻撃に場内がどよめく。打たれ強いルウをなかなか倒せなかったが、2Rにスタンディングダウンを奪取。3Rにダウンを奪った後のラッシュ時にタオルが投入された。
 

第1試合 フェザー級 3分3R
○倉田光敏(AJジム) 
×井上裕一(超越塾)
2R 2'02" KO (膝蹴り)


 K-2新空手交流大会優勝経験もある倉田が、膝とハイで井上を圧倒した。
 

Last Update : 11/11 12:03

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