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(レポ&写真) [ZST] 9.10 Zepp:勝村完勝。ダリウス×小次郎は無効試合

ZST事務局 "BATTLE HAZARD 02"
2005年9月10日(土) 東京・Zepp Tokyo

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
  ※BATTLE HAZARD 02特別ルールは、通常のZSTルールに加え1ダウンまたは1ロープエスケープが認められる。

第6試合 メインイベント BATTLE HAZARD 02特別ルール 5分2R+3分1R
○勝村周一朗(勝村道場)
×セルゲイ・ユシュケビュチス(リトアニア)
1R 2'51" レフェリーストップ (オモプラッタ)


 セミファイナルまで不完全決着が続いた今大会。「これで僕が極めなかったらZST史上最低の興行になる」と沈んだ空気を察した勝村は、開始早々、先輩のルミナを彷彿とさせる飛びつきの三角絞めでセルゲイを捕まえる。これはセルゲイのパワーで振りほどかれてしまったが、会場は一気にヒートアップ。さらに勝村はタックルでテイクダウンに成功すると、マウント、サイド、三角絞めと有利に試合を運ぶ。このときセルゲイがサポーターをしていない肘で攻撃したため反則が取られたが、勝村は落ち着いてオモプラッタに捕まえ、勝利を奪った。

 セルゲイは極まっていなかったとしてストップに抗議したが、レフェリーの問いかけに答えなかったため、このストップは適正といえよう。もしここで決まっていなかったとしても、両者の寝技の差は歴然。勝村の勝利は時間の問題だった。勝村も「いつでも再戦を受けます」とマイクアピールし、バックステージでも「次やるなら文句の言えない勝ち方をします」と話した。
 次回「ZST 8」は11/23に開催決定。小谷&所の2枚看板も、大みそかのビッグイベントのオファー次第だが出場の方向。ZSTの上原譲広報によると、彼らのライバル、ジェフ・カランが、所の活躍に嫉妬しているといい、所のGT-F王座を賭けたグラップリングマッチというアイデアもあるという。さらに今回ZST復帰した矢野、すっかりZSTに定着した感のある勝村も出場予定で、久々のZSTオールスターズ興行が期待できそうだ。

第5試合 セミファイナル K-1特別ルール(時間切れの場合ドロー) 3分3R
−ダリウス・スクリアウディス(リトアニア)
−小次郎(スクランブル渋谷)
2R 1'29" 無効試合 (偶然のバッティングによる両選手の負傷)


 序盤、ダリウスのサウスポーからの強烈な左の蹴りを浴びてしまった小次郎だが、次第に感覚をつかむようになり、ダリウスの打ち終わりやカウンターで右ストレートを当て、流れを引き寄せる。
 2R開始早々、ダリウスは右フックで小次郎をスリップさせる。しかし直後、小次郎の右フックでダリウスも腰が一瞬沈み、一撃決着も近いのではと思われた。ところがその一撃はバッティング。パンチの打ち合いで両者の頭がぶつかり、小次郎は右まぶた、ダリウスは生え際を切ってしまう。結局裁定はノーコンテスト。
 ダリウスは2試合連続でバッティングを引き起こしている。今回は小次郎にも非があるとも思えるが、前のめりになりがちな戦い方を修正しないことには、今後のオファーにも影響が出てくるだろう。


第4試合 タッグマッチルール 15分1本勝負
△矢野卓見(烏合会)& 代官山剣Z(チームKIBA)
△植村“JACK”龍介(P's LAB東京)& 稲津 航(U-FILE CAMP登戸)
時間切れ


 タッグマッチの主役は当然、ZST復帰となる矢野。尻を向けての独特の構えで相手陣営を翻弄するが、足関でチャンスになってもすぐタッチされてしまい、なかなか思い通りの展開にならない。終了間際に植村が代官山を膝とパンチのラッシュで追い詰めたが、倒しきれず時間切れ。全体的にはタッグマッチの醍醐味が出ず、単調な試合となってしまった。


第3試合 BATTLE HAZARD 02特別ルール 5分2R
△磯崎則理(U-FILE CAMP赤羽)
△金原正徳(武蔵村山道場)
時間切れ


 2R、金原がマウントを奪ったり、立ち技でもパンチと膝で攻勢。チャンスを作るも時間切れのためドローという結果となった。


第2試合 BATTLE HAZARD 02特別ルール 5分2R
△佐東伸哉(P's LAB東京)
△伊藤有起(A-スクエア)
時間切れ


 どちらも有利なポジションを奪うも、極めるチャンスがないまま単調に試合が続きドロー。佐東のセコンドのNUKINPO!がなぜかコーナーで裸になり、梅木レフェリーの著書を読みながら筋力トレーニングを黙々と続けている姿のほうが、皮肉にも印象に残った試合だった。


第1試合 BATTLE HAZARD 02特別ルール 5分2R
○川名蘭輝(ロデオスタイル)
×矢島雄一郎(禅道会総本部)
2R 0'58" タップアウト (チョークスリーパーホールド)


 1Rは淡々とした攻防だったが、2Rに一気に試合が動く。川名がタックルを切っての速攻でチョークを極め、この大会唯一の古田アナの「エスケープ」の声が場内に鳴り響く。さらに川名はもう一度蹴り足をつかんで速攻でチョークを極め、勝利を奪った。


第0試合 ジェネシス特別試合 GT-F(グラップリング)ルール 5分1R
△網川慎一郎(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
△所 敏彦(株式会社イサミ・リバーサルジム)
時間切れ


 昨年大会との連続出場の綱川リングドクターと、所英男の実の兄の異色対決。2人とも技術・体力的にはアマチュアで、スピードやパワーはそれ相応の程度だったが、一個一個の技の使い方に関してはプロ顔負け。綱川ドクターがヒールホールドやアームロック、所兄が三角、チョーク、腕十字でチャンスを作り、何度も観客沸かせた。本戦がピリッとしない試合が続き、「今大会ベストバウト」との呼び声もあったほど。特に相手の技を耐える時の所兄の必死の表情は、弟そっくりの気迫せまるもの。生まれもっての人を楽しませる才能が、ひょっとするとこの兄弟にはあるのかもしれない。そういうことも気づかせてくれる楽しい一戦だった。

 なお、この試合の後、所英男、レミギウス・モリカビュチス、小谷直之がファンに向け挨拶。中でも特に大きな声援で迎えられた所は、綱川ドクターのセコンドに付いていた佐藤ルミナに言及し「ようやくルミナさんと近い目線になれた。ぜひ勝負をお願いしたいです」とアピールした。


◆ ジェネシスバウト

第10試合 ライト級 5分1R
△奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
△下林義尚(パレストラ八王子)
時間切れ

第9試合 ウェルター級 5分1R
△内村洋次郎(P's LAB 東京)
△近野淳平(ロデオスタイル)
時間切れ

第8試合 ライト級 5分1R
○太田裕之(チームPOD)
×樋山 久(ロデオスタイル)
1R 0'45" フロントチョーク

第7試合 フェザー級 5分1R
△西 哲也(バトラーツB-CLUB)
△清水俊一(宇留野道場)
時間切れ

第6試合 フェザー級 5分1R
△宮下トモヤ(バトラーツB-CLUB)
△片山 伸(T-Pleasure)
時間切れ

第5試合 バンタム級 5分1R
×二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
○小澤健一(パレストラ八王子)
1R 0'09" KO

第4試合 ライト級 5分1R
△相馬幸生(高田道場)
△斉藤利之(RIKI GYM)
時間切れ

第3試合 ミドル級 5分1R
△大類宗次郎(SKアブソリュート)
△遠藤亮太郎(A-スクエア)
時間切れ

第2試合 ライト級 5分1R
×坂上 広(武蔵村山道場)
○空閑俊生(バトラーツB-CLUB)
1R 3'33" 膝十字固め

第1試合 ヘビー級 5分1R
△増田裕介(AACC)
△野津恒行(ストライプルノース東京)
時間切れ

Last Update : 09/23 16:28

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