(メイン速報) [新日本キック] 5.18 後楽園:武田、タイ人と壮絶な流血戦の末ドロー
新日本キックボクシング協会 "Touch and Go 〜臨戦〜" 2003年5月18日(日) 後楽園ホール 主催:治政館
レポート:新小田哲 写真:井原芳徳 [→掲示板・キック&K-1中量級スレッド]
第13試合 メインイベント 日・泰Sウェルター級国際戦 3分5R △武田幸三(治政館/元ラジャダムナンスタジアムウェルター級王者) △ペットナークン・ソーサムルアイナムチョーク(タイ/元泰国プロムエタイ協会ウェルター級王者) 判定0-1 (49-50,49-49,49-49)
3.1 K-1ワールドMAX日本代表決定トーナメント準優勝の結果をひっさげ後楽園に凱旋した武田幸三。普段の興行でも後楽園を満員にする新日本だが、K-1効果もあり今回は超満員。アリーナは通路がふさがるぐらいに大量の椅子が設置された。 しかし主役の武田は、K-1の時にも見せていた右肩の痛みが完治していないようで、試合中にも度々肩を気にするしぐさを見せており、けっして万全とはいえない体調に見えた。 さらに相手のペットナークンもやっかいな相手だった。タイの2大ブランド、ラジャダムナンとルンピニーに続く、泰国プロムエタイ協会の元ウェルター級王者とアナウンスされたペットナークンは、武田と対戦経験のあるビッグベンからタイトルを奪った実力者。全日本キックの佐藤嘉洋と対戦したチャルムサックにタイトルを奪われている。
試合は、トップファイター同士らしい技術戦となった。パンチ・ローを狙う武田に対し、ペットナークンは開始直後からロープを背負いながらパワフルな右ミドルを何発も武田の脇腹に叩き込む。さらには武田のパンチに合わせて踏み込み首相撲に捕らえる。その際、ヒザ蹴りが何発か金的に入り武田が声を荒げるシーンも見られた。 ペットナークンが完全なカウンター狙いのために、武田もなかなか得意のパンチを打ち込む隙を見出せない。ペットナークンのミドルの蹴り足を捕まえて右フックをヒットさせるも、決定打となるまでには至らない。 3Rにはペットナークンが首相撲からのヒジで武田の額をカット。さらに打ち合いになった際、ヒジが鼻に当たったのか武田は息をするのも困難な程の大量の鼻血を出し、苦しい戦いを強いられる。武田は要所で右フック、ローキックを当て、最後までペットナークンに主導権を譲らず、かろうじてドローに持ち込んだ。
白星を奪えなかった武田はバックステージで「お客さんに申し訳ない」と反省しきり。この日の大会の休憩時間明けには伊原信一・新日本キック代表がリング上で、武田の7.5 K-1ワールドMAX参戦を発表したが、武田は「先生(長江国政・治政館館長)に任せます」とコメント。これを受けた長江館長も「6対4で出したい気持ちが上だが、本人が弱気なら出せない」と答えており、態度は保留した。ちなみに新日本キック7.26後楽園大会は米田克盛がチャーンヴィット・ギャットトーボーウボンの持つラジャダムナンスタジアム・ウェルター級王座に挑戦するビッグマッチなど、主要カードが既に揃っており、武田の新日本出場とK-1のスケジュールはバッティングしない。
第12試合 メインイベント 日・泰ライト級国際戦 3分5R ○石井宏樹(藤本/日本ライト級王者) ×ジャカワーンレック・サックテーワン(タイ/ラジャダムナンスタジアムSフェザー級9位) 3R 2'35" TKO (ドクターストップ:額のカットによる)
第11試合 セミファイナル フェザー級 3分5R ○菊地剛介(伊原/日本フェザー級王者) ×遠藤心平(治政館/日本フェザー級2位) 4R 2'20" KO (3ダウン)
第10試合 セミファイナル フライ級国際戦 3分5R △深津飛成(伊原/日本フライ級1位) △ファーカノーン・シンドンタイ(タイ/泰国フライ級) 判定1-1 (49-50,50-49,49-49)
第9試合 セミファイナル 日本バンタム級王座決定戦 3分5R ×小川和宏(治政館/日本バンタム級1位) ○加村健一(伊原/日本バンタム級2位) 判定0-3 (48-50,48-50,49-50) ※加村が新王者に
第8試合 ライト級 3分5R △マサル(トーエル/日本ライト級1位) △正田孝平(藤本/日本ライト級3位) 判定1-1 (49-48,49-50,50-50)
第7試合 57kg契約 3分5R ○森田亮二郎(藤本/日本フェザー級3位) ×風神和昌(野本/日本バンタム級4位) 判定2-0 (50-49,49-49,50-49)
第6試合 フェザー級 3分3R △ボンバー栗本(野本) △田辺祐基(藤本) 判定0-1 (29-29,29-29,29-30)
第5試合 ミドル級 3分3R ○國中厚二(市原) ×ギャオス吉田(治政館) 判定3-0 (30-29,30-28,30-29)
第4試合 ライト級 3分3R △拳太(横須賀太賀) △タイジ(トーエル) 判定0-1 (30-30,29-30,30-30)
第3試合 フライ級 3分3R ○がってん古川(治政館) ×福本真悟(横須賀太賀) 判定3-0 (30-24,30-26,30-25)
第2試合 フェザー級 3分3R ×長尾風太(西八王子大塚) ○勝山泰士(トーエル) 2R 0'52" KO (パンチ連打)
第1試合 ウェルター級 3分3R ○宮本武蔵(治政館) ×金子翔英(尚武会) 3R 2'42" KO (パンチ連打)
Last Update : 05/19
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