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(レポ&写真) [UFC 41] 2.28 ニュージャージー:宇野×ペンはドロー

Ultimate Fighting Championship "UFC 41 - ONSLAUGHT (猛襲)"
2003年2月28日(金) 米国ニュージャージー州アトランティックシティ・ボードウォークホール

  レポート:井原芳徳  写真:井田英登  【→大会前のカード紹介記事】  [→掲示板・UFCスレッド]

  ◆3月4日(火)深夜1時〜WOWOWにて再放送!

  

第8試合 UFCヘビー級タイトルマッチ 5分5R
×リコ・ロドリゲス(米国/チーム・パニッシュメント/王者)
○ティム・シルビア(米国/ミレティッチ・ファイティング・システム/挑戦者)
1R 3'09" TKO (レフェリーストップ:パンチ)
※シルビアが新王者に

 リコのタックルを突き飛ばす巨漢のシルビア。引き込んでのグラウンド戦を狙うリコに対しても、すぐ立ち上がってスタンド戦をのぞむ。リーチを生かした伸びのあるストレートを振り回し続け、そして最後は右ストレート一発。リコは尻餅をついてマットに倒れ、さらにシルビアがパンチを連打したところでレフェリーが試合をストップ。リコは地元凱旋試合を飾ることができず、ベルトも失ってしまった。



第7試合 ヘビー級 5分3R
×タンク・アボット(米国/フリー)
○フランク・ミア(米国/ヒカルド・ペレスBJJ)
1R 0'46" アンクルホールド

 パンチを振り回してきたタンクを柔術家のミアが引き込み、ガードポジションから翻弄。オモプラッタとアンクルホールドの複合技で軽々とタップを奪った。アボットには今のUFCはあまりにもレベルが高すぎたようだ。



第6試合 UFCライト級王者決定戦 5分5R
△BJペン(米国/ノバ・ウニオン)
△宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
判定1-1 (47-48,48-46,48-48)

 ペンは5回以上バックを取りねちっこくスリーパーを狙うが、宇野はこの展開を見越してか、肘をバックに振るUFCならでは脱出法で徹底抗戦を繰り広げる。スタンドでも出入りをくり返し、前回ミスしたペンのラッシュへの対応もばっちりだ。だがペンの打撃も鋭く、宇野の早い牽制のローに鋭い右カウンターを当ててくる。4Rには左目尻を切られて出血。中盤以降ペンは明らかに動きが衰えるが、宇野は倍以上の運動量でペンの最後の爆発を封じこめる。
 結局、両者決め手に欠き三者三様のドロー。ライト級王座の空位はまだ続き、現段階では今回のトーナメントにかわる王座決定策は発表されていない。とはいえ、前回の失敗を消化して逞しさをみせた宇野と、クラス最強の勝負強さを発揮したペンの両者が、非常に高い水準でデッドヒートを繰り広げたという意味で、この試合はチャンピオンシップとして十分意義のある一戦だったといえるだろう。

 



第5試合 ミドル級 5分3R
○マット・リンドランド(米国/チーム・クエスト)
×フィル・バローニ(米国/ラスベガス・コンバットクラブ)
判定3-0 (29-28,29-28,29-28)

 1、2R、バローニのアグレッシブな打撃をリンドランドがねちっこいレスリングで封じ、何度もハーフガードポジションを奪うなど試合を優位に進める。3Rこそバローニの右ストレートが評価されポイントを許したが、有利なポジションからの打撃を重ね、再戦狙いの口汚い攻撃をくり返した“NYの悪童”退治に成功した。

第4試合 ヘビー級 5分3R
×ペドロ・ヒーゾ(ブラジル/ファス・バーリトゥード)
○ウラディミール・マティシェンコ(ベラルーシ/rAwチーム)
判定0-3 (27-30,28-29,28-29)

 ヒーゾの打撃、マティシェンコのタックルのプレッシャー合戦は、マティシェンコの圧勝。多彩なタックルでマティシェンコがテイクダウンを奪い、ヒーゾの打撃を封じ込める。その先の攻め手には欠き、2R序盤の接近戦でパンチをもらい右まぶたから出血してしまうが、試合の主導権を握り続けたのはマティシェンコだった。


第3試合 ライト級 5分3R
×マット・セラ(米国/ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)
○ディン・トーマス(米国/アメリカン・トップ・チーム)
判定1-2 (28-29,28-29,30-28)

 セラは左フックからのタックルを飽く事なく繰り返し、トーマスは正確無比な左のカウンターをセラの顔面にぶち込みつづけ、果てしない鬼ごっこが最後まで続く。
 試合終了直後はセラに軍配。だがジャッジの集計が間違っていたことが判明し、両者が控え室に戻った後にトーマスの勝ちに訂正されるという、UFC史上例のないハプニングがあった。

第2試合 ヘビー級 5分3R
○ガン・マギー(米国/ルイス&ペデネイラス・バーリトゥード)
×アレッシャンドリ・“カフェ”・ダンテス(ブラジル/グレイシー・バッハ)
1R 4'49" TKO (グラウンドパンチ)

 巨漢のマギー対策として、カフェは下から足に絡み付いてサブミッションを狙うが、マギーはびくともせず、逆にパンチを落とされての失神KO負けとなった。


第1試合 ライト級 5分3R
○イーブス・エドワーズ(米国/サード・コラム)
×リッチ・クレメンティ(米国/チーム・エクストリーム)
3R 4'07" チョークスリーパー

 エドワーズはスタンドでフェンス際に押し込んで膝を見舞い続け、このまま判定勝ちを狙うかという試合運びだった。だが3R後半、倒れ際にうまく体を動かしマウントポジションを取ることに成功し、パンチを連打。最後はバックマウントからのスリーパーで一本勝ちをおさめた。

Last Update : 03/02

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