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[WBCムエタイ] 第2回日本ランキング委員会で日本ランキング更新

(7/7 up) ムエタイおよびキックボクシングルール肘有り5Rの日本人ランキングを決める「WBCムエタイ日本ランキング委員会」の第2回会合が6日、都内で行われ、同ランキングが更新された。
 3月29日の1回目の会合の模様と第1回日本ランキング一覧表はこちら。前回参加者のうち熊久保英幸氏のみ、スケジュールの都合により今回欠席した。

 第1回日本ランキングはWBCムエタイ本部に提出され、6月度の世界ランキングに反映された。日本で上位の山本元気、増田博正、寒川直喜、澤屋敷純一の計4名が新たに世界ランク入り。日本で順位の低い正木和也、日本で圏外の城戸康裕、マグナム酒井、子安慎吾、ノブ・ハヤシの計5名は世界でも圏外となった。

【WBCムエタイ世界ランキング入りしている日本人:07年6月度】 ※( )内は前回順位

 スーパーフェザー級:15位(-)・山本元気(※日本ランクではフェザー級)
      ライト級:10位(10)・石井宏樹 15位(-)・増田博正
    ウェルター級:4位(3)・大輝 14位(-)・白須康仁(※Sウェルターから移動)
スーパーウェルター級:9位(8)・山内裕太郎 
      ミドル級:6位(6)・松本哉朗 12位(-)・寒川直喜
      ヘビー級:17位(-)・澤屋敷純一 30位(30)・内田ノボル


 第2回日本ランキングは以下のとおり。第1回〜第2回の会合の間に日本人が出場した、ムエタイおよびキックルール肘有り5Rの試合の一覧データを見ながら議論された。当然該当ルールでの勝ち星の多い選手の評価が高くなるが、たとえ負けていても、日本ランカー相当の実力の選手ならば、肘有り5Rで積極的に試合をしたこと自体がプラス査定の材料となる。なおかつ内容が伴っていれば高い評価を得られる。
 
【WBCムエタイ日本ランキング委員会・07年7月6日制定ランキング】

 ・特に表記の無い王座・ランキングは、その選手の該当階級のもの
 ・( )内は前回順位


◆フライ級 (112 lbs, 50.802 kg)
1 (1) TOMONORI(OGUNIジム/NJKF王者・MACH GO GO優勝)
2 (2) 魂叶獅(はまっこムエタイジム/前J-NETWORK王者・MACH GO GO準優勝)
3 (5) 建石智成(尚武会/前 新日本王者)
4 (3) 飛燕野嶋(KAKUMEI契明ジム/MA日本王者)
5 (4) 森田晃充(士道館橋本道場/MACH GO GOベスト4・MA日本前王者/MA日本バンタム級1位)
6 (5) 高橋拓也(拳之会/NJKF 1位)

※建石は新日本王座を防衛し、KO負けながらも実力者タイ人とも対戦し、肘有り5Rで積極的に試合を行ったことが評価されランクアップした。他のランカー5人は肘有り5Rでの試合を行っていない。

◆バンタム級 (118 lbs, 53.524 kg)
1 (1) 米田貴志(OGUNIジム/NJKF王者・真王杯55kg級優勝)
2 (2) 藤原あらし(S.V.G./全日本王者・真王杯55kg級準優勝)
3 (3) 国崇(拳之会/NJKF 1位・真王杯55kg級ベスト4)
4 (6) 寺戸伸近(BOOCH BEAT/全日本1位・真王杯55kg級ベスト4)
5 (4) 深津飛成(伊原道場/新日本王者)
6 (5) 蘇我英樹(市原ジム/前 新日本王者/新日本フェザー級2位)
7 (-) 前田浩喜(インスパイヤードモーション/NJKF 2位)

※藤原はラジャダムナンでタイ人にTKO勝ちしたが、米田の対ワンロップでの善戦(判定0-2で負け)も高く評価され、首位入れ替わりは無かった。
※寺戸はチェ・ジンスン戦での1R KO勝ちが評価されランクアップ。
※前田は2試合ともKO勝ちし、うち1試合がMA日本王者の岩波祐次戦のためランク入り。
※蘇我は7月、新日本のフェザー級王座に挑戦するため、次回はフェザー級に移動の模様。


◆フェザー級 (126 lbs, 57.153 kg)
1 (1) 山本元気(DEION GYM/全日本1位/WBCムエタイ世界Sフェザー級15位)
2 (2) 久保優太(立川KBA/NJKF王者)
3 (-) 前田尚紀(藤原ジム/全日本2位)
4 (5) 中村元気(クロスポイント・ムサシノクニ/全日本4位)
5 (3) 山本真弘(藤原ジム/全日本王者)
6 (4) 菊地剛介(伊原道場/新日本王者)

※山本元気はラジャダムナンで活躍中の元ランカーとドロー、久保は59kg契約でノーランカーのタイ人に判定勝ちしている。
※石川直生とタイトル戦を行ったためSフェザー級扱いとなっていた前田は、本来フェザー級であることから、フェザー級に移動した。ラジャダムナンで128lbsで試合をし1R TKO勝ちをおさめている。
※中村はM-1のラジャサクレック戦以外にも、タイでの2試合でも勝利し計3勝したことが評価された。1勝1敗の真弘、1分の菊地は、試合内容への委員の評価が厳しく、中村よりも下になった。


◆スーパーフェザー級 (130 lbs, 58.967 kg)
1 (2) 石川直生(青春塾/全日本王者)
2 (1) 桜井洋平(Bombo Freely/真王杯60kg級優勝/NJKFライト級王者)
3 (3) 大宮司進(シルバーウルフ/真王杯60kg級ベスト4・M-1王者)
4 (-) TURBΦ(FUTURE_TRIBE ver. O.J/WMAF王者)
5 (5) ラスカルタカ(月心会/真王杯60kg級ベスト4/全日本フェザー級3位)
6 (4) 中須賀芳徳(OGUNI GYM/真王杯60kg級準優勝/NJKFフェザー級2位)

※石川はライト級日本ランカーの梶原と引分け、ラジャダムナンでTKO勝ちしたことが評価され1位に。
※桜井は真王杯で優勝したためこの階級に入っているが、委員からは「次回からはライト級に戻すべきでは」との意見も出た。
※大宮司はルンピニー5位のアタチャイに4R TKO負け。
※7位のアトム山田にTKO勝ちしWMAF王者となったTURBΦが、過去の実績も評価されランク入り。敗れた山田は圏外に。
※ラスカルはNJKFライト級2位の砂田将祈にKO勝ちしたことが評価され、中須賀と順位が入れ替わった。


◆ライト級 (135 lbs, 61.235 kg)
1 (1) 石井宏樹(藤本ジム/WBCムエタイ世界10位・新日本王者)
2 (2) 増田博正(スクランブル渋谷/WBCムエタイ世界15位・全日本王者)
3 (3) 大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ王者)
4 (7) 梶原龍児(チームドラゴン/前J-NET王者/WFCA世界王者(肘無し))
5 (-) 小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NET 1位)
6 (-) 壮泰(橋本道場//MA日本スーパーライト級王者)
7 (5) 西山誠人(アクティブJ/元J-NET王者)

※大月はラジャダムナンで試合をしたが、敗れた上、今年に入り増田に敗れていることからランクアップ無し。
※スーパーフェザー級1位の石川と引き分けた梶原が4位に上昇。
※ブランクのある前4位のサトルヴァシコバと、前6位の木村允が圏外に。
※小宮は石井に敗れるも、1Rに2ダウンを奪う等、内容が評価されランク入り。
※壮泰は山崎通明に右ミドルでTKO勝ちしMA王座を獲得したことが評価されランク入り。スーパーライト級の日本ランクが無いため、これまで主戦場のライト級扱いに。


◆ウェルター級 (147 lbs, 66.678 kg)
1 (-) 山本優弥(青春塾/全日本王者)
2 (-) 水町 浩(士魂村上塾/MA日本王者)
3 (4) 正木和也(藤本ジム/新日本王者)
4 (5) 笛吹丈太郎(大和ジム/NJKF王者)
5 (-) 石毛慎也(東京北星ジム/元NKB王者)
6 (-) 湟川満正(AJジム/全日本 1位)
7 (-) 健太(E.S.G./NJKF 1位)

※前1位の大輝、前2位の白須は世界ランクではウェルター級だが、現在の主戦場のスーパーウェルター級へ日本ランクでは移動。前3位のアマラはブランクがあるため圏外へ。この3人が抜けたため、現在の各キック団体のウェルター級王者と上位ランカーを改めて査定する形で刷新された。
※山本は湟川を判定で破り全日本王者となり、過去の実績も評価され1位に。接戦だった湟川もランク入り。
※水町はMAの王座戦で笹谷淳に飛び膝でTKO勝ちした試合内容と過去の実績が評価され2位に。
※石毛はセンチャイに判定負けしたが、今回の試合出場と過去の実績が評価されランク入り。
※健太はKENに1R KO勝ちし笛吹のNJKF王座挑戦権を獲得しランク入り。


◆スーパーウェルター級 (154 lbs, 69.853 kg)
1 (1) 山内裕太郎(AJジム/WBCムエタイ9位・全日本王者)
2 (2) 望月竜介(U.W.F.スネークピットジャパン/全日本1位)
3 (-) 大輝(JMC横浜GYM/全日本2位/ラジャダムナン ウェルター級3位・WBCムエタイ世界ウェルター級4位)
4 (-) 白須康仁(花澤ジム/WMAF王者/WBCムエタイ世界ウェルター級14位)
5 (3) 新田明臣(バンゲリングベイ//UKF世界ミドル級王者)
6 (6) 濱崎一輝(シルバーアックス/全日本2位)

※大輝、白須がウェルター級から移動。望月は大輝に判定勝ち、白須はミドル級の我龍に判定勝ちしWMAF初防衛。
※濱崎はM-1王者のクンタップに判定負けしたが、肘有り5Rで試合をしたことが評価され、前4位の白虎、前5位の佐藤晧彦よりも上位となった。


◆ミドル級 (160 lbs, 72.575 kg)
1 (1) 松本哉朗(藤本ジム/WBCムエタイ6位・新日本王者・ラジャダムナン6位)
2 (4) 中村高明(藤原ジム/全日本王者)
3 (2) 寒川直喜(バンゲリングベイ/WBCムエタイ12位・J-NETWORK王者)
4 (-) 若生浩次(大阪真門ジム/NKB王者)
5 (3) 我龍真吾(ファイティングマスター/M-1王者)

※中村が白川裕規を判定で破り全日本王者となったためランクアップ。
※若生が阿久澤英一をテンカオでKOしNKB王座を獲得し、実力の高さも評価されランク入り。
※我龍は白須のWMAFスーパーウェルター級王座に挑戦するも判定負けでランクダウン。
※ブランクがある前5位の須藤信充は圏外へ。


◆ヘビー級 ( 230 lbs, 104.50 kg)
1 (1) 澤屋敷純一(チームドラゴン/WBCムエタイ17位・前J-NET王者)
2 (2) 内田ノボル(ビクトリージム/WBCムエタイ30位・新日本王者)

※変動無し。
※澤屋敷はJ-NET王者を返上し、K-1に専念する模様のため、次回は圏外になる可能性は高い。
※ヘビー級は肘有り5Rの試合自体が少なく、他の階級に比べ層が薄いため、日本ランキング廃止の提案も委員から出された。




 なお、現行の世界ランキングでは、ミドル級までは15位までしか無いが、それ以上の階級では20位までや、多い階級では30位まで設定されている。委員の間からは「ムエタイはタイが本場。活性化のためにも、ミドル級以下も20位以下までランキングを作るべきではないか」といった意見も出された。

 第3回会合は夏場の重要カードのピークが過ぎる、9月中旬〜10月上旬に行われる予定だ。(井原芳徳/WBCムエタイ日本ランキング委員)

Last Update : 07/07 23:11

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