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[GCM] 世界規模のケージ大会ネットワーク発足。DOGの改名も

(9/12 up) 国内で唯一ケージを使った総合大会を定期開催しているGCMコミュニケーションが、世界各地のケージ大会のプロモーターとの交流組織「World Wide Cage Network(WWCN:ワールド・ワイド・ケージ・ネットワーク)」を発足した。主旨等詳細は下記のプレスリリースを参照。
 UFCへの選手派遣の橋渡しがWWCNの最大の目的だが、所属プロモーター間の選手の行き来の活発化も期待できる。GCMの磯野元氏の話によると、早くもイギリスの「ケージウォーリアーズ」からは8人トーナメントへの選手派遣を提案されているという。
 9/9のDOGのサブタイトルは「第1章最終幕」。同大会のパンフ兼GCMオフィシャルマガジン「VICTORIOUS(ヴィクトリアス)」創刊号では、GCMの久保豊喜社長が「WKということじゃなくて、UFCで勝てる日本人を送り込みたい」等と語り、DOGをこれまでのWKネットワーク所属選手のための大会から、実力が正当に評価されない外部選手も活躍できる大会に脱皮させたいという考えを示している。
 世界ネットワーク化に合わせ、DOGという大会名自体も変わる方向。英語圏ではDOGという名称が理解されず、「DEMOLITION of Octagon Gear」という正式名の文法にも問題があることが理由だ。
 久保社長は「お客さんが楽しめる試合を心がけることは興行として当然ですよ。でもスポーツとして強い人間がトップに立つ、当たり前のことを実行したい。強い奴が君臨する戦いの場を創りたい」とも発言。“第2章”からの飛躍に大いに期待したい。(井原芳徳)


World Wide Cage Network

1)ネットワーク・ポリシー
 現在、世界に広がるMMA人気にあって、ケージ(金網)を使った戦いは、主流になりつつあります。そのケージを使ったMMAの頂点は、UFCであることは間違いありません。ただ、MMAワールドにはまだヒエラルキーというものが存在せず、UFCを初めとする大手プロモーションに出場する選手は辣腕のマネージャーに恵まれている、たまたまUFC首脳が目にした試合で見いだされているという、選手にとっては受身の状態であることに違いありません。
 そこでワールドワイド・ケージネットワーク(WWCN)は、欧州、豪州、日本、北米のケージを使ったMMAプロモーションの活発な交流を促し、選手の育成、マーケティングの裾野を広げ、ケージを使ったスポーツとしてのファイティングビジネスの根幹をサポートする目的で、発足されました。
 将来的なWWCNの目標は、第一にこのネットワークが生んだ優れたプロフェッショナルファイターを、UFCを初めとする大手プロモーションへ、政治的な思惑など関係なく、迅速に活躍の場を移せるよう、ストラクチャー的な組織になる。第2にケージネットワークに属するプロモーションのビジネスの円滑化を促し、さらなるビジネス機会の増加、発展を目指すというものです。

2)参加プロモーション (※「」内は大会名)
[1] 英国 ウェオリアーズ・プロモーションズ「ケージウォリアーズ」
[2] フィンランド ノルディック・ファイトスポーツ・プロモーション&マネージメント「ザ・ケージ」
[3] 豪州 ウォリアーズ・レアルム・リアリティファイティング「ウォリアーズ・レアルム」
[4] 日本 GCMコミュニケーション「D.O.G」
[5] 米国 パンジア・ファイト・エンタープライズ「パンジア・ファイト」

3)今後の方向性
[1] まず第一段階として、選手の交流を考える。
[2] 権利ビジネスとして、互いのマテリアル映像交渉権を持ち合い、各国でのTV中継を目指す。日本側としては、まずWWCNのベストDVDを作成し、販売。ネットワーク参加メンバーでの自国内での販売権を譲渡。
[3] ロゴマークを作成し、各自マーチャンダイジングに活かす。互いの大会のロゴも加盟国のなか相互利用しあう。
[4] 将来的には、ルール、レギュレーション&階級をできるだけ統一のものにする。
[5] いずれは、WWCNオフィシャル・ロゴ入り、オープンフィンガーグローブを製作、ネットワーク参加組織は同じ規格のグローブを使う。
[6] 選手のマネージメントについて。
 WWCNにとって、選手は「配下」選手ではなく、「出場」選手でしかない。試合に出場する契約書は存在しても、マネージメントは一切関わりないというクリアな関係を目指す予定です。WWCNの仕事は「場」の提供と、ネクストステージへの「橋渡し」となります。仮にUFCなどと交渉を持っても、WWCNの仕事は窓口であり、選手の紹介と照会という作業まで。条件の話し合いはそれぞれのマネージャーに引き継ぐ。
[7] 参加メンバーの横のつながりという部分で、何か問題が起こった場合、仲介に立つ立場として、WWCNの人間が仲介をする。これらの作業のために、直接、興行プロモーション関係として関わっていない中立の立場の人間で、諮問機関を作る。

Last Update : 09/12 16:38

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