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[全日本キック] 11.23 後楽園:小林聡、復帰戦のカギは右腕

全日本キック "SCRAMBLE" 11月23日(日) 後楽園ホール  [→掲示板・キック&K-1 MAXスレッド]

(11/7 up) 小林聡が所属の藤原ジムで10月29日、マスコミ向けに練習を公開した。若手の前田尚紀、山本真弘相手に90秒ずつリング内で実戦形式のスパーリングをした後、3分間のミット打ち。奇声を上げながらのミット打ちは、もう記者も見慣れているが、毎度そのケダモノのような迫力には圧倒させられる。
 だが一歩練習から離れると「性懲りもなくまた戻ってきました」と第一声。ニヒリストに戻るのが小林の魅力だ。「1月4日の後楽園大会で復帰する予定だったんだけど、体も動けたし、金もなかったんで」とニヤリ。「練習は最初しんどかったけど、11月の試合が決まって、鼻水たらして練習してたら、だんだん動きたい気持ちになってきた。今は凄い充実してますよ」。
 小林は一昨年5月のジャン・スカボロスキー戦の直後から右肘に違和感があり、今年5月のトーナメントで敗れた後、6月中旬に手術。2週間入院し、9月頃にリハビリが終了し、ようやく右のパンチを打ち始めることができるようになった。右腕に決定的なダメージを負ったのは去年9月のサムゴー戦だったといい、強烈な左ミドルの連打を右肘に浴び続け3RKO負け。「肘の怪我がなかったら、5Rまで行けたんじゃないかな。ま、同じKO負けでもね」とシニカルに笑う小林だが、その言葉からは、口では言い切れない小林の悔しさが伝わってくる。休業中、全日本キックでは下の世代の大月晴明、佐藤嘉洋がメインを務めたが、「面白くねぇなぁ」と思っていたといい、溜まったストレスも、リング上で発散するつもりだ。
 復帰戦の相手はAJジムの成長株・吉本光志。小林の後輩・上杉が9月の北沢大会と対戦したのを見ており、過去の試合のビデオも見るつもりだが、「試合が始まらないとわからない」と相手のことはそれほど気にしていない様子。その後の展望についても「とにかく今回の試合に勝たなきゃしょうがない」と語り、ひとまず吉本戦で自分の復調具合を見極める考えのようだ。初挑戦のサドンデスマッチについては「名前がカッコ悪いなあ。昔のテレビ番組の『お笑いサドンデス』みたいで。3Rで決着を付けますよ」と発言。「今年入ってから思いっきり右ストレートを打ってない。右肘も去年の9月から出してないんで、どちらも出しますよ」と言い、快進撃を続けていた頃の動きが、どこまで取り戻せるかがこの試合のポイントとなりそうだ。(井原芳徳)

■師匠の藤原敏男氏「私も現役時代に10ヶ月ぐらい休んだことがあったが、小林もいい意味で休養と過去を振り返る時間が取れたと思う。30歳を過ぎて体力も落ちてるので、いかに少ない動きで効果的を上げるかがポイントだろうね。右腕はいい動きになりつつあると思うよ」

小林が緊急復活。大月&サムゴー欠場受け

(10/23 up) 大月晴明とサムゴー・ギャットモンテープの欠場を受け、“野良犬”小林聡が急遽復活しメインを務めることが決まった。
 大月は来年1月4日(日)後楽園大会で、全日本ライト級王座の初防衛戦を控えているが、本人より「現在のコンディションでは11月、1月の連戦はできない」との申し入れがあり、防衛戦に専念することとなった。サムゴーに関しては、全日本キックが日本人有力数選手に対戦オファーを行ったものの、いずれも決定に至らず、残念ながら出場延期となってしまった。連盟では現在対戦相手を公募している(関連記事)。なお、両者の欠場により、当初発表のチケット料金とチケット発売開始日が変更となった。チケットは10月25日(土)より発売開始。
 メイン出場予定2選手が欠場という非常事態のなか、当初来年1月大会で復帰を予定していた小林へ出場を打診したところ、所属の藤原ジムの藤原敏男代表がゴーサイン。急きょ小林聡のメイン出場を決定した。小林は3月の全日本ライト級最強決定トーナメントで、韓国のイム・チビン相手に初戦敗退。イムの負傷欠場により5月の決勝トーナメントに敗者復活したが、準決勝で花戸忍に敗れた。その試合後リング上でグローブをはずし客席に投げ入れ、引退を示唆するような行動を取ったが、復帰に向け体調を整えていた。
 今回の試合は3分3R・最大延長2Rのサドンデスルールで行われる。相手の吉本光志は春にJ-NETから全日本に移籍し、現在3連勝中の成長株。9月の北沢大会では小林の後輩・上杉を下した。気の強さが前面に出るファイトスタイルが持ち味。勢いで小林を喰ってしまってもおかしくはない。
 セミファイナルには、J-NETWORKを離れスクランブル渋谷所属となった増田博正が登場。新鋭・藤牧孝仁と、全日本ライト級王者・大月への挑戦権を賭けて争う。増田は昨年3月、藤牧は今年3月に大月にKO負けしており、両者ともリベンジとベルト取りを目指しての大事な試合となる。
 他にも山本優弥 vs. 加藤督朗など5試合が決定している。(井原芳徳)

 

全日本キックボクシング連盟 "ALL JAPAN KICKBOXING 2003 SCRAMBLE"
2003年11月23日(日) 東京・後楽園ホール
開場・17時 フレッシュマンファイト開始・17時30分 本戦開始・18時30分

第8試合 メインイベント 63kg契約 サドンデスマッチ(3分3R・延長2R)
小林 聡(藤原ジム/WKA&WPKC世界ムエタイ・ライト級王者) 
吉本光志(AJジム/全日本ライト級5位)

第7試合 セミファイナル 全日本ライト級挑戦者決定戦 3分5R
藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/2位) 
増田博正(スクランブル渋谷/元全日本&J-NETWORKフェザー級王者)
※勝者は2004.1.4後楽園で王者・大月晴明に挑戦

第6試合 ウェルター級 3分5R
山本優弥(空修会館/2位) 
加藤督朗(PHOENIX/WMTAサウスパシフィックSライト級王者)
※この試合で加藤がKOまたはTKO勝利した場合、現在山本が有する2004.1.4後楽園でのウェルター級王者 ・山内裕太郎への挑戦権が、加藤に移動する

第5試合 フェザー級 サドンデスマッチ(3分3R・延長2R)
サトルヴァシコバ(勇心館/5位) 
村山良和(はまっこムエタイジム/8位)

第4試合 ウェルター級 サドンデスマッチ(3分3R・延長2R)
小松隆也(建武館/6位) 
箱崎雄三(TEAM-1)

第3試合 ウェルター級 サドンデスマッチ(3分3R・延長2R)
湟川満正(AJジム/4位) 
長谷川誠(青春塾)

第2試合 ライト級 3分3R
畑尾龍宏(REX JAPAN) 
凱斗亮羽[かいと・りょう](S.V.G.)

第1試合 フェザー級 3分3R
栗原 豊(光ジム)
清水英樹(月心会)

フレッシュマンファイト第3試合 ミドル級 3分3R
中園貴宏(S.V.G.)
大和東洋(REX JAPAN)

フレッシュマンファイト第2試合 ミドル級 3分3R
木塚龍司(勇心館)
川上信吾(GENESIS)

フレッシュマンファイト第1試合 ヘビー級 3分3R
川崎康弘(士心館)
谷村光教(S-FACTORY)

※出場選手はケガ等により変更となる場合がありますのでご了承ください。



■チケット料金  ※当日は\1,000アップ
 RS席 \10,000 S席 \6,000 A席 \4,000

■チケット発売所:10月25日(土)発売
 チケットぴあ(0570-02-9999),後楽園ホール(03-5800-9999),全日本キック(03-3365-1171)

Last Update : 11/07

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