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Report
慧舟會 99.10.17「G.C.M. / CONTENDERS II」TFMホール

セミファイナル(体重無制限 5分1Rエキシビジョン) 
和術慧舟会東京本部
宇野薫
エキシビジョンのため勝敗はなし
パンクラスP's LAB
渋谷修身
  初は桜庭和志と対戦する予定だった宇野薫だが、直前で相手が変更になり、パンクラスの渋谷修身との対戦になった。横浜高校時代の同級生である2人だが、両者の現在の立場を考えると、まさに夢の対決ともいえるドリームカードである。エキシビジョンとはいえ、主催者である宇野が不甲斐ない試合をするわけにはいかない。20キロ以上の体重差をどう克服するかが注目された。


  宇野は裸足、渋谷はリングシューズを履いてリングイン。低い体勢からタックルを狙う宇野だが、渋谷はかまわずにコーナーに押しこんでいく。このあたりはパワーと体重で勝る渋谷が有利か。さらに渋谷は宇野のタックルをがぶるとそのままギロチンチョークへ。これを嫌った宇野が反転すると、そのまま腕を取って腕十字固めへ移行する。一瞬極まりかけたが、汗で滑ったか宇野が腕を抜いてそのままスタンドへ。両者の動きにすばやい動きに客席から歓声が上がる。


  スタンドになると宇野は再三タックルを狙うが、これはことごとく渋谷に読まれてテイクダウンすることができない。逆に渋谷がタックルで宇野をテイクダウンすると、そのまま宇野のバックに回ってチョークを狙う。これを辛くもクリアした宇野は、試合終盤にようやく片足タックルから渋谷をテイクダウン。上を制することに成功するが、渋谷はなんとそのまま立ちあがって宇野を投げ捨ててパワーの違いを見せつける。


  やはり25キロの体重差の壁は厚かったか。エキシビジョンということで判定は無しだったが、試合内容としては渋谷が宇野を圧倒する場面が目立った試合だった。とはいえ、25キロの体重差にも関わらず、観客を引き込む試合を展開した宇野も立派にホスト役を果たしたといえよう。試合自体は軽めの内容で、試合終了後には両者が笑顔で握手する場面も見られた。‘日本版アブダビコンバット’とも言われるコンテンダーズだが、このような夢の顔合わせが今後も実現されることを期待したい。



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次の試合 :10. 三宅靖志 vs 五味隆典

レポート:沢之崎 薫 カメラ:茂木康子

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