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99･9･5“IV 修斗 the Renaxis 1999”後楽園ホール

第七試合　ウェルター級３回戦

○ 宇野薫　　ｖｓ　　ディン・トーマス ×

［慧舟会］　　　　　［インターナル・パワー］

３Ｒ３分16秒　スリーパー・ホールド

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　宇野の、ウェルター級王者となって、というより、あの「佐藤ルミナ」を倒してからの初の試合である。相手は、「フロリダＮＨＢ界の大物」というふれ込みで来日したディン・トーマス。無名ではあるが、修斗は、無名ながらも実力のある選手のブッキングには長けており、決して油断はできない。

　１Ｒ。トーマスのリーチの長さが生きる。
　制空圏が広く、宇野がタックルで飛び込めない。切られて、その度ごとに上からのパンチを貰う。組み付こうにも、間合いを保つために鋭いキックを放ってくるので、なかなか距離がつめられない。

　しかし、この程度で攻めあぐねているようでは、王者の肩書きが泣く。２Ｒ目から、タックルを低く、しかも片足をきちんと取るスタイルに変更、着実にテイクダウンをしていく。トーマスも、オープン・ガードから宇野の体を突き放しスタンドに戻っていくが、均衡は崩れ始めている。
　そして３Ｒ。タックルからテイクダウンした宇野は、一旦立ち上がってから飛び乗り、見事にトーマスのガードをパス。マウントを奪取して、パンチを落とす。これはもがいて逃げ、足で突き放しにいったトーマスだが、宇野は再び覆い被さり、今度はバックを取り、そのままスリーパー。
　着実に仕留めた。

　次の10月は、ルミナが復活してくる。
　来るべき再戦の日まで、宇野が星を落とすことは許されない。

　

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