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99.10.28 リングス ワ−ルドメガバトルオープントーナメントKING of KINGS
国立代々木競技場第二体育館

第11試合 トーナメントAブロック2回戦 5分2R 
×
リングス・ジャパン
金原弘光
 
判定
20-20
20-19
19-19
アメリカ/グレコローマン・レスリング
ダン・ヘンダーソン
 

 
  本がよもやの敗戦。
 ここで金原が崩れると、Aブロックは日本人選手全敗となってしまう。なんとか勝ち上がってもらいたい、というのが会場の気持ちだっただろう。

 それに応えるように、アグレッシブに打ち合いにいく金原。
 だが、組んで倒したところで、ヘンダーソンのパンチが金原の顔面を襲い、鼻血を出してしまう。ヘンダーソン、イェロー。しかし、二戦目で呼吸が苦しくなってくるところで、鼻血というのは大きなハンディキャップだ。
 それでも打ち合いに応じ、組んでは関節を狙う金原。


  しかし、ヘンダーソンを崩すのは相当に難しい。
 殆ど間合いがなくなってもきっちり当てるパンチをヘンダーソンは持っている。そのため、飛び込み方を少しでも間違うと、逆にパンチの連打を喰らう。何とか組みついても、レスリング出身のヘンダーソンは、逆にテイクダウンし、上に乗って来る。極めには行かせないため、ブレイクになるのだが、その度に金原は正座状態で座り込み、コーナーに戻っていこうとする。だが、試合の流れを途切れさせたくないレフェリーが中央に引っ張る。スタミナ切れもしくはダメージの蓄積を想像させ、印象が悪い。
 それでも、金原は、スタンドではハイや踵落としをフェイントに使い、グラウンドでは、下の体勢であっても、アームロックや腕十字を狙い、攻めを途切れさせることがない。そして、2Rに入ると、次第にヘンダーソンを金原のパンチが捉え始める。
 だが、ここで時間終了。


  判定は、藤原のみがヘンダーソンに入れて1-0。イェローがあったにも関わらず、ヘンダーソンの優勢点が高く評価される結果になった。
 通常なら1点ではドロー。金原も延長ラウンドがあると思っていたようだが、トーナメント戦ということで勝敗が決着してしまった。日本人選手、全滅である。



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次の試合 :12. ブラッド・コーラー 対 イリューヒン・ミーシャ

レポート:山名尚志 カメラ:井田英登

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