UFCの猛者の登場が続く。グレコ・ローマン世界選手権2位。第17回のUFCではミドル級トーナメントを制しているダン・ヘンダーソン。ランディ・クートゥアをセコンドに引き連れての登場である。勿論、オープン・フィンガー・グローブを着用。
対するバクーリもレスリングの実績では負けていない。だが、VTの経験はなく、グローブも付けていない。
悪い予想が的中した。
ヘンダーソンは、腰を落とし、間合いが詰まっても的確に相手の顔面を拳で打ち抜くVT流の打撃技術を完全に身につけている。これに対して、バクーリは、太い腕を振り回して張り手にいくくらいしか対抗手段がない。
ともかく組みにいくバクーリ。
体重差を利用してロープに押しつけて反り投げにいく。が、ヘンダーソンもレスリングの実力者。そのままべたっと投げられたりはしない。半身で落ち、すぐにスタンドに戻る。そしてパンチ、パンチ。接近して膝。
傷だらけになるバクーリの顔面。
顔面が俯いていく。
もう勝機はない。最後はヘンダーソンの膝蹴りをくらい、あきらめたように腰を落とした。
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