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99.10.28 リングス ワ−ルドメガバトルオープントーナメントKING of KINGS
国立代々木競技場第二体育館

第3試合 トーナメントAブロック1回戦 5分2R 
×
リングス・オランダ
アリスター・オーフレイム
 
2R
判定
リングス・ロシア
コーチキン・ユーリー
 

 
  ルバート・アイブル、鬼の霍乱。対戦相手を次々負傷欠場に追い込んで来たアイブルだが、珍しく、自分自身が突然の欠場となってしまった。回復が早ければBブロックに出場の予定。リングス・オランダのトップであるだけに、期待して待っていたい。
 急遽代役を勤めることになったのは、ヴァレンタインの実弟、アレスター。今大会最年少の19歳。リカルド・フィエートをスリーパーで下した、という実績を買われての急な登用である。ルックスは、まさに、「若き日のオーフレイム」。ドレッド・ヘアの下に稚気残る顔が初々しい。
 対するユーリーは「極真魂でモラエスの猛攻を乗り切った男」。あの時のVT経験がどう消化されているか。


  スタンドではユーリーの技術の的確さが目立つ。直線的な中段、下段、そしてパンチがアレスターを襲う。対するアレスターは、まだまだ才能だけで勝負している段階。持ち前のバネで突進し、パンチを振り回し、組んでの膝を狙う。しかし、テクニック不足の感は否めず、単調。有効打は与えられない。
 アレスターのバネに戸惑いながらも、機を見てはロープ際に押し込み、顔面、ボディとパンチの連打を決めるユーリー。途中からは、アレスターの打撃技術を見切ったか、ノーガードで挑発。どんどんとプレッシャーを掛けていく。スタンドでは明らかに優位である。
 だが、組み付いてから後がよくない。
 柔道の経験もあるためグラウンドでは優位に立てると思ったのだろう、積極的に組みに行き、アレスターを腰に乗せて投げるユーリー。しかし、ポジショニングの概念が全くといっていい程ない。アレスターのグラウンドも決して上手いとは言えないのだが、ともかくセオリーには合っている。何度テイクダウンしても、アレスターにバックを取られ、あるいは上に乗られてしまうユーリー。1R終了間際には、アレスターのスリーパー狙いにあわやという場面も見られた。
 試合は、スタンドで圧倒したユーリーが、投げにいっては逆にアレスターに押さえ込まれるというパターンのまま終了。ジャッジ判定2-0により、ユーリーが、二回戦への出場資格を得た。

※本大会では、勝負が付かなかった場合、太田章、モンテ・コックス、藤原敏男の三人のジャッジによる判定にゆだねられる。判定がドローの場合、延長ラウンドを実施。それもドローであった場合、審議委員が勝敗を決する。


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次の試合 :4. ヴァレンタイン・オーフレイム 対 アントニオ・ノゲイラ

レポート:山名尚志 カメラ:井田英登

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