第2試合 トーナメントAブロック1回戦 5分2R | ||||||||||||||
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早くも「ネットワーク外」からの選手の登場である。レナート・ババル。96年&99年南米レスリング・チャンピオン。96&99年ブラジリアン・バーリ・トゥード・チャンピオン。ブラジルでのバーリ・トゥード大会は各種行われているから、正直、これだけでは実力のほどは判断しにくい。だが、アマレスの実績、そしてマルコ・ファスの直弟子というからには一筋縄でいくはずもない。
この「外敵」に、リングスは、しょっぱなからグロム・ザザを当てた。レスリングではオリンピック選手。しかも、ヒカルド・モラエスとのVT戦では、モラエスを押さえ込み続けて何もさせず、判定勝ちをもぎとっている。ポジション取って殴るだけのバーリ・トゥーダーなら、ザザの敵ではない。ザザを倒すには、オリンピック級のレスリング・テクニックに対抗できるだけのポジショニング能力、あるいは、「極め」の技術をしっかり身につけている必要がある。
素手のザザに対し、グローブを身につけたババル。自分からグラウンドにいく気はないらしく、ガードを上げて、パンチを狙う。それに対してお得意のタックルからのアキレスを執拗に狙うザザ。
だが、レガースなしの選手に足関節を極めるのはなかなか難しい。しかも、ババルは、ザザのアキレスへの動きにきちんと対応し、自らもザザの足首をとってアンクル、トー・ホールドを極めにいく。同体。ブレイク。
その後も立ちアキレスを狙うザザの動きを制するババル。ならばと首を袈裟に固めにいっても、ガードでコントロールし、きっちりとディフェンス。ガードを取られまいと組み付いてからザザが持ち上げにいくと、倒れ際に足でザザの首をコントロールに行き、逆に攻め立てる。ザザの攻め手が次第に狭まってくる。
こうなったら、きっちりと両足をコントロールしてアキレスに入り、ディフェンスを断ち切らなければならない。膝を落とし、両アキレスを抱えるザザ。しかし、その時、ザザの上体はババルの下からの攻撃圏に入ってしまっていた。
ザザの腕を取り、下からのアームロックに極めるババル。
自ら抱えていたはずのババルの両足が、逆に、ザザの自由を奪う。
もはやタップしか残された道はなかった。
レポート:山名尚志 カメラ:井田英登 |
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