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日本キックボクシング連盟「2001激動シリーズ」 「楠本、現役王者佐藤を1R葬!」レポート:薮本直美 |
メインイベント フェザー級/5回戦 | |||||||
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連盟の現役王者とNJKF1位ランカーの対決。両団体は今年から合同興行を組み、交流戦の機会が増えた。避けて通れないカードが早くも実現したということになる。
両者とも、前の試合では敗戦を喫し、巻き返しのきっかけとしたい一戦。1R、細かくパンチを入れていく佐藤に対し、楠本はパンチからローへつなげるコンビネーションを小気味よくヒットさせる。さらに前へ出ようとするところを前蹴りで突き放すなど、楠本はいきなりペース全開。逆に佐藤はダメージか足が動かなくなってしまう。
2R、楠本はパンチでダウンを奪うと一気に倒しに出る。右ローの連打を佐藤はカットしきれず、連続ダウン。一方的な内容だった。「勝てると言われてたから、余計プレッシャーがあった。1R終わったらなんだ、って思って、思い通りにやれましたけど。でも、もうちょっと蹴りを散らしていけばよかったですね。あれがタイ人だったら通じないですからね。力と力じゃ、タイ人には勝てないから。たとえば足を使ってやるとかしないと」
楠本自身の照準は、「ルンピニーやラジャダムナンでやってるタイ人」。みんないっしょにやったほうが盛り上がるから交流戦はいいと思う、と言いながらもすでにその先を見ている。
佐藤は王座についてから2連敗、いまだ勝ち星がない。王座を奪ったときのラッシュの勢いはどこへ行ってしまったのか。4団体交流のなかでフェザー級の猛者は楠本に限らない。これから佐藤がどういう戦い方をしていくのか、不安半分で見ていかなければならないのだろうか。
第10試合 バンタム級/5回戦 | |||||||
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前回は海老沢が判定勝ちをおさめているこのカード、両者のスタイルはまったく別だが実力差はさほどない。海老沢は過去川島のロー攻撃に泣かされているだけに、今回もローがポイントになるかと思われた。
が、始まってしまえばローの局面はさほど見られなかった。海老沢は距離を取りながら慎重な出だしだったが、懐に飛び込んでのアッパー、ショートのパンチを有効に使う。川島はハイ、ミドルとヒットを出すが、コンビネーションで追い詰めるところまでいかない。川島は2R、ローで攻勢に出る。だがローを打ちに出たところを海老沢のパンチが捕らえる格好となった。ボディ、フックと連打を浴びせる海老沢。あっという間にパンチでのスリーダウンを奪った。
第9試合 ウェルター級/5回戦 | |||||||
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K-Uウェルター級の実力者中西があっという間にスリーダウンを奪われた。ラウンド序盤、勢いよく前に出る山中のパンチが中西の顔面を捕らえる。ダウンを喫した中西は組んで攻撃をかわしたいところだが山中はそれを突き放し連打をたたみかけた。
久々の試合、1Rの早期KO決着に喜びを表す山中。連盟の看板でもあるウェルター級王者、小野瀬邦英(渡辺)をリングに呼びよせ「打倒小野瀬でいきます」と宣言。
第8試合 ヘビー級85kg契約/5回戦
河野真弓(九州比山) 対 山根浩司(八王子FSG)
勝者:山根浩司 TKO 1R2分04秒第7試合 フライ級/5回戦
日本フライ級 APKFフライ級
関健至(平戸) 対 成田勇介(みなみ)
勝者:関健至 TKO 2R0分11秒第6試合 ウェルター級/5回戦
日本ウェルター級 APKFウェルター級
篠原一仁(杉並) 対 平野祐輔(光)
勝者:篠原一仁 KO 1R2分36秒第5試合 ミドル級/3回戦
日本ミドル級 APKFウェルター級
中川裕也(渡辺) 対 松井弘治(みなみ)
勝者:中川裕也 KO 2R2分34秒
※ 予定されていた馳和徳(大阪真門)は練習中の怪我により欠場第4試合 ライト級/3回戦
日本ライト級 K-Uライト級
山田大輔(杉並) 対 宮崎正明(截空道)
勝者:山田大輔 判定3-0[30-28,29-27,29-28]第3試合 ライト級/3回戦
日本ライト級 APKFライト級
武笠則康(渡辺) 対 柿沼善行(誠)
勝者:武笠則康 判定3-0[30-28,30-28,30-27]第2試合 フェザー級/3回戦
日本フェザー級 日本プロキックフェザー級
神谷秀明(ピコイ錦) 対 和田友輔(千葉)
勝者:神谷秀明 KO 3R1分05秒第1試合 フェザー級/3回戦
APKFフェザー級 日本プロキックフェザー級
TURBO(パシフィック) 対 道中克明(千葉)
勝者:TURBO KO 3R1分23秒
レポート&写真:薮本直美 |