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Report

新日本キックボクシング協会 "REAL CHAMPION APPEARANCE"
2001年3月31日(土)東京・後楽園ホール

第11試合 トリプルメインイベント 日・泰ミドル級国際戦 71kg契約/5回戦 
泰国ラジャダムナンJrミドル級王者
小笠原仁
(伊原)
判定2-0

50-47,49-49,50-49
泰国ミドル級
メッケンナー・ソー・キンスター
(タイ)
×

 小笠原は昨年12月にタイでラジャダムナンJrミドル級王者を奪取して以来初の試合。武田にしてもそうだが、タイ人を相手にする以上防衛戦でなくても全ての試合が防衛戦とほぼ同等の重みを持つ。さらに試合内容でも王者としてのレベルの高さを求められる。

 小笠原は多彩なパンチでメッケンナーを再三脅かすのだが、あと一歩まで踏み込めず、なかなかダウンを奪えない。メッケンナーのロー中心の攻めにも小笠原はしっかり対処できている。随所の小笠原の攻めに観客も盛り上がるのだが、単発つづきで試合全体の沸騰させるには至らない。

 5Rには小笠原が何度も組み付かれ倒される。ロープに足を引っ掛けるような格好で倒れ込んでしまう場面もあり、観客のフラストレーションが溜まる一方だ。5Rが終わった途端裁定を聞かずに帰り支度を始めた多数の観客の行動にそのムードが現れている。小笠原がリング上で「1からやり直します」とマイクで話してもむなしく響き渡るだけだった。控室では「今日は0点。(マスコミの皆さんも)ボロクソに書いてください」と語り落胆の表情。この日の東京地方は2月上旬並の気温で雪も舞い散るほどの冷え込みだったが、武田とともに、Wラジャ王者にとって寒風吹き荒ぶ一日となってしまった。

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レポート:井原芳徳  写真:菊地奈々子

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