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(レポ&写真) [シュートボクシング] 2.3 後楽園:金井&ファントム王者に

シュートボクシング協会 "火魂 〜たまし〜 其の壱"
2008年2月3日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第11試合 SB日本スーパーウェルター級(70kg)王者決定戦 3分5R(無制限延長R)
×菊地浩一(寝屋川ジム/1位)
○金井健治(ライトニングジム/2位)
6R 判定0-3 (北尻9-10/鈴木9-10/和田9-10)

5R 判定0-1 (北尻46-48/鈴木47-47/和田48-48)
※金井が新王者に

 サウスポーの構えで左ミドルを放つ菊地に対し、金井はカウンターで左ストレートをヒット。重みのある右ミドルも効かせ、2Rには後方への投げで2ポイントを獲得する。
 3Rには菊地が奥足狙いの左ローを効かせて反撃。4Rは金井が左フックをきっかけとしたパンチラッシュで菊地を追い詰めるが、菊地も中盤にはパンチの連打で巻き返し、一進一退の攻防を繰り広げる。
 両者とも体力の消耗が激しく、5Rも一進一退の展開となるが、菊地が序盤に左ローを効かせる等してジャッジ2者からポイントを獲得。かろうじて延長戦に持ち込むことに成功する。だが余力と執念で勝ったのは金井。右ストレートで度々菊地をのけぞらせ、下馬評を覆す王座奪取に成功した。

 今後については「チャンピオンとして自分はまだまだ下の方だと思うんですけど、せっかく獲ったんで、どんどんこれを賭けて対戦できたら。勝ったからにはS-CUPを目指したいんで、そのためにも大野(崇)さんは避けられない」と話し、セミファイナルで今日のタイトル戦の勝者への挑戦を希望した大野の挑戦を受けて立つ考えを示した。

第10試合 エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R(無制限延長R)
○大野 崇(Unit-K/ISKA世界ミドル級王者)
×アルトゥール・ヤシュクル(リトアニア/BUSHIDO)
3R 1'04" KO (フロントチョークスリーパー)


 大野がサウスポーの構えから得意の左ハイ、ヤシュクルがベースのボクシングを活かした豪快な左フックを当て、2Rまでほぼ互角の展開。だが3R、開始すぐから大野は後方への投げでシュートポイント2を獲得。さらにフロントチョークを極め、初のタップアウト勝ちをおさめた。
 マイクを持った大野は「打撃では負けたけど、一応シュートボクサーらしい勝ち方ができたので、この後のタイトルマッチの勝者に挑戦を表明したいと思います」と話した。

第9試合 SB日本スーパーバンタム級王者決定戦 3分5R(無制限延長R)
○ファントム進也(龍生塾/1位)
×崎村暁東(グラップリングシュートボクサーズ/2位)
判定2-0 (北尻48-48/和田49-48/鈴木50-49)

※ファントムが新王者に

 パンチと蹴りの攻防の後、両者が組み付くと首相撲の状態ではなく、互いに投げを狙い合う形で絡み合うという、シュートボクシングらしさの発揮される試合に。3R、ようやくファントムが前方への投げでシュートポイント1を獲得する。崎村は4R以降、左ハイや膝蹴りで挽回するが、結局シュートポイント分で決着がつき、ファントムが王座についた。

◆ファントム「情けない試合でした。逃げ切ったって感じですね。ちっちゃい頃、ずっとベルトベルトと思っていましたが、これから技術やスタミナをつけて行かないと。課題はまだまだあります。これからは日本だけにこだわらず、世界に羽ばたきたいです。(子供たちが大勢応援していましたが?)バスをチャーターして、大阪から5、60名が応援に来てくれました。」

第8試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R(無制限延長R)
○石川剛司(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級1位)
×ジュン・ビュング(韓国/天氣ジム/韓国ムエタイ協会フェザー級王者)
判定3-0 (鈴木30-28/平29-28/北尻30-28)


 石川がボディブローも打ちつつ、右ストレートを当ててビュングをひるませると、前方への投げでシュートポイント1を獲得。2Rにもシュートポイントを獲得する。だがビュングはスタミナで勝り、3Rにはパンチとローのラッシュで攻勢を維持。石川は度々自分から組み付き防戦に。5R制ならばビュングが逆転しそうな内容だった。

宍戸、4月復活を表明

 休憩明け、宍戸大樹がリングイン。次回4/4後楽園大会で復帰することを表明し、「必ずKOで勝ってみなさんを満足させたいと思います」と宣言した。

第7試合 エキスパートクラス特別ルール ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
アレックス・ロバーツ(米国/空柔拳会館/R.I.S.E. G-BAZOOKAトーナメント'06優勝)
×西脇恵一(チームドラゴン)
1R 2'05" KO (左ローキック)


 シュートボクシングのシンボルともいえるロングスパッツ姿で登場したロバーツが、強烈な左ローを西脇の奥足に数発ヒットさせると、早くも西脇は足元がふらつくように。ハイキックと胴回し蹴りはかわされたが、最後は左ローで西脇が耐えきれなくなりダウン。なんとか立ち上がるも足元がおぼつかずKOとなった。
 SB初戦を完勝で終えたロバーツは「今日はシーザーさんのおかげで上がれてうれしい。またSのリングで試合をしたい」とマイクアピール。流ちょうな日本語に場内が沸いた。

◆ロバーツ「ちょっと余裕出してやってしまった。でもまぁ良かった。SBは投げも関節技もあるから、これからまだまだ技術を覚えたい(SBにヘビー級のタイトルはありませんが、今後は?)もしタイトルを作ってくれたらチャンピオンになる自信はあります」

第6試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R(無制限延長R)
○歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級3位)
×ACT裕輔(龍生塾)
2R 2'04" KO (左ハイキック)


 歌川は開始から左ミドルを連打。ACTは次第にストレートをカウンターで合わせるようになるが、2Rに入ると歌川の左ミドルを右腕にもらう度に顔をしかめるように。するとラッシュを仕掛けた歌川は、倒れ際の膝蹴りで最初のダウンを奪うと、最後は左ハイで豪快にACTをマットに沈めた。

第5試合 エキスパートクラス特別ルール ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
○岩下雅大(龍生塾/SB日本ヘビー級5位)
×Mr.神風(神風塾/OMAFヘビー級王者)
判定3-0 (平30-28/茂木30-27/北尻30-28)

第4試合 フレッシュマンクラスルール 58kg契約 3分3R(最大延長2R)
×山本秀峰(マッハ道場)
○川上大樹(グラップリングシュートボクサーズ)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)

第3試合 フレッシュマンクラスルール 85kg契約 3分3R(最大延長2R)
○梅野孝明(寝屋川ジム/07年ヤングシーザー杯獲得)
×長堂嘉夢(CMA戦ジム/DEEPフューチャーキングトーナメント82kg級優勝)
判定3-0 (29-28/30-28/29-27)

第2試合 スターティングクラスルール 女子51kg契約 2分3R(延長1R)
○レーナ(及川道場)※クボチューン・レーナM15から改名
×関友紀子(フリー)
2R 1'49" TKO (ドクターストップ:右ハイキックによる左目の負傷)

第1試合 スターティングクラスルール 55kg契約 2分3R(延長1R)
×鈴木友則(湘南ジム)
○尹戸雅教(立志会館)
4R 判定1-2 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定1-1 (29-30/30-30/30-30)

Last Update : 02/04 13:00

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