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(レポ&写真) [MAキック] 12.2 ディファ:城戸、白須との70kg戦制す

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "BREAKDOWN-8 〜打破〜 MA.KICK祭り CHAMPION CARNIVAL"
2007年12月2日(日) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第7試合 メインイベント スペシャルマッチ 肘無し 70kg契約 3分3R(延長1R)
×白須康仁(花澤道場/WMAF世界スーパーウェルター級王者)
○城戸康裕(谷山ジム/MA日本ミドル王者)
判定0-2 (秋谷28-29/梅沢29-29/緒形28-29)

※2R左ハイキックで白須に1ダウン

 肘無し・70kg契約・3分3R。明らかにK-1 MAXを意識したルールで、今年2月のMAX日本代表決定トーナメント出場者の白須と、同トーナメント出場者の宍戸を6月に破った城戸が激突。来年の同トーナメントに向け、両者とも絶対に負けられない試合とあって気合い十分だ。
 1R、パンチとローのコンビネーションを当てる白須に対し、城戸はリーチ差を活かし、距離を取りつつ左ミドルをヒット。7月頃から谷山ジムに来たという、元ラジャダムナン王者のノッパデーソンが、白須のビデオを見て練った対策を忠実に再現する。
 そして2R開始早々、本人も「初めて出せた」という、オーソドックスからの左ハイでダウンを奪うことに成功する。城戸によると「ノッパデーソンは朝練からミットを持ってくれる。仕事としてじゃなく、ちゃんと育ててくれる。教えるのがとにかくうまい」といい、その成果が発揮される。

 ポイント差をつけられた白須は、たびたび城戸をコーナーに詰めると、ボディ連打から左フックや右ローにつなげる攻撃パターンで猛反撃。しかし城戸は、9月のM-1ムエタイでの我龍戦の反省から、打ち合わずにガードをガッチリと固めて防御。「ローとボディは効いた。その後にミドル出せなかったのが課題」と振り返るが、「今までで一番練習した」成果もあり、逃げ切ることに成功した。
 試合後は地元から駆けつけた応援団の声援に涙。リング上では「次、2月のK-1 MAXに絶対出させてもらって、MAの名前を日本と世界に広めたいです。MA中量級のエースと名乗っていいですよね?」と話し、控室に戻っても「K-1のオープニングファイトで2勝1敗して、昨年の日本トーナメント出場者の宍戸選手と白須選手の2人に勝ったので、そろそろトーナメントに出して下さい。谷川プロデューサー、お願いします」と熱烈アピールした。

第6試合 MA日本スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
○壮泰(橋本道場/王者)
×渡辺大介(ダイケンジム/2位)
判定3-0 (大沢50-48/松田50-46/緒形50-48)

※壮泰が初防衛

 壮泰が左右のミドルとローを巧みに散らし、時折サウスポーにスイッチして、重みのある左ミドルをヒット。2R以降は膝蹴りも混ぜ、優位をキープする。とはいえ渡辺も右ロー、右ストレートを随所でヒット。壮泰は最後まで決定打は与えなかったが、それは渡辺も同じで、ほぼ同期の壮泰の牙城を崩せなかった。
 試合後の壮泰はマイクを持つと「仕事を辞めてキックに専念することにしました。2008年は(双子の弟の)佑機と2人で協力して上に行きたいです」とアピールした。1月の橋本道場主催興行では、1年前に佑機が敗れたJ-NETライト級の実力者・小宮とメインで対戦する。

第5試合 MA日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
△山本佑機(橋本道場/暫定王者)
△河野雄大(武勇会/2位)
判定1-1 (大沢49-50/松田49-48/緒形50-50)

※山本が第15代王者に

 佑機は10月の元タイ2冠王シラーとの激闘から短い間隔でのタイトル戦ということもあってか、動きに精彩を欠く。2Rまで回って右ローを着実に当て、中盤から勝負をかけたいところだったが、河野の前蹴りと膝蹴りとジャブをたびたびもらい、4Rは劣勢に。結局最後まで独特のリズムで攻める河野を攻略できず。かろうじて王座は守ったものの笑顔は無く「チャンピオンの試合じゃ無かった。相手の手足が長くて距離がわからなかった。一から出直す」と反省した。1月の橋本道場主催興行は欠場。しっかりコンディションを戻してから再起して欲しい。

第4試合 MA日本スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
×アトム山田(武勇会/王者)
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/1位)
4R 1'03" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる額のカット)

※竹内が第8代王者に

 1R、激しいフックの打ち合いの中、竹内のオーバーハンドの右フックがアトムのアゴを捕らえ最初のダウンを奪取。2Rも右ローのカウンターで右ストレートを命中させダウンを奪う。ラウンド終盤には肘でのカットにも成功し、流れは良かったが、打ち合いでアトムのほうも何発もパンチを当てており、竹内はスタミナを切らす。右ローも効かされ、ベテラン・アトムの底力が光ったが、竹内が4Rにアトムの額の傷口を広げ、かろうじて勝利をものにした。
 竹内は今年4戦全てKO勝ち。戦績は12戦10勝(5KO)1敗1分に。勝利者インタビューでは「これは通過点なんで、もっと上を目指す」と話した。交流戦で盛り上がる60kg戦線で、来年“狂拳”が頭角を現すか?

第3試合 MA日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○駿太(谷山ジム/王者)
×奥山光次(渡辺ジム/2位)
2R 1'14" TKO (タオル投入:左ローキックでダウン後)

※駿太が3度目の防衛

 これまで奥山に1勝2分の駿太がローを打てば、奥山もカウンターでパンチを返し、1Rは緊張感あふれる比較的静かな展開。2R以降の爆発が楽しみだったが、駿太が左ストレート、左ミドルでペースを握ると、左ロー一発で奥山がテーピングしていた足を引きずるように。再び駿太が左ローを当てると、奥山陣営からタオルが投入された。ややあっけない決着だったが、駿太の攻撃力の高さがあってこそ。今年は強豪コムパヤック戦を含め4戦全勝。来年の活躍も楽しみだ。

第2試合 MA日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R
×岩波祐次(渡辺ジム/王者)
○RIOT(真樹ジムオキナワ/1位)
1R 1'03" TKO (ドクターストップ:左ハイによる額のカット)

※RIOTが第14代王者に

 森田晃允ら元王者相手に4連戦4連勝のRIOTが、その勢いのまま王座奪取に成功した。サウスポーの構えから得意の左ミドルを当て続けた後、ジャンピングの左ハイ。そのまま肘等で連続攻撃し、額を切り裂きTKO勝ちをおさめた。RIOTの通算戦績は13戦11勝(5KO)2敗に。沖縄からの23歳の新鋭の威力抜群の左の蹴りは、来年の他団体王者との戦いでも猛威を振るうことだろう。

 
第1試合 オープニングマッチ ヘビー級 3分3R(延長1R)
×高山博光(DANGER/5位)
○高森啓吾(フリー)
1R 0'37" KO (左フック)


◆第1部

[2007新人王トーナメント4階級決勝](肘無し)

第6試合 ウェルター級 3分3R(延長1R)
○加藤 渉(Kインター柏ジム)
×大麻純一(武勇会)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-1
※和真(早川ジム)が怪我により棄権したため、準決勝敗退の加藤が規定により敗者復活

第5試合 ライト級 3分3R(延長1R)
○大江和也(HIMI-GYM)
×HAMABE(マスターズピット)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)

第4試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○保田 俊(花澤道場)
×川野賀郎(Studio-K)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
※3R左パンチで川野1ダウン

第3試合 バンタム級 3分3R(延長1R)
○土橋義之(マイウェイジム)
×深堀泰士(Kインター柏ジム)
判定3-0 (30-27/30-28/30-28)

[ジム対抗戦]

第2試合 ウェルター級 2分3R
○田中康典(谷山ジム)
×モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
※1R右膝蹴りでモハンに1ダウン

第1試合 バンタム級 2分3R
○松本圭一太(相模原ジム)
×鈴木康平(習志野ジム)
判定3-0 (30-26/30-27/30-27)
※1R右パンチで鈴木1ダウン

Last Update : 12/05 00:05

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